[KATARIBE 26545] [HA06L] チャットログ『人狼覚醒』

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Date: Sat, 23 Aug 2003 00:24:47 +0900
From: 瑠奈(るな) <luna-web@jcom.home.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 26545] [HA06L] チャットログ『人狼覚醒』
To: <kataribe-ml@trpg.net>
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Web:	http://kataribe.com/HA/06/
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/26500/26545.html

一旦流したログですが、配置ずれがひどいので修正しました。
(修正前)http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/26500/26544.html


改めまして。瑠奈です。
持ちキャラが大きな変化を起こした話をお送りいたします。

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チャットログ『人狼覚醒』
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登場人物
--------
 忌野朱里(いみの・あかり)  :ごっついサバイバル大学生。
 神楽真夜(かぐら・まや)   :夜の街に出没する怪しいおねーさん。
 西園寺遙(さいおんじ・はるか):無敵保母さん。朱里のことが気になる。

 #キャラクターシートリンクを貼るとネタばれになってしまうので省略

出会いと発端
------------

 忌野     :(のしのし)
 忌野     :「む」

[hari]   #某不審車両発見
[Luna]   #どんな車両でしょう?
[hari]   #そりゃー ファミレスで目撃した車両ですよ(w
[Luna]   #それは大変だw

| 『ファミレスで目撃した車両』とは……
| 先日、朱里が友人達と会食したファミレスの外に駐車していた車で、
| 白い乗用車(セルシオ)ですが、窓に黒フィルムが貼ってあり中が
| 見えないようになっていたりします……
|   IRC log: #HA06-01 20030815
| http://kataribe.com/IRC/HA06-01/2003/08/20030815.html
|   IRC log: #HA06-01 20030816
| http://kataribe.com/IRC/HA06-01/2003/08/20030816.html
| を参考にしてください。
| ……というわけで、乗用車の持ち主真夜登場。

 真夜     :(今日もマイカーで街中を運転)
         :(なんとなく見たことのありそーな人をみかけたので、)
         :(車をとめて窓をあける)

 忌野     :「……」(のしのし)

[hari]   #接近

 真夜     :「やぁそこのおにーさん」
 忌野     :「……ん」
 真夜     :「ちょーっとばっかし聞きたいことがあるんだけど
          いい?」

怪しい車の怪しい仕掛け
----------------------

[hari]   #ナンバーを見ている

 忌野     :「……?」

[Luna]   #時折付け替える偽造用番号w
[Luna]   #でも多分今回は変えてないw

 忌野     :(くいくい)<引っ張ってる

 ……なぜ引っ張るのでしょうか(笑)

 真夜     :「ひっぱってもはずれないわよー?」
 忌野     :「……なにかな」
 真夜     :(う、まさか、あのナンバープレートに仕掛けてある)
        :(『あれ』に気が付いたとか?)

[Luna]   #もしはずすことができたら『あれ』の正体がわかりますw

 忌野     :「……」(ぱき)
 真夜     :「きゃぁぁぁぁ」
 忌野     :「む(汗)」
 真夜     :「私の非常用食料の……板チョコがぁぁぁぁ(涙)」
 忌野     :「……むぅ(汗)」

[Luna]   #だから折れますw
[hari]   #食べ物をそんなところに隠すなっ(w
[Luna]   #隠していないわ。どーどーと見せびらかしていますわ
  (パッケージだけは偽造ナンバーw)

 忌野     :「…………」

[hari]   おずおずと差し出す
[hari]   #おれたチョコ

 真夜     :(車から降りて)「ん?」
  :「あ、あぁ、わかっちゃった?」
 忌野     :「……うむ……」
 真夜     :「この秘密、わかった人はね……少ないのよ」
         :「えっと……」(指折り数え中)
         :「ま、いいわ」
 忌野     :「……なんでここに」
 真夜     :「ん?」
         :「チョコが?」
 忌野     :(こくん)
 真夜     :「それは……」
         :(まさか何かあったときに食べるとか)
         :(ナンバーやヴぁくなったら溶かすとか……)
         :(そんなことはいえないわよねー)
 真夜     :「それはね、いつか会える人へのバレンタインデー
         :プレゼントなのよ」

