[KATARIBE 26594] [HA06L] チャットログ : 『異種問答』

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Date: Sun, 7 Sep 2003 16:24:35 +0900 (JST)
From: ハリ=ハラ  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 26594] [HA06L] チャットログ : 『異種問答』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200309070724.QAA61448@www.mahoroba.ne.jp>
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2003年09月07日:16時24分34秒
Sub:[HA06L]チャットログ:『異種問答』:
From:ハリ=ハラ


ども、ハリ=ハラです。

マイマイ氏と真夜嬢が、難しい話をしています。


私にはできません……(汗)

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チャットログ:『異種問答』
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登場人物
--------
マイマイ:伝説の害獣にして、人間との友好関係を求める知性体
神楽真夜:人狼へと覚醒する途上の女性。色々と隠されたものが在る模様


対話してみようか……
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[chita]   そうか。会った人の影響を受けて変わっていくのだな
      会話がしたいのか
[Luna]   ん?
      「答え」が知りたいんじゃないかと<真夜さん
[chita]   マイマイと語らって情緒不安定を助長されるのも幸せかもしれな
      いな
      と思った
[Luna]   なるほどー
      どんな感じになるのでしょうか<マイマイとの会話

 マイマイ   :「びのーん」>真夜

[chita]   という感じだろうか

謎なり(w

問答開始
--------
 真夜     :「……びのーん?」
        :(よくわかってないらしい)
 マイマイ   :「なんという事だ。この知性も私の意志を理解し得ないら
        :しい」

[Luna]   読心できますが、どうします?

 マイマイ   :「時に敵対行為ととられるが、やむを得ない」
        :(人間化薬を服用する)

[chita]   しまった

 真夜     :「……おお」

[chita]   飲まなくてもよかったのか。頭部から人間の上半身が生えてくる

 真夜     :「……半人獣?」
        :(ってかたつむりでこういうのってアリなんだろうか)
 マイマイ   :「私は人間一般との友好関係の樹立を希望する一個の知性
        :であり、貴方に対する敵意がないことをまず宣言します」
 真夜     :「……人間一般に該当しないと思いますが、よろしくっ」
 マイマイ   :「すると貴方も人間化薬を利用した、別個の知性ですか」

[Luna]   真夜自身が、って意味です<人間一般に該当しない

 真夜     :「……薬は使っていないけど、人とは言いがたい……知的
        :生命体……かもね」(にっこり)
 マイマイ   :「では貴方は人間一般との敵対を望んでいますか」
 真夜     :「……いいえ。この姿である限りはいちおう人間……です
        :からね」(にっこり)
 マイマイ   :「別の姿を取り得るのですか。それは、例えばマイマイ化
        :薬のような薬剤を利用して、ですか」
 真夜     :「……いえ、ワタシの姿は一つではないのですよ」(にこ)
        :「……それにワタシには薬は効きませんし」
        :「……って、言葉だけでは信じがたいですよね?」
 マイマイ   :「そうですか。人間化薬を与えてくれた人間に、見返りに
        :マイマイ化薬を差し上げようと考えているのですが、薬品
        :の開発をどのようにするかで悩んでいるのです」
 真夜     :「おや、なるほど」
 マイマイ   :「私は信じるという事をしません」
 真夜     :「……ふむ」
        :「……では常にワタシを疑っている、と?」
 マイマイ   :「私は信じるということも疑うということもしません。私
        :は常に知っているのです」
 真夜     :「……では、ワタシが……ナニ……かもご存知ですか?」
        :(にや)

[Luna]   ちょっといぢわる

ここから発言が長くなるので、間に改行をはさんでみました。
……不要だったかな?

 マイマイ   :「私は、貴方が『自分は複数の姿を取り得る』という情報
        :を出している、という知識を持っています。それ以上は私
        :の知性に余ることです」

 真夜     :「……それが妥当な回答ですね。……あなたのその知性、
        :参考になりますわ。……まぁワタシにとってはアナタの存
        :在自体『人の常識を外れる』と思いますが」(にこにこ)

 マイマイ   :「私は知識以外の何物も持っていない、きわめて脆弱な知
        :性なのです。そして、私の知性は精神活動の産物に過ぎず、
        :精神活動は肉体の活動の副産物に過ぎない以上、この知性
        :はマイマイの肉体という檻に永遠に囚われているのです。
        : よって、マイマイの肉体活動の副産物が、人間一般の肉
        :体活動の副産物の常識にとらわれないという事実は、容易
        :に理解できることだと考えます」

 真夜     :「ええ、そうですね。人以外の生物の行為を人が理解しが
        :たい理由でありますね。人では理解し得ないものを理解す
        :るためには人をやめねばなりません」

 マイマイ   :「そして、人間の肉体とは別の肉体を得た貴方が、人間と
        :は別の精神活動を行うであろう事も、推測の範囲に入ると
        :思われます……が。それは、私を理解するために、貴方が
        :マイマイになることを希望するという意味ですか」

 真夜     :「……マイマイになることが可能であれば、それもよいで
        :しょう。ただ、ワタシの今の身体では、無理なのです」

 マイマイ   :「ご自分の体に不都合がありますか」

 真夜     :(首を横にふる)
        :「いえ……。ワタシのこの身体は、『望んで異質のものに
        :変化を遂げた』ものですから」

 真夜     :(……望んだ……異質……?)

 真夜     :「今のところは困っていませんわ」

 マイマイ   :「すると貴方は、任意に自分の姿を変化させていく能力を
        :持っているのですか」

 真夜     :「ええ。ただ今は狼にしか変身できませんけどね」(にこ)
        :「変身、というよりも、狼もまたワタシなんですけどね」

 マイマイ   :「狼にも知性がありますか」

 真夜     :「……人や他の生物がいう"知性"とは別種でしょうが、
        :"知性"は存在しております。人や他の生物がそれを知覚す
        :る方法がないために、あるかないか判別がつかないだけで
        :すね。他の生物から観れば、人間の知性は理解しがたい、
        :と感じるモノもいることでしょう」


 マイマイ   :「その意見には賛成いたしかねます」

 真夜     :「……あら……どうしてかしら?」

 マイマイ   :「知性とは、現実認識能力、ディレンマを克服する能力で
        :あり、現実というものがあらゆる知性に共有されている以
        :上は、質の差こそあれ、どのような生物にも知性は存在す
        :るはずです」

 真夜     :「ええ、ワタシは『知性は存在している』といっておりま
        :す。そして、種による差もある、と」

 マイマイ   :「他の知性の出した結論に共鳴できないことと、その結論
        :を理解できないこととは、同値ではないと考えます」

 真夜     :「ふむ。では、どのようにすればいいのかしら?」

 マイマイ   :「どのような存在も、どのような現象も、あるがままに把
        :握していれば良いのではないでしょうか」

 真夜     :「……そうですね」

 マイマイ   :「特に人間の知性に顕著な特徴ですが……。
        :状況分析とは別に、不可解な、感情的な判断を下すことが
        :多く、私の友好関係の樹立にも大きな障害となっています」

 真夜     :「その不可解と思われることこそ、種が違うことによる差
        :異ではないでしょうか。ワタシは人の真意を知りたいがた
        :めに別種になりましたが、アナタはもとから人とは異なる
        :種でありながら人と友好関係を築こうとしておられる。こ
        :れもまた一つのカタチなり」

 マイマイ   :「精神活動が肉体活動の副産物である以上、その差違は、
        :つきつめれば人間とマイマイのからだの仕組みの違いの差
        :違だと言えます」

 真夜     :「ええ」

 マイマイ   :「貴方が肉体を変化させた時に、知性が同時に変化するこ
        :とは、不思議ではないと考えます」

 真夜     :「かつては人でしたから人の知性しか持ち合わせていませ
        :んでしたが、肉体が変化してからは精神も変化しつつあり
        :ますね。急な変化は悪影響を及ぼしますから、ゆっくりと、
        :ですが」

 マイマイ   :「むしろ、非人間の肉体を得た場合に、人間であった時の
        :知識を利用して状況判断を行わざるを得ないという部分が
        :あるはずです。それによって、いろいろな問題が出るかも
        :知れない」

