[KATARIBE 26385] [HA06P] エピソード:『笹の葉さらさら』完全版

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Date: Wed, 9 Jul 2003 19:18:41 +0900 (JST)
From: みぶろ  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 26385] [HA06P] エピソード:『笹の葉さらさら』完全版
To: kataribe-ml@trpg.net
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2003年07月09日:19時18分41秒
Sub:[HA06P]エピソード:『笹の葉さらさら』完全版:
From:みぶろ


 みぶろでする。
 みなさんのすばやい反応に感謝。
 つーわけで完全版。

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エピソード『笹の葉さらさら』
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登場人物
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 藤咲千緒(ふじさき ちお)
 :春日高校二年生。今日も元気だ。                 
 前野浩(まえの ひろし)
 :二足の草鞋をはく無道邸の雑用係。
 六兎結夜(りくと ゆうや)
 :吹利高三年。お気楽バンパネラ。ネタ人生ばんざい。
 ローラ=オニール
 :吹利高1年でBWファン。正体はデュラハン。 

時系列と場所
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  高二 7月7日午後 インターネット水島 

本文
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  インターネット水島にたむろするいつもの面々。
  季節柄、なかなか大きな笹がディスプレイされている。

 千緒     :「七夕ですよー」
 前野     :「うん。そうだね(苦笑)」
 ローラ    :「タナバタ……It's Japanese traditional event, 
        :isn't it?」(訳:日本の伝統芸能ですよね?) 
 結夜     :「中々詳しいようだがまだ甘いな。そもそも七夕とは、七
        :日七晩飲まず食わずで踊り明かし、最後まで立っていた男
        :女が結ばれるという恐ろしくも麗しい風習なのだ」
 ローラ    :「How horrible! I don't want to participate……」
        :(訳:なんて恐ろしい! 私は参加したくありません) 
 千緒     :「前野さん、ツッコミお願いします」
 前野     :「そうだね。じゃあ彼女のいない結夜君にはこの浄銀糸で
        :操られながら、その美しい風習をやりとげてもらおうか」
 結夜     :「前野さんの妹御がともに踊ってくれると言うのなら喜ん 
        :で躍らせてもらおう(しれっ)」 
 前野     :「む……」 
 千緒     :「いやー、六兎さんロリコン〜」 
 結夜     :「いや、まぁこれはネタで言っただけで、私はどっちかっ 
        :て言うとショタコンのほうだ」 
 前野     :「余計嫌だが……」 
 千緒     :「というわけで、短冊に願い事を書こー」
 結夜     :「なんか唐突だな」
 千緒     :「正しい・日本文化の・伝達のためやで?」

  結夜のこめかみをぐりぐりとする千緒。後ろでは前野がローラに正しい伝
 承を教えている。
 
 ローラ    :「なるほど。願いが、叶いますか。では」
 結夜     :「ふっ、願い事といえばこれだっ」
 千緒     :「はいはい書けたら検閲しますよー。『ブルーウェーブ優
        :勝』……無理」
 ローラ    :「無理、ですか……」<しゅん
 千緒     :「むりむり〜♪ で、六兎さんは?」
 結夜     :「『世界中の人がみんなしあわせでありますように』」
 千緒     :「へー。立派ですにょ〜。心が清いですにょ〜」<棒読み
 結夜     :「むむ、そういう藤咲氏は何を書いたんだ……『アルフレ
        :ッド・バニスターのサンダルが欲しい』って即物的な」
 千緒     :「ええやん。叶いそうなところがポイントやもん。織姫ち
        :ゃんかて叶えたろって気になるや〜ん」
 結夜     :「ちゃんって知り合いかっ。しかも彦星の存在は無視!?」
 千緒     :「どうでもええやん。そんな貧乏そうな男」
 ローラ    :「前野さんは、なんと書いたのですか?」
 
  『家内安全』
  前野の短冊にはその一言だけが書かれていた。

 ローラ    :「安全は、大切です」
 結夜     :「こ、これは……」
 千緒     :「……叶うとええね」
 前野     :「本当にね(遠い目)」
 
  どっとはらい。


解説
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 なんか金に汚い子みたいになってきた。しくしく。でもアルバニのサンダ
ルは素敵です。

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