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Date: Sat, 1 Mar 2003 13:03:23 +0900
From: "Motofumi Okoshi" <motoi@mue.biglobe.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 25791] [HA20P] エピソード:『心霊写真?』修正版
To: "Kataribe ML" <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <000401c2dfb1$3bef5020$0200a8c0@VAIO>
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MOTOIです。EPの修正版です。
っと、その前に、少々レスを。
> メインの被写体となる人物の後ろにちらっと写っているいるのは、まぎれも
> なく昴であった。しかも、首だけ。
一応こっちも首だけとか、逆に首が無いとかも考えたんですけど、それだと
目立ちすぎるんじゃないかと思って腕だけにしたんですよね。
まあ、PLが構わないといってるから問題ないか(ぇ
それと、一箇所だけ台詞チェック。
> 誠一 :「恐い事言うんはやめてくれっ」
誠一 :「X線!?んなもん危なくて使えるかいっ」
というわけで、以下修正版です。
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エピソード『心霊写真?』
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登場人物
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更科希(さらしな・のぞみ)
:写真部員にして新聞部員。心霊写真の撮影に成功?
川塚誠一(かわつか・せいいち)
:野球部員にしてオカルト研部員。関西弁のツッコミ役。
宮本奈々紫(みやもと・ななし)
:美術部員にしてオカルト研部員。肌も色白、髪も真っ白。
槐昴(えんじゅ・すばる)
:弓道部員にしてオカルト研部員。通称ロボ子。
本文
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誠一 :「で、この写真撮ったのは、いつなん?」
希 :「火曜日の放課後ですね」
オカルト研の部室。写真部員、更科希の撮影した「その写真」を、オカルト
研部員の川塚誠一が、じっくりと観察している。
希 :「これほどはっきりとわかる心霊写真は珍しいです。オカ
:ルト研の方の解説がもらえれば、一面トップは間違いなし
:なのです」
誠一 :「残念やけど、それはやめといた方がええな」
希 :「え?それはなぜですか」
不満そうな顔をする希に、誠一はいかにもおどろおどろしく語りだす。
誠一 :「これは、この学校に住む霊の仕業や。それも、めちゃく
:ちゃ強力や。そっとしとけば何ともないけど、下手に手ぇ
:出すと、えらい祟りがあるで。新聞に載せるなんてもって
:のほかや」
希 :「またまた、ご冗談を」
誠一 :「信じる信じないは勝手やけど、下手すると学校全体に祟
:りがのしかかるで。全校生徒に迷惑かけてもええんか?」
希 :「うう、そんなこと言っても信じませんよぉ。大スクープ
:がかかってるんです、諦めるわけにはいきません」
誠一 :「(うーん、どないすっかなぁ)」
と、そこへ。
奈々紫 :「やほー。……あれ、お客さん?」
昴 :「尋問中 でしたか」
オカルト研部員の宮本奈々紫と槐昴が顔を出した。
誠一 :「(そうや、これや)」
希 :「?」
誠一 :「更科さん、彼女を見てくれ」
と言って、希の目を奈々紫に向けさせる誠一。
誠一 :「彼女、その霊の祟りで、こんな真っ白な姿になってしも
:た。それほど恐ろしいやつなんや」
希 :「ふええ!?」
奈々紫 :「はい?」
わけがわからないという表情の奈々紫と相変わらず無表情の昴。そんな二人
に、誠一は「心話」で話しかける。
誠一(心話) :『すまん、訳は後で話すから、ちと俺に話合わせてくれや』
その「声」を聞き、一応了承する二人。一方、「声」が聞こえなかった希は、
少々パニック状態になっている。
誠一 :「このままやと、更科さんもやばいかもしれんよ」
希 :「そそ、それではどうしましょう」
誠一 :「その写真、俺らで預かるわ。それで祟りが起きんように
:お払いしとこ」
希 :「わわ、わかりました。それじゃあ、お願いします」
誠一 :「あと、このことは、絶対誰にも言うたらあかんで。話し
:たらやっぱり祟られるで」
そうして、希は写真を誠一に渡し、オカルト研部室を後にした。一方、奈々
紫の表情は相変わらず「?」である。昴は相変わらず無表情だ。
奈々紫 :「……で、祟りってどういうことよ」
誠一 :「いやね、彼女がな、この写真、新聞に載せたい言うんで、
:『霊の祟りがあるからやめた方がいい』言うてやったんや」
と言って、誠一は受け取った写真を二人に見せる。
奈々紫 :「ははあ」
昴 :「これは 他の生徒には 見せられませんね」
メインの被写体となる人物の後ろにちらっと写っているいるのは、まぎれも
なく昴であった。しかも、首だけ。
誠一 :「火曜日やから、巨大蟲を退治したときやな。あの時、首
:外して飛んどったやろ。そこを撮られたんや。まあ、彼女
:が心霊写真や思てくれて助かったわ」
昴 :「わかりました。次回からは 光学迷彩を 使用しましょ
:う」
そこで、昴は首をひねる。
昴 :「常に一定量以上のX線を外部に放射していれば、写真で
:姿を捉えられる事は無くなるかもしれません」
誠一 :「X線!?んなもん危なくて使えるかいっ」
昴 :「冗談です」
真顔でのたまう。
奈々紫 :「それで私を口実に使ったわけだ」
誠一 :「……さて、解決したところで、野球部行くか。じゃな」
と言って、ダッシュで部室を去る誠一。
奈々紫 :「あ、コラ、逃げるなー!」
何はともあれ、こうして部の秘密は守られたのであった?
時系列
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2003年7月頃と思われる。
解説
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新聞部員、更科希からオカルト研に持ち込まれた心霊写真。
その写真の正体は……。
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