 真夜     :「迷い……ですか?」

 マイマイ   :「適応と言い換えることも出来ます」

 真夜     :「……まぁワタシの場合はどの姿であれ、外見と精神は異
        :なりますからね」

 マイマイ   :「もしも貴方が、視力を持たない肉体から、視力を持つ肉
        :体に変化するとして、視力を持たない状態に最適化されて
        :いるであろう知性は、混乱してしまうであろうと考えます」

 真夜     :「……そのとおりですね。……ただワタシの場合、肉体の
        :変化と同時に精神も変化しますから、気にはならないので
        :すよ」

 マイマイ   :「そうですか」

 真夜     :「……ワタシのこの四肢が変わっても、『昔からこの四肢
        :であった』かのように動かすことができますから」

 マイマイ   :「では何の不満も感じていないのですね」

 真夜     :「……いえ、不満はありますわ。……いまのワタシは『人
        :の常識に縛られた』能力しかありません。なぜなら今のワ
        :タシの精神は『人の常識』をベースにし
        :ているからです」

 マイマイ   :「人間であった時間が長ければ、当然そうなるでしょう」

 真夜     :「……たかだが20年ちょっとですから」

 マイマイ   :「今になって思い出しました。確かニーチェという知性の
        :言葉だったはずです」

 真夜     :(……って、ワタシ、20数年生きてきた……だけだよね……?)

 真夜     :「……なるほど……博学なのですね」

 マイマイ   :「『精神は肉体のオモチャに過ぎない』」

 真夜     :「……ふむ……」

 マイマイ   :「また、意識は知性が生み出す、一瞬一瞬の幻想であると
        :いう説もあります」

 真夜     :「……なるほど……」

 マイマイ   :「肉体を変化させたとき、それにつれて意識も変わるだろ
        :うことは、当然のことだと考えます。感覚器官の変化とは
        :別に、自分の姿から受ける影響もあるはずです」

 真夜     :「……ということは、肉体が変化しても意識が変わらぬ現
        :状は正常とはなく、意識が変わるのは当然、ですね。姿が
        :狼となって次第に野生が芽生えるような……そんな気もし
        :ております」

 マイマイ   :「それは恐らく、野生という単語が誤用なのです」

 真夜     :「ふむ……ではアナタはどのようにお考えに?」

 マイマイ   :「非人間の肉体を得たときに、非人間的な意識に変化した
        :ことを、野生が生じたと説明するのは、違和感を感じます。
        : 非人間の知性が出した結論を、人間の知性が否定する場
        :合は、あるだろうと思います」

 真夜     :「……野生、と言う言葉自体、人の固定観念に過ぎないで
        :すからね」

 マイマイ   :「逆に、人間の知性の結論を、非人間の知性が否定するこ
        :とも有り得るでしょう」

 真夜     :「……そうですね」

 マイマイ   :「それぞれの知性にとっては、考え方が変化しているとい
        :う認識に過ぎないでしょうが、全体としては相反する発想
        :がディレンマになる場合もあるでしょうね」

 真夜     :「……まさにそのとおりですね。今のワタシは人ではない
        :身体をもっているわけですから、それに応じた精神に変化
        :しなければなりませんね。……ただ、ワタシ自身の力では、
        :変異を起こせないのですよ」

 マイマイ   :「具体的に言うと、貴方は2つの意識を持ち得るという段
        :階から、常に変化する意識を持っているという認識にたど
        :り着かなければなりません」

 真夜     :「……ふむ……常に変化する意識、ですか」

 マイマイ   :「変化したその都度ではなく、変化し続ける状況にこそ、
        :対応しなければならない。それが貴方の知性にとっての枷
        :となるでしょう」

 真夜     :「……今まで、意識は変化しないのが常識……と思ってお
        :りました……」

 マイマイ   :「枷というのも誤用だな。この場合はどう言えばいいのだ
        :ろう」

 真夜     :「……変化しつづける意識に精神その他が対抗しきれなく
        :なる…………その危険性は常に感じております。二つの意
        :識が融合し、変化しつづける……普通の生物では耐え切れ
        :ませんね」

 マイマイ   :「それも違う、と言うより、私には逆の考え方だと思いま
        :す。肉体あっての精神、精神あっての意識ですから、意識
        :が精神、精神が肉体に影響を与えることはありえないで
        :しょう」

