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Date: Tue, 9 Sep 2003 00:37:56 +0900 (JST)
From: ハリ=ハラ <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 26620] [HA06L] チャットログ : 『鬼の夜が明けて』後編
To: kataribe-ml@trpg.net
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Web: http://kataribe.com/HA/06/
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2003年09月09日:00時37分55秒
Sub:[HA06L]チャットログ:『鬼の夜が明けて』後編:
From:ハリ=ハラ
ども、ハリ=ハラです。
鬼の夜が明けて、後編。
真夜さんは、チカラの暴走と、それに対する自分の無力さが……
何とも不甲斐ないようですね。
手の届く範囲で、と割り切れれば良いのですが
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チャットログ:『鬼の夜が明けて』後編
===================================
登場人物
--------
或田衣留 :鬼の暴走に巻きこまれた女性。「最後まで一緒であれば」と全て
:を受け入れるような言動を見せる。
神楽真夜 :鬼の暴走に巻きこまれ、鬼の力と戦った人狼の女性。無力感に苦
:しみ、衣留の言動に心を痛める。
二水ヒカリ:山姥の一族の女性。人探しのために西園寺家を訪れ、真夜と出会
:う。無力さを嘆く真夜に対し……
観星七夜 :パフェと紅茶の美味しい喫茶店プロキシマの、菓子職人兼ウェイ
:トレスさん。趣味とアイデアが暴走しがち……
場所は移って
------------
[MCL-240] で、喫茶プロキシマ。
七夜 :「いらっしゃいませーっ」
真夜 :「こんにちはー」
[MCL-240] 紅茶ではなく、パフェの日でした(笑)
真夜 :「今日は一人?」
ヒカリ :「へぇ、いい雰囲気じゃない」
七夜 :「ええ、そうですよ」
真夜 :(やっぱり……来てないか……)
[Luna] ちなみに来ていたらダッシュで帰ろうと思っていた
ヒカリ :「ウェイトレスの娘のスカートは短いし♪」(オヤジかこ
:いつは)
[Luna] 昨日の今日で衣留ちゃんに会いづらい(衣留ちゃんも会いづらい
だろうし)
七夜 :「マスターは用事があるし、或田さんはお休みの予定だし」
真夜 :「……昨日火星大接近だったからね、天文ファンは今日休
:むって人多いのかも」
七夜 :「もー、二人とも星の話になったら見境がないから」
真夜 :「……あはは(汗)」
七夜 :「そうなの! マスターも或田さんも、徹夜で火星を見る
:んだって言って、今日は初めっから休みとってるんですよ」
真夜 :「……やっぱりそうだよねー」
[MCL-240] そう、衣留っちは初めっから休みでした。
真夜 :「……七夜ちゃんは火星みたの?」
[MCL-240] 嘘ついて真夜の前から立ち去ったということになります
七夜 :「さあ? だって今日は会ってないですし」
[Luna] まぁそれは仕方ないと思います
七夜 :「あたしは、一応見たけどー……あははー」
真夜 :「……いちおう?」
七夜 :「(空から見たなんて、いえないわねー……)」
真夜 :「……綺麗だった?」
[MCL-240] 雲が邪魔だったので、魔法で空飛んで、高度3000メートルの
上空で(笑)
七夜 :「ええと、ええ、そーですね、あははははー」
[Luna] 西園寺家から『裸眼』でくっきり見ていた真夜ちゃん(苦笑)
七夜ちゃんまで見えたかは……ナイショw
[MCL-240] 原付のような飛行物体が見えていたなら、それは七夜です(笑)
[Luna] 見えていそうだ
誰か、までは判別できないはずです
真夜 :「……雲がちょっとかかっていたのが残念だったねー」
ヒカリ :「(メニューを見ていた)おおっ、この『這い寄る混沌』パ
:フェってナニっ!? むちゃくちゃあやしーっ!」
七夜 :「(ぎくんっ)そ、そうですねーっ!」
真夜 :(……あはは……確かに怪しい……)
:「……どれがお勧めかしら……」
七夜 :「今日だと、フツーにフルーツパフェ、かなぁ」
真夜 :「……じゃ、それでおねがいしようかしら」
七夜 :「実は果物に、マスクメロンが入ります」
ヒカリ :「じゃ、あたしもそれでー」
真夜 :「……おっw」
[MCL-240] 七夜、厨房に引っ込む
ヒカリ :「さて、と」
真夜 :「……はいっ」
ヒカリ :「このお店で、見たんだっけ?」
真夜 :「……ええ」
ヒカリ :「なら、右子ちゃんに会えるのも、時間の問題ね」
真夜 :「……会えるといいわね……」
[MCL-240] でも、巽ヶ丘家の双子とすれ違う:3なので、会えない(笑)
[Luna] それもまた宿命なり