[Luna]   #超大嘘w

 忌野     :「……排ガス臭い(汗)」
 真夜     :「そ……それは……(困惑)」
         :「やっぱり、ダメ、よね」
 忌野     :「うむ……」
 真夜     :「ちょっとまってねー」
         :(とハンドバックをごそごそ……ハンドバックの中から)
         :「はい、ビスコ」
 忌野     :「?」
 真夜     :「これじゃ……だめかな?」
 忌野     :「……???」

[hari]   このビスコがなんなのか理解できていない

 真夜     :「おなかすいているかなぁーって思うんだけど?」
 忌野     :「いや……そういうわけでは」

[Luna]   # 真夜さんがちょっとさみしそーな顔

 真夜     :「じゃ……どういうこと……か・な?」
         :「ちょっといじめちゃったかな?」
 忌野     :「……(ぽりぽり)」


疑いの眼
--------

[hari]   #行き詰まったので誤魔化しに(ぉ

 忌野      :「…………盗聴仕様か」
 真夜     :「ううん」
         :「私がそーんなことするわけないじゃない」
 忌野     :「…………」(ジー)

[Luna]   # 盗聴機はカーナビに偽装済ですわ

 真夜     :「う、そ、そんな目でおねーさんをみつめないでー」
 忌野     :「ファミレスで盗聴……(ぽつり)」
 真夜     :「ん?」
         :「んむむむむむむぅ(思い出し中)」

[Luna]   # 本来の盗聴相手は別にいましたからねーw
| これも先述のログ参照です……

 忌野     :「……(ぺたぺた)」

[hari]   #車にさわってる

 真夜     :「きゃぁ、手垢がぁー」(急いでとめようとする)
 忌野     :「む?!」

 SE      :ぺき
[hari]   アンテナ折れ

 真夜     :「はぅー」
        :「ジャンボプリッツ(明太子味)がぁぁぁあ(涙)」
         :(にしても、なんでこんなに簡単に壊れるの?)
 忌野     :「……これも食べ物か(汗)」

[Luna]   #確かアンテナは内蔵でOKなはず

 真夜     :「ごめんねー」
         :「食べ物じゃないのがいいのかな?」
         :「……ん? もしかして……」
         :(やっとファミレスのことを思い出してきたらしい)
 忌野     :「……理解できん」
 真夜     :「世の中には理解できないことのほうがおおいいのよー」


治せるもの、治したいもの
------------------------

 真夜     :「……ところで、あなた……なにか隠していない?」
 忌野     :「???」

[hari]   隠しているつもりが無い(ぉ

 真夜     :「まぁいいか……」
        :(「読心」を試みてもいいけどやめときます)
 忌野     :「ふむ?」

[hari]   首をかしげる

 真夜     :「まぁあんまり左手ばっかり使っていると」
  :「右手怪しまれちゃうよ?」

[Luna]   # 率直な「観察の感想」です

 忌野     :「ふむ……」

[hari]   手の火傷痕をしげしげと見る

 真夜     :「……やっぱりね」
 忌野     :「……火傷」
 真夜     :「……治したい? その火傷」
 忌野     :「べつに……」

[hari]   なんでそんな事を?と言う雰囲気

 真夜     :「……なんか、その傷のせいで損しているような
         : 気がしてね。」
         :「治したい、っていうならお医者さん紹介しても
         : いいけど……」
         :「こないだも……」(と言いかけてとどまる)
 忌野     :「……?」
 真夜     :「……なんか遠慮していたようにね……」
 忌野     :「むぅ……」

[hari]   #本人に意識無し

 真夜     :「……まぁ、あなたがいいって言うなら、
         : 別にいいんだけどね」
 忌野     :「うむ」
 真夜     :「私にはそういうことってよくわからないんだ」
         :「傷は治したほうがいいと思うし、病もおんなじ」
 忌野     :「……まぁ……特に不便はない」
 真夜     :「そう」
         :「ここの街にいるとね……
         : そういう傷とか病とか受け入れたり……
         : って言う人が多くて……」
 忌野     :「ふむ……」
 真夜     :「……どうなんだろう……って……」
 忌野     :「それもまた……自由、か」
 真夜     :「そっか……」