 真夜     :「……肉体に宿るもの……ですか。……もしかしたら、こ
        :の身になっても、未だに人の身体への執着が多いのかもし
        :れませんね。執着、というか……人の肉体を捨てきれない
        :……忘れきれない……」

 マイマイ   :「これまで適応してきた考え方が、今後も役に立つはずだ。
        :または役に立つ部分もあるだろうという推測ですか」

 真夜     :「……少なくても、今まではそうしてきていましたね……
        :それが結果としてよかったか否かはわかりませんが……」

 マイマイ   :「その推測は否定できないと思います。しかし、人の体へ
        :の執着という言葉に、人間の肉体こそが自分に最適だとい
        :う貴方の考えが伺えるように思われます」

 真夜     :「……今のこの精神はほとんど人のワタシのものですからね」

 マイマイ   :「その事を論じることは、既に遅いという事、人間よりも
        :マイマイの肉体のほうが適切であるという事、2つの点で
        :間違っています」

 真夜     :「……ふむ」
        :「……具体的には?」

 マイマイ   :「これはマイマイの肉体のほうが美しいという事実を受け
        :入れる知性を発見できたという事だろうか」

 真夜     :「……そう思ってもいいですね」
        :「……アナタには……アナタの美しさがある」
        :(にっこり)

[Luna]   こうやって話していると、真夜さんの精神が真夜さんじゃないモ
      ードになっていますね(苦笑)

 マイマイ   :「変化する肉体という問題に鍛えられたためか、貴方には、
        :異質な価値観に対する耐性のようなものが備わっているよ
        :うに思われます。それは貴方の知性にとって有利な条件と
        :なるでしょう」

 真夜     :「……なるほど」

 マイマイ   :「狼の姿になった時の、貴方の意見も聞いてみたいと考え
        :ます。とりあえず今回はこれで失礼します」

 真夜     :「……そうですね。その時までにもう少し勉強しておきます」

[Luna]   ってところで収束ですかね

 マイマイ   :(去る)

後話
----
[Luna]   このマイマイとの話は忌野君との会話直前ってことにしたい(苦笑
[chita]   なんか影響受けたか
[Luna]   人じゃない真夜さんの思考回路が着実に構築されている上、
      解決策がおぼろげながら見えてきました
      ありがとうございます(ぺこ)
[chita]   肉体は魂の器って説じゃなく、精神は肉体の従属物だという説を
      出してみました。つまるところそれだけなんだけど
[Luna]   前者が忌野君説ですね
      マイマイとの話では"魂"っていう単語は全くでなかったので助か
      りました(苦笑)
[chita]   マイマイは魂を理解してないから
[Luna]   魂を理解しているのは人間だけ……かな
[chita]   ここからはつまらない話。題して「あなたもマイマイになれる」
[Luna]   おお!
[chita]   今は2つ、お約束を使っている。「貴方も人間化薬品を使った、
      人間じゃない生物ですか」と、相手が人間かどうか疑うような発
      言をする
[chita]   失言をして、去る。結局人間を下に見ているような発言
      「お話をしましょう」といって割り込んでくる、ってのもあったな
      これだけ押さえておけば、誰でもマイマイを演じて、皆にいやが
      られること請け合い
[Luna]   おおw
      真夜さんを演じるのは相当難しいとおもう(苦笑)
      もし真夜さんのような、『普通の人間がある日突然別のモノに変
      化する力を得る』と言うキャラを演じるのであれば……
      外見だけが変わるのか、性格なども変わるのかを考えて
      あとは、突然そういう能力を得たことに対する戸惑いをいれつつ
      演じればなんとかなるような気がします
      あとは、その力を強化したいのか、取り除きたいのか、共存した
      いのか、という位置づけも、ですね
      そこをきちんと位置づけないと、真夜さんみたいになります(ぅ)
      個人的には真夜さん好きです

追伸
----
[MOTOI]   うわっ、しまった
      真夜さんの名前の読み方は「まや」だったのか
      ←「まよ」で辞書登録してたバカ

意外と名前の読み方は間違えやすいもの、ですね(w

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