ヒカリ :「で、毛布の娘もここで働いている、と」
:「今日はお休みみたいだけどね」
真夜 :「……そうね」
:「……あの毛布の娘……衣留ちゃんっていうんだけど」
:「ここの新人さんなのよね」
ヒカリ :「ふぅん。ええと、苗字は或田……アルタイル? 本名な
:の?」
真夜 :「……或田……さんっていうの?」(苗字知らなかったら
:しい)
ヒカリ :「さっきのウェイトレスの娘が、そう言ってたじゃない。
:或田さんも休みだって」
真夜 :「そっそうかっ」
ヒカリ :「この小さな喫茶店で、ほかに従業員がいるなら別だけど」
[Luna] 昼間の真夜さんは"注意力散漫:1"でございます
ヒカリ :「注意力、なさ過ぎよ?」
真夜 :「……なるほど〜」
:「なんかぼーっとしてたかな」
ヒカリ :(色つき眼鏡の奥の瞳が光る)
真夜 :「……?」
:(……気のせいかな……)
涙の理由
--------
ヒカリ :「さて、その衣留ちゃんだけど」
真夜 :「……うん」
ヒカリ :「何で泣いてたのかしらね?」
:「昨日は火星を見てて……星が好きなんだって?」
真夜 :「……うん」
ヒカリ :「楽しいことがいっぱいだったはずなのに、なんで泣いて
:たのかしら?」
:「夜が明けて、星が見えなくなったから?」
真夜 :「……徹夜で見て眠くなっちゃってつい涙が……?」
ヒカリ :「そうかもね」
:「でも、違うわよね?」
真夜 :「……ってワタシ泣いているところ見てないし……」
ヒカリ :「仮定その1。衣留ちゃんは、家を出てから泣き出した」
:「それはなぜか? 家を出る前は泣いていなかった。泣く
:ようなことはなかった。あるいは」
:「家の中では、泣くのを我慢していた」
:「衣留ちゃんって、どんな娘なのかしら。ウェイトレスの
:バイトってことは、ワリと社交的?」
真夜 :「……ウェイトレス、なれないみたいで大変だけど……?」
ヒカリ :「じゃあ、何かよっぽどお金が欲しかったのね。もっと楽
:なバイト、あるだろうに」
:「そんな娘が、他人の家を出たとたん泣き出した」
真夜 :「……彼女には彼女なりの考えがあるんじゃないかな」
:「……って、泣かせた原因が私にあるように聞こえるんだ
:けど……?」
ヒカリ :「そう言ってるんだけど?」
[MCL-240] あっさり。
真夜 :「……って、この状況じゃなに言っても信じてもらえない
:か……」
ヒカリ :「あなたに何かされたか、言われたか……それで、泣いちゃ
:ったんじゃないの?」
:「あなたの前では涙を流したくない、あるいは流せなくて」
:「こーいう場合、大抵痴話喧嘩なんだけど」
:「男のニオイがしないのよね、あの毛布娘からも、あなた
:からも」
真夜 :「……男のにおい?」
ヒカリ :「『あなたみたいに』鼻がいいワケじゃないわよ? 男が
:いるようには見えないってこと」
真夜 :「……」(下手に久遠くんがからんでいることを悟られな
:いほうがいいか)
:「……まっ……それだけつらいことがあったんだろうね……」
ヒカリ :「良くわかんないけど、そういうコトね」
:「ああ、可愛そうな或田衣留ちゃん! 一度しか見たこと
:ないけれど!」
真夜 :「……ワタシになにかできればよかったんだけどね……」
:(大きくため息)
ヒカリ :「まあほら、そんなに気を落とさないで。あの娘だって大
:人なんだし。たぶん」
真夜 :「……はぁ」
:「……あなたにだから言うけど……『人の手に負えないモ
:ノ』……ってどうすればいいんだろうね……」
ヒカリ :「人以外がどうにかするしかないんじゃない?」
真夜 :「……人が……どうにかしようと考えている……」
ヒカリ :「んー、じゃあ、頑張ってみるしかないわね」
真夜 :「……でも信じるだけでいいのか……信じることしかでき
:ないのか……って思っているんじゃないかな」
ヒカリ :「人知を超えているから、人の手におえないわけでしょう?」
真夜 :「……それで、泣いている……ってところじゃないかな」
ヒカリ :「なら、周りの人間は、見守ってあげるしか、出来無いし、
:するべきじゃないわ」
真夜 :「……『大好きな人の肉を喰らおうとする鬼』が相手で
:も……?」
ヒカリ :「そ」
真夜 :「……そっか……」
ヒカリ :「立ち向かうかどうかは、その人の自由なのよ?」
真夜 :(お冷をひとのみ)
ヒカリ :「立ち向かうと決めた人に、余計なチャチャを入れるのは、
:大人のすることじゃないわね」
真夜 :(……立ち向かうのを止めたつもりはなかったんだけどな……)
ヒカリ :「その娘は、助けて欲しいって言ったの?」
真夜 :「……『鬼』が助けてほしいと言っていたから……」
ヒカリ :「じゃあ、あなたの出来ることだけ、してあげなさい」
:「そのかわり」
真夜 :「……」
ヒカリ :「出来ることを、全力で、ね」
無力感に打ちのめされて
----------------------
真夜 :(ぽろぽろと涙が)
:「……自分の……無力さが……情けない……」
ヒカリ :「たとえばそれが……て、ちょっとぉ! 泣くところじゃ
:ないでしょ、ここはっ!?」
:「ああもう!」
:「あなた如きが、どれだけの力を持っているというのよ!
:所詮、少し長く生きているだけのくせに!」
真夜 :「……?」
:「……長く……?」
ヒカリ :「だから、無力だなんて泣いてても、しようがないのよ」
:「あの娘も、『鬼』とやらも、あなたより年下なんでしょ?」
真夜 :「……」(うなづく)
ヒカリ :「言葉の端々に、『幼いから守ってあげなきゃ』ってカン
:ジが見え見えよ」
真夜 :(彼氏が『鬼』で彼女が『人』だから……って思うんだけ
:ど……)
ヒカリ :「これって、あるクソ生意気な中学生の受け売りなんだけ
:どね……」
真夜 :「……守るとか、守らないとか、そういうレベルの話じゃ
:なかったけどね……」
:「……あの二人がお互いにどうにかできるレベルを超えて
:いたよ……」
ヒカリ :「相手がどれだけ過酷な運命を背負っていても、あなたに
:出来ることは、あなたが出来ることでしかないのよ」
真夜 :「……まぁね」
ヒカリ :「後悔は、あとでしか出来ないのよ。いま悔やんでいて、
:どうするの?」
[Luna] 守ろうとするなら本気で殴ったりしません(苦笑)
ヒカリ :「やれることやって、それから後悔しなさい」
真夜 :「……ワタシに……できること……?」
ヒカリ :「まだ事は終わってないんでしょう? 終わる前からくよ
:くよするなんて、そんな生意気なこと、あたしが許さない
:わよ?」
真夜 :「……」
:(考えている)
:「……強いね……」
:「……アナタは……強いよ……」
:「……ワタシも……強くなりたい……」
ヒカリ :「たいしたこと、ないわよ」
:「さっきも言ったとおり、いまのは、クソ生意気な中学生
:の受け売りだし」
真夜 :「……」
:「……許されないか……」
:(きゅっと胸に手をやる)
:(……あの鬼の暴走を物理的に止めることくらいしか自分
:には……それも夜だけ……)
:(……衣留ちゃんとは歳も離れているから……うまく会話
:もできないし……)
改めて
------
真夜 :「……それにしても……パフェまだですね……」
七夜 :「おまたせしましたーっ!」
:「フツーのフルーツパフェ、マスクメロンバージョン
:でーすっ!」
[MCL-240] マスクメロンをくりぬいて器にしたパフェが二つ(笑)
ヒカリ :「うっ……」
真夜 :(……すでにフツーじゃないっ!)
七夜 :「別に深刻そうな話を立ち聞きしてたわけじゃないです
:よ?」
:「では、ごゆっくりどうぞー」
ヒカリ :「あ、甘いもの、好き……?」
真夜 :「いえいえー」
:「一瞬ドッキリしたわ……」
[Luna] 目の前のパフェと、話を聞かれていたんじゃないか、という両方
の意味で
ヒカリ :「……まったくね」
:「ん?」
:「そういえば、自己紹介がまだだったわね」
真夜 :「……あ」
ヒカリ :「あたしは、二水ヒカリ。職業、家庭教師。生徒に逃げら
:れたけどね」
真夜 :(……で、怪力でスカートから何でも出す異能持ち……っと)
:「ワタシは神楽真夜。職業……なのかな、いちおう情報屋
:してますっ」
ヒカリ :「うわ、胡散臭いっ(笑)」<情報屋
真夜 :「……みんなそういうわ(苦笑)」<情報屋
:「まぁ街を適当にぶらぶらしているだけで情報手に入るん
:だけどねっ」
:「……耳澄ますと人の噂話も聞こえるし……」
:(ぼそっ)
ヒカリ :「そりゃ便利ねぇ」
真夜 :「まぁ仕事はもっぱら夜がメインなんだけどねっ」
ヒカリ :「おお、夜のお仕事」
真夜 :「だから今はこうやってぼーっとしてます」
:「……夜のお仕事……って言っても、別に怪しくないわよ?」
:「夜になったら街を適当にぶらぶらするのよ」
:「子供の泣く声が聞こえれば助けて、女性の叫ぶ声がした
:ら助けて……」
ヒカリ :「助けてばかりねぇ」
真夜 :「……情報屋……ってこんな仕事だっけ?」
ヒカリ :「違うと思うわよ?」
真夜 :「……なんでも屋とでも改名しようかしら……」
ヒカリ :「そうしなさいよ。そしたら、おねえさんが手伝ってあげ
:るわよ?」
真夜 :「……って、ワタシの本性……知らないよね?」
ヒカリ :「なんのことかしら?」
真夜 :「アナタのことだけ知っていて、私のこと知らないの、不
:公平じゃない?」
ヒカリ :「別に?」
真夜 :「……夜になると……」
ヒカリ :「脱いじゃう癖があるの?」
真夜 :「……まぁ……似たようなものか……」(ぽりぽり)
ヒカリ :「あっはは、正直者ね、真夜は!」
:「それでいいわよ、いまは」
真夜 :「……うっ」
[Luna] 異能を持つものへは本性を隠さない:1 があるので(苦笑)
真夜 :「……もし、夜までおつきあいできれば……ちゃんと教え
:るわ」
ヒカリ :「夜までお付き合い!?」
:「あたし、ノーマルの方が趣味なんだけど!?」
真夜 :「……別に……デートとかじゃないけど……」
:「……動物嫌いじゃなきいよね?」
ヒカリ :「動物? 実家は長野の山奥よ? 狸鍋とか、よく食べて
:たけど?」
真夜 :「……オオカミは……?」
[MCL-240] 微妙に意味が違うな(笑)<動物嫌い
ヒカリ :「まあ、チワワが可愛くて狼が嫌いってのも、犬科動物に
:対する差別よね」
[Luna] そっちの意味でもOK
真夜 :「……それもそうね……てっきり鍋にでもしているかとお
:もったわ」
ヒカリ :「熊なら、しめたことあるけど」
[MCL-240] 山姥一人の戦闘力は、野生の熊5匹ほどに相当します(本当かよ?)
真夜 :「……」(ぞくっ)
:「……く、くま……しめちゃうんですか……?」
ヒカリ :「おいしいわよ、熊?」
真夜 :「……生?」
ヒカリ :「鍋だけど?」
真夜 :「……なーんだ……」
:「てっきり生でおいしいお肉をいただくのかと思っていたわ」
ヒカリ :「ばあちゃんは生の方がおいしいって言ってたけどね」
真夜 :「……って、火くらい通しますよねーふつー」
:(夜になったら生で食べたい……)
:(ちょっとよだれ)
ヒカリ :「ひいばあちゃんのころまでは、生でにんげ……ごほんご
:ほん」
[MCL-240] ひいばあちゃんも現役の山姥なわけですが(笑)
真夜 :(こう……とりたての血の滴る生肉を……)
:(絶賛妄想中)
[Luna] 現役っ?(笑)
[MCL-240] ダメだ、この二人、味覚に関しては明らかに人間離れしている(笑)
真夜 :(妄想していたのでヒカリの発言をよく聞いていない)
[MCL-240] 山姥は、その名のとおりばあさまなので
[Luna] 大丈夫、人の時は普通に食事します
[MCL-240] 年老いてからの人生が、やたらと長いのです。
[Luna] おかしいのは人狼or狼のときだけ
年老いてからが現役かっ?
[MCL-240] ヒカリの祖母なんか、まだ新米です。
真夜 :「あっ、パフェも食べないとー」(ぱくぱく)
ヒカリ :「そうねー」(ぱくぱく)
真夜 :「おいしいー」(ぱくぱく)
後話
----
[Luna] うはぁ
[MCL-240] さて、いったん収束かな。
[Luna] ですねぇ
山姥と人狼のコンビ……夜は強そうw
[MCL-240] 『鬼』対策戦力増強(笑)
[Luna] そ、そうだったのかっ(笑)
[MCL-240] あと、このままだとヒカリは一度もキャラチャで出番がないまま
だったので(笑)
[Luna] 思わぬところで本領発揮
$$
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