獣のめざめ、闇のめざめ
----------------------

 真夜      :「あなたに聞くことじゃないかもしれないけど」
         :「やっぱりそういう病とかって受け入れるように
         : したほうがいいのかな?」
         :「そのほうが楽になれるのかな……」
         :(ほんの少し「獣」の気配がかぶる)
 忌野     :「楽、ではある……かな」
 忌野     :「己として認めるか……否定するか……」
 真夜     :「ん……」
 真夜     :「じゃぁ……」
         :(と「怪力」で車のなかに忌野くんをひきずりこむ)
 忌野     :(もそもそ)
         :(普通に怪力に対抗しながら、普通に入る)
 SE       :ばたん

[Luna]   #窓は黒フィルムがはってあることをお忘れなく
[hari]   #べつによいよ
[Luna]   #てか、周りから中はのぞけないという場面にしたいw

 真夜     :「……」(より「獣」の気配が強まる)
         :「今のワタシ、どうかな……」(忌野くんをのぞきこむ)
 忌野     :「ふむ……」

[hari]   #どうなのだろう
[Luna]   #獣の気配はあってもまだ人の形なので返答次第です

 忌野     :(顔を挟むように両手をあてる)
         :「…………」
         :(瞳を覗きこむ)

 真夜     :「……」

[hari]   #忌野の中の“気配”が膨れ上がる
         #周囲の気温がじわりと高まってゆく

 真夜     :「……?」
         :(試されている、と思っている)
         :(でもだんだん思考がなくなっていく)
 忌野     :「……夜行か」

[hari]   #ナイトウォーカーズ

 真夜      :(すこし心がちくとする)
         :(でもそれよりも暑いとおもう)
         :(そう思うと人の形が少し崩れたようになる)

 忌野     :(手を放す)
         :「……?」
 真夜      :(瞳の色がかわっていく)
 忌野     :「ふむ……」
 真夜     :「……」
         :(手のつめが伸び、少し手に毛が生えてくる)
         :(その手で忌野の右の頬を触る)
         :「……ヨル……ノ……モノ……」
 忌野     :「……」
 真夜      :「……ワ……タ……シ……」
         :(そういっている間にもだんだん肉体が人から獣へ……)
         :(それはあたかも……人狼のような……)
 忌野     :「……受け入れるか」

[Luna]   # 読心はもっているので獣になっても人の言葉はわかります

 真夜     :「……」
         :(かろうじて真夜の面影を残す顔を忌野くんに
         : 近づけます)
 忌野     :「…………?」(なんじゃろ? と言う風情)
 真夜      :(こくんとうなづく)
         :『あなたがあなた自身を受け入れたように』
         :『ワタシもワタシ自身を受け入れてみます……』
 忌野     :「……なら……飲まれぬ様に……」
 真夜      :『……』
         :『……ありがとう……』
 忌野     :(わしわし)
         :(頭を撫でる)
 真夜      :『……』
         :(ちょっとうれしかったような顔)
         :(しかしその瞬間、身に付けていた服がはじけとぶ)

[hari]   #ぎゃー。なんか謀っている

 忌野     :「む……」
 真夜      :(はじけとんだ下の肉体は既に人狼化が進んでいた)
         :(しかし、顔は真夜の面影をまだのこしていた)

[Catshop]  # むっ。遙さんのライバル?(笑)

 忌野     :「……」(きょろきょろ)
         :(着るもの着るもの……)
 真夜      :(忌野くんをひっしと抱きしめる人狼)
 忌野     :「む」

[hari]   #抱きしめられた(w

----------

 遙  :「──む。何かいやな予感がする」(幼稚園にて勤務中)


それでも変わらなったもの
------------------------

 真夜     :「ごめんなさい」
                :(人狼のはずなのに目から涙が)
 忌野     :「……なにが……」
 真夜     :「こんなワタシなのにやさしくしてくれて……」
 忌野     :「???……なにか……不味かったのか?」
 真夜          :(首を振る人狼)
 忌野     :「…………」(ぽんぽん)
                :(よしよし、と頭を撫でる)

[hari]   #対処に困ってとりあえず逃避(ぉ

 真夜     :「……どこかに連れて行かれそうだった……」
                :「自分の身体をおいてきぼりにして……」
 忌野     :「ふむ……」

