[KATARIBE 26307] [HA06L]チャットログ:『ねこのようなもの再び』

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Date: Sun, 22 Jun 2003 19:56:22 +0900
From: chita <chita@ma.akari.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 26307] [HA06L]チャットログ:『ねこのようなもの再び』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20030622195622.7E8E6F50.chita@ma.akari.ne.jp>
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Web:	http://kataribe.com/HA/06/
Log:	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/26300/26307.html

#HA06 2003/06/16のログ。
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[HA06L]チャットログ:『ねこのようなもの再び』
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登場人物
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ねこのようなもの:奇妙な生物
 西園寺 遙  :保母を生業にする女性
 十条健一郎  :コンビニ「スラッシュモンジュ」店員

昼下がりの駅前公園
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 遙      :「──久々の予定のない休日。買い物に出てみたが、気に
        :入った服は見つからなかったなぁ」

 SE      :ぽつ、ぽつぽつぽつ
 SE      :ざあああああああ

 遙      :「──傘、持ってこなかったな」
 遙      :(近くにスラモンがあったな)

「スラッシュモンジュ」駅前店店先
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ねこのようなもの:(ぶるぶるぶるぶる)
        :#軒下へ退避して濡れた毛をぶるぶる
 遙      :「──?」
ねこのようなもの:「ふすー(不満)
 遙      :「どうした? 雨に濡れて機嫌が悪いのか?」
        :#しゃがみこんで話し掛ける
ねこのようなもの:「のぅ?(ぎろん)」
        :#背中の真ん中に一つ目がぎょろんと
 遙      :「──ん? 背中に目ってコトは妖物の類か」
        :# 買い物袋をがさごそ
ねこのようなもの:「のぅ?(たべもの? たべもの?)」
        :#荷物をごそごそしているので期待の眼差し
 遙      :「──あぁ、お腹が減ってるのか?」
ねこのようなもの:「のぅ(すりすり)」
 遙      :「そうだな──何を食べるんだろう、これは」
        :# 少し迷って──
        :「魚なら食べるか。見た目、猫のようだし」
ねこのようなもの:(わくわく)
 遙      :「こういうのは好きか?」
        :# 、特売で安かったカツオの叩きを取り出す
ねこのようなもの:「のぅ♪(ゴハン!)」
 遙      :# カツオの叩きをねこのようなものの鼻先に差し出す
ねこのようなもの:(あんが)
        :#鼻先から胴体の真ん中までばくっと割れて
        :中には歯がびっしり
        :(しゅばっ、くちゃくちゃごっくん)
        :#口の中の触手でからめとって、もぐもぐ
 遙      :「──面白い食べ方をするな」
ねこのようなもの:「ぷのぅ♪(おいしー)」
 遙      :「よしよし」
        :#また優しい顔で笑って、背中を撫でます。
ねこのようなもの:「のぅ(ごろごろ)」
 遙      :「さて──まだ雨は止まない、か」
ねこのようなもの:「のの?(あめキライ?)」
 遙      :「じゃぁ、またな」
ねこのようなもの:「ぷののー♪」
 遙      :「ん?」
        :# ちょっと注意を向けて諦めて、背中をぽんぽんっ
ねこのようなもの:「♪(しっぽふりふり)」

「スラッシュモンジュ」店内
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 健一郎    :「いらっしゃいませー」
 遙      :「──傘が欲しいんだが」
 健一郎    :「傘やったらここにございます」<売り物の傘立てに案内
 遙      :「そういえば──」
        :「店の前に猫(のようなもの)が休んでたが──」
 健一郎    :「はい?」
 遙      :「──いや、誰かの飼い猫なのかと思ってな」
 健一郎    :「……別に店で飼ってるわけやないですけど……野良猫
        :ちゃいますか?」
 遙      :「そうか──そうだな」

 遙      :「──これにしよう」
 健一郎    :「はい、……(バーコード読み取り)787円になります」
 遙      :「──1007円で」
 健一郎    :「はい、1007円お預かりします、……220円のお返しです、
        :お確かめください」
 遙      :「──変な話で時間を取らせたな」
 健一郎    :「いえいえ」

再び「スラッシュモンジュ」店先
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[lokmozo]  #ねこのようなものの姿はもうなくて、足拭きマットの真ん中に
      ひからびたトカゲの死骸が置いてあります

 遙      :「──ん?」
        :(お礼のつもり、か)
        :# ちょっと機嫌良さそうに笑って拾い上げます。
        :# で、帰路に。


時系列と舞台
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 2003年6月、吹利駅近辺。

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