[KATARIBE 25677] [HA20P] エピソード:『オカルト野球部員誕生』(後編)

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Date: Fri, 14 Feb 2003 01:42:27 +0900
From: "Motofumi Okoshi" <motoi@mue.biglobe.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 25677] [HA20P] エピソード:『オカルト野球部員誕生』(後編)
To: "Kataribe ML" <kataribe-ml@trpg.net>
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MOTOIです。誠一入部EP、これにて完結。
台詞チェック宜しくお願い致します。

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エピソード『オカルト野球部員誕生』(中編)
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登場人物
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 川塚誠一(かわつか・せいいち)
  :強霊感を持つ野球部員。その強霊感に悩んでいる。
 鞠宮彩夏(まりみや・あやか)
  :オカルト研部員。狙った獲物は逃がさない?
 宮本奈々紫(みやもと・ななし)
  :オカルト研部員。社交的になろうと努めている。
 槐昴(えんじゅ・すばる)
  :オカルト研部員。ロボットですから。


オカ研一年全員集合
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 誠一が書類に自分の名前を書こうとしたとき、後ろのドアが音を立てて開い
た。

 奈々紫    :「やっ、彩夏」
 彩夏     :「やっ、じゃない。遅いっての」
 奈々紫    :「仕方ないじゃん。今日日直やらされてたんだから」
 昴      :「私は 弓道部長に 許可を頂いて 来ました」

 開いたドアから顔を出したのは、二人の少女であった。一方は髪に色がまっ
たくといっていいほどなく、もう一方は表情がまったくといっていいほどなか
った。

 彩夏     :「ったく、今日は新入部員が来るから早く来いって言った
        :だろー」
 誠一     :「(ってことは、無理やりでも俺を入れるつもりだったん
        :か……)」

 とツッコミたかった誠一だが、話がややこしくなりそうなのでやめておいた。

 彩夏     :「そーいやー、不健康クンは?」
 奈々紫    :「あー、部長?今日は家の用事で来られないって」
 彩夏     :「ったく、どいつもこいつも……」

 奈々紫    :「それで、彼が新入部員?」
 昴      :(全校生徒のデータベース検索中……データ一致・1件)
        :「1年○組 出席番号○番 川塚誠一さん。野球部所属。
        :1986年11月16日生……」

 昴の話に、目を丸くする誠一。

 誠一     :「うわ、全くその通りや。なんでