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Date: Fri, 04 Apr 2003 19:55:42 +0900
From: Akito <akito@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 25974] Re: [HA06P]エピソード『箪笥の裏』
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修正版。
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/25900/25947.html
[HA06P]エピソード『箪笥の裏』
セリフ修正やら飛び入りやらをお待ちしておる次第。
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エピソード『箪笥の裏』
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登場人物
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雨降 蓮太郎 :水上神社の管理人。本業はサラリーマン。[271番]
伊佐見 由摩 :皇女のクローン。雨降さんととってもラブラブな人[150番]
雨降 囲 :雨降家の養女な井戸の精。恐怖のちびっこ。[273番]
ある日の晩御飯
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雨降 :「♪(じゅー)」
[lokai] # 料理ちう
由摩 :「美味しそう」
雨降 :「ふふふ(うきうき)」
由摩 :「手伝おうか?」
雨降 :「お願いしよう」
由摩 :「何したらいい?」
[Ball_Nlog] # 腕まくり
雨降 :「うーん……クリームソースのハンバーグに
:合わせるのは、何がいいだろう」
[lokai] # 献立を考えずに作りはじめてしまった模様
由摩 :「うーん……」
雨降 :「何か野菜で一品、追加したいところなんだが」
由摩 :「うん、そーだねぇ」
[Ball_Nlog] # 悩み中
台所に二人
----------
由摩 :「雨降さんって、好き嫌いあったっけ?」
雨降 :「いや、取り立てて嫌いなものはなにも」
由摩 :「うーん、キャベツなら冷蔵庫にたくさんあるけど……
:うーん」
雨降 :「多分、囲の好みに合わせるのが一番早いと思う」
由摩 :「そうだね……」
雨降 :「ロールキャベツ……ああいかん、
:ハンバーグと中身がかぶるか」
雨降 :「あとは、ブロッコリー、たまご……
:(がさごそ)ああ、カニ缶なんかあったのか」
ぴーん
------
由摩 :「ブロッコリーは、茹でてハンバーグに添えるでしょ
:……あと……あー、そうか、うんう ん、よしよし」
雨降 :「いいアイデアを思いついたかな」
由摩 :「キャベツのオムレツ」
由摩 :「手軽でいいかな、と」
雨降 :「それはいいね」
由摩 :「ひき肉の代わりにカニ缶入れるの」
由摩 :「うんうん、ぐっとぐっと♪」
雨降 :「なんだか豪華だな」
由摩 :「そう?」
由摩 :「偶には良しってことで♪」
雨降 :「いや、なんとなくなんだが(笑)」
由摩 :「♪(じゅー)」
雨降 :「出来上がりは大体揃いそうだね(じゅわー)」
由摩 :「うん♪(じゅー)」
雨降 :「できあがり♪(じゅわー)」
由摩 :「うんうん、よしよし♪」
雨降 :「囲を呼んでこようか」
由摩 :「OK〜」
雨降 :「かこいー(ばたばたばた)」
かこいの箱庭
------------
雨降 :「……囲?」
囲 :「はーい」
雨降 :「ああ、遊んでたのか。晩ごはんだよ」
囲 :「わーいっ♪」
雨降 :「由摩姉が台所にいるから、運ぶのを手伝っておいで」
[Ball_Nlog] # 親子3人、一家団欒ですな
[akito] # 箱庭作成に明け暮れていたのは秘密
雨降 :「(何に夢中になっていたのだろう)」
囲 :「うん、じゃーゆままのお手伝いしてくるー」
[lokai] # 覗いてみよう
[akito] # 粘土製のダンジョン。落とし穴には爪楊枝がしこまれている
雨降 :「……どこでこんなものを覚えたんだか(首かしげ)」
台所にて
--------
囲 :「(くんくん)…このオムレツの中身はもしかして…」
由摩 :「きゃべつ♪」
囲 :「わーい♪」
雨降 :「流石に好物には鼻が利くな(笑)」
囲 :「いそがないとさめちゃうさめちゃう」
由摩 :「うん、そーだね」
[akito] # 大急ぎでお手伝い。
といっても箸とか調味料とかの運搬がメインだろうけど
[Ball_Nlog] # うむうむ
いただきます
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雨降 :「支度はこれで全部かな(かちゃかちゃ)」
由摩 :「んじゃあ、食べよう♪」
囲 :「わーい、きゃべつきゃべつ〜♪」
雨降 :「いただきます」
由摩 :「頂きます。」
囲 :「パパ、ゆままのオムレツおいしーよ」
雨降 :「ああ、おいしいね……ゆまま?」
[lokai] # 怪訝
囲 :「『ゆまおねーちゃんは長いから『ゆまま』」
[akito] # 一瞬食べるのを止めて一言。んでまたもぎゅもぎゅ食べる。
雨降 :「……ええと(動揺)」
雨降 :「……(かんがえこみ)」
由摩 :「由摩ママだと、語呂悪いしね(にこ)」(もぐもぐ)
雨降 :「……うーん」
そして2週間ほどたったある日のこと。
箪笥の裏側
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雨降 :(そろり)
由摩 :「?」
雨降 :「うわあああああっ(驚愕)」
[lokai] # 箪笥の裏側に片手を突っ込んだ状態でわたわた
由摩 :「びっくりしたー……こっちの方が驚いたわよ」
由摩 :「なにしてるの?」
雨降 :「あ、いや、その、別に」<手が抜けない
由摩 :「変なの……(すたすた)」
[BallLaway] # 台所に消えていく
雨降 :「くぅ(がたがた)」
倒れる箪笥
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SE :ばたーん
雨降 :「うあっ(わたわた)」
[lokai] # 隙間から引っ張り出した袋をポケットにねじこんで、
倒れた箪笥の復旧作業
由摩 :「……?」
SE :ばたん、がたがたがた
[lokai] # 箪笥から落ちた引き出しやら中身やらを必死に戻している
由摩 :「手伝ってあげようか?」
雨降 :「ああ、ありが……(ぼろっ)あ」
[lokai] # 埃まみれの小さい紙袋(くしゃくしゃ)
説明
----
由摩 :「……なにこれ?」
雨降 :「うあっ(ひったくる)」
由摩 :「?」
由摩 :「……ちゃんと説明しなさい。」
雨降 :「…………」
[lokai] # 目が泳いでる
由摩 :「説明しなさい。」
[BallLaway] # すごむ
雨降 :「……(こくり)」
SE :がさがさがさ、ころん
[lokai] # 紙袋を剥いて、その下の包装紙を剥いて、
小さいケースを取り出して
雨降 :「その……もうちょっと時期を待った方が
:いいかとは思ったのだが」
由摩 :「ふーん……」
ゆびわ
------
雨降 :「……」
[lokai] # ちょっと考えて、覚悟を決めたように視線を戻す
由摩 :「ん?」
由摩 :「正座して聞いたほうが良さそう?」
[BallLaway] # なんか感づいたみたい
雨降 :「いや、ここでいい……
:これを、受け取ってくれないか」
[lokai] # ケースを差し出す
由摩 :「うん、いいけど……なにこれ?」
[lokai] # あからさまにジュエリーケース
[BallLaway] # 一応聞いてますw
雨降 :「開ければわかる……んじゃないかとおもう」
[lokai] # ちょっと弱気
由摩 :「うーん……(ぱか)…わぁ♪」
由摩 :「ホントにこんなの貰っちゃっていいの?」
雨降 :(こくり)
[lokai] # プラチナにブルーダイヤのリング
[BallLaway] # すげーw
申込み
------
由摩 :「でも………」
由摩 :「その前に、言わなきゃいけないことがあるんじゃない?」
雨降 :「え?ああ(わたわた)」
雨降 :「なにか段取りが狂ってしまった気もするが(ぼそぼそ)」
[lokai] # 思い直して、由摩の手をとって
由摩 :「……」
雨降 :「結婚、してくれないか。いますぐとは言わない。
:君が16歳になったら」
[gallows] # きゃあ
由摩 :「本気で言ってる……よね?」
雨降 :「(むっ)冗談でこんなことが言えるか。
:こっちはもうやり直しのきかない齢なんだぞ」
由摩 :「うん、知ってる。」
由摩 :「……1日、考えてもいいかな?」
由摩 :「そのくらいは待てる時間あるよね?」
雨降 :「……ああ(こくり)」
雨降 :「君の意志がはっきりするまでは、このまま待とう」
そしていつものように
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由摩 :「それじゃあ、ご飯作ろうっと」
雨降 :「手伝おうか?」
由摩 :「うん、お願いね♪」
雨降 :「とりあえず手を洗ってくる。埃まみれだ(ばたばた)」
由摩 :「うん。」
回想シーン〜根回し
------------------
雨降 :「ゆままがほんとうにママになったら、囲はどうする?」
囲 :「ゆままがママになったら……?」
囲 :「ママってどんなひと」
囲 :「ママってどんなひと?」
雨降 :「うーん……」
[lokai] # 由摩のような、と言おうとして、詰まってしまったらしい
雨降 :「その……言葉の意味だけなら、母親、と一緒なんだが」
雨降 :「いまは……そうだな。
:パパの奥さんだと思ってくれれば、それでいい」
囲 :「じゃー、ゆままはママだね」
雨降 :「いや、まだ、本当にはそうじゃないんだが……」
囲 :「他の人じゃー、ダメだよ」
雨降 :「他の人にそうなってもらおうとは、思っていないから」
囲 :「ふーん」
囲 :「かこいは、ゆままが本当のママになると嬉しいな」
雨降 :「……ありがとう。私も、ずっと一緒にいてもらいたい
:と思っているんだ」
回想シーン〜こまった
--------------------
囲 :「あーっ」
雨降 :「え?」
囲 :「うーん」
[akito] # なにか考え込んでいる様子
雨降 :「……」<考えがまとまるのを待っている
囲 :「うーと…」
雨降 :「どうした、囲」
[akito] # まとまったらしい
囲 :「ゆままが本当のママになったら…」
雨降 :「うん?」
囲 :「やっぱり『ゆままママ』て呼ばなきゃだめなのかな?」」
雨降 :「……ゆまま、で、いいんだよ(くすくす)」
囲 :「そっか」
囲 :「んじゃ、はやくゆままが本当のゆままになるといーね」
雨降 :「囲も、応援してくれるか(なでなで)」
囲 :「うんっ」
雨降 :「ああそうだ」
囲 :「ほえ?」
雨降 :「ゆままには、まだ秘密だからな(にやり)」
囲 :「はーいっ(にぱぱ)」
雨降 :「ああ、いい子だ」
囲 :「かこいはいつもいい子だもんっ(ぷくー)」
雨降 :「わかってるって(笑)」
時系列
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2003年3月、雨降家。
解説
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いつもの雨降家での食卓で、囲ちんの何気ない発言。
その数週間後、なにやら箪笥の裏でごそごそやっている雨降さん。
いつものようにご飯を作りにきてた由摩が話しかけたところ…。
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