[Luna]      #ちなみに人狼真夜の現状
            #顔は真夜の雰囲気、耳・瞳・歯が獣
            #体全体がほぼ人狼で尻尾はえてます
           #これ以上進むと「真夜」じゃなくなってしまうまさに
           #一歩手前です

 忌野     :「その血も……また己として……」
                :「否定もせず、飲まれもせず……」
 真夜     :「ん……」
 忌野     :「急がない方が……良いだろう」(ぽんぽん)
 真夜     :「あ、ありがとう……」(改めて涙を流す)
                :(すると少しずつもとの姿に戻っていく)

[hari]   #ギャー
[Catshop]  #罠〜(笑)。

 真夜  :(車の助手席にあったひざ掛けを胸に当てつつ)
 忌野     :「……(ぽりぽり)」
 真夜     :「……なんかね」
                :「形だけは元に戻れるけど、なにか違うモノに
                : 変わってしまったような感覚なの……」
                :「あなたの火傷に何かが見えるの」
 忌野     :「ふむ……」
 真夜     :「なんか、こうしていても感覚がないの」
 忌野     :「……む……(首をひねる)」

[Luna]   #人から人狼に変わっちゃったので「本質」が変わったらしい
[Luna]   #とりあえず元の姿にはもどった(ただし全裸にひざかけ)

 真夜     :「これが……自分を受け入れるってこと……
                : なのかな……」

[Luna]   #まだ不安定なのか多少人と人狼の間でゆらぎがあります

 忌野     :「少しずつ……慣れてゆこう」
 真夜     :「みんなが言っていたことが少しわかったような気が
                : する……」
 忌野     :「……ん……」(考え)
 真夜     :「わたしの中の闇……わたしの中の獣……」
                :「……もし、今日あなたに出会えなかったら」
                :「あなたに話をきいてもらえなかったら……」
                :「……ううん、やめておくわ」
 忌野     :「……コンタクトレンズ」

[hari]   #ああ、ずれてる

 真夜     :「……ん?」
 忌野     :「……つけたその日から……世界を見る目が変わる……」
 真夜          :「そうね……」(ふっと右手を見る)
                :(覚醒前と違う視覚になっていることにふと気がつく)
                :「……変わった……」

[Luna]   #どういう視覚かはあとで考えます
[Luna]   #体温が「目」で見れるようになったらしい

 忌野     :「ふむ……」
 真夜     :「……この身体に慣れるまでは……時間かかる……
                : かな……」
 忌野     :「変わった事に囚われない事だ……」
                :「否定的に考えれば……気も滅入る……」
 真夜     :「うん……」
                :「あ……お願いがあるの……」
 忌野     :「?」
 真夜     :「後ろのトランクに着替えがあるの……
                : とってほしいの……」
 忌野     :「うむ……(がちゃ)」

[hari]   #外に出てトランクの中、だよね
[Luna]   #はい

 真夜  :(運転席からトランクのドアをあける)
 忌野     :(ばむ)「……う」

[Luna]   (着替えが3つほどある)

 忌野     :「……とりあえず……」

[hari]   #選択に迷った模様
[hari]   #とりあえず、真中のを
[Luna]   (1、水着 2、迷彩服 3、夜の服)
[hari]   #迷彩だ(w
[Catshop]  #わはは。
[Luna]   #あぁ無難な選択をw
[Luna]   #服を取って車の中に戻るとまた人狼化していました

 真夜     :「あ、ありがとう」
 忌野     :「うむ」
 真夜          :(とりあえずサイズが大きめだったので着てみること
                : にする。でも車内はそんなに広くない(普通の乗用車)
                :なので着替えが大変らしい)
                :(なんとか人狼のまま着れたらしいw)
                :「まぁ、着れるものねぇ」
                :(しっぽがはみ出るのはきっときのせいです)
 忌野     :「ふむ……服代が……」

[hari]   #かかりそうだなぁ、と

 真夜     :「う……これから大き目の服買わないと……」
  :(変化のコントロールをする練習が先かな……)」
  :「ま、いろいろありがとうね」
 忌野     :「いや……大したことは」
 真夜     :「………………」
  :(人狼のままほっぺに……)

[Catshop]  # はっ!

 忌野     :「むぅ……(ぽりぽり)」

[hari]   #さすがに少し照れてる
[Luna]   #野生の愛情表現らしい

 忌野     :「じゃあ……またいずれ」

[hari]   #ドアをあけて

最後の仕掛け
------------

 真夜     :「じゃ……って、あ!」

[Luna]   #ナンバープレートをどうしようか思い出したらしい
[hari]   #割れたチョコは溶けて座席にべったり
[Luna]   #それよりも室内は毛だらけw

 真夜     :「んじゃ……スイッチ……ぽちっとな!」
         :(スイッチをおすと別のナンバープレートに早がわりっ)
                 :(そしてそのまま何事もなかったかのように発進)

[hari]   #ボンドカーか
[Luna]   #ある意味なんでもありあり車


時系列と舞台
------------

 ある日の夜。人通りの少ない夜。


解説
----

 真夜さん人狼覚醒エピソードです。

 真夜さん側として少し補足します。

 ナンバープレートはそんなに偽造できるものじゃありません。
 非常食をそんなところにおいてはいけません。
 そんなバレンタインデーチョコ彼氏泣いちゃいますよ(笑)

 真夜さんが、今まで"闇"や"異能"といったものに否定的であったのは「普通一般人は否定的だろう」という一般論に基づくもので、真夜さん
自身が"潜在的人狼"だったということとは全く関係ありません。
 忌野さんとのやり取りの中で、治せるであろう傷や病だったら治したほうがいい、という流れがありました。そのとき真夜さんの中には「自
分の中にある"闇"という病を治したい」という気持ちがあったはずです。
 今まで真夜さんは"常識"とか"理性"といったもので"闇"を抑えてきました。
 けれども"闇"は抑えることはできても治すことはできない。

 治すことのできない病からいつまでも目をそらすことはできない。
 そう思ったときから、真夜さんの中の"闇"が力を増していきました。
 本能のままに異性の人(=忌野さん)を車の中に引きずり込んだときには、もう今までの"人間"真夜さんではありませんでした。姿は人間だ
けれども、心は"獣"に傾いていたからです。
 このままの真夜さんの状態はきわめて不安定です。この状態では自己は保つことはできませんでした(このままの状態で固定された場合、真
夜さんは"獣心の人間(けだもの)"になっていたはずです)。

 そんな真夜さんの豹変ぶりに忌野さんは(いろんな意味で)危機を感じます。そして無意識で"異能"を発動させました。
 真夜さんはそこで理性と本能の板ばさみになりました。
 "闇"を受け入れようとする自分が試されていると思う感情。
 「暑い」「苦しい」「死にたくない」という感情。
 そんな真夜さんを見て、忌野さんは「夜行」と言いました。
 聞いたこともないその言葉なのに、真夜さんはその言葉に反応をみせました。
 それまで緩やかだった変化ですが、『自分は"人間"ではなくて"夜行"』と悟った瞬間、真夜さんの中に潜在的に眠っていた"人狼"の因子が完
全に目覚めたのです。心が徐々に"闇"="獣"のものに移り変わり、身体もそれに呼応して"獣"に変化していきます。
 かつて人間だったときのこと……人としての思考や言葉も忘れかけていました(話そうと思っても声帯が変わって話せないはずですが)。
 しかし、真夜さんが完全に"獣"化する直前、忌野さんがとった行動によって、真夜さんは"人"の心をとりもどすことができました。

 こうして真夜さんは人狼覚醒を果たしました。
 人の姿に戻っても、それは見た目だけの話。本質は変わってしまいました。
 真夜さんが人狼の身体に慣れるまでには時間がかかるでしょうが……

 というところで、今回の話はおしまいです。


起きた変化
----------
・真夜人狼覚醒。
 それにともないキャラクターシート改訂
 http://kataribe.com/HA/06/C/0377/


関連作品
--------
HA06:CG:真夜1 変化前と変化後
 http://kataribe.com/HA/06/G/200308/0028/

 ---------------------------------------------------------------------
http://kataribe.com/ 語り部総本部(メインサイト)
http://kataribe.com/ML/ メーリングリストの案内
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/ 自動過去ログ
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/26500/26545.html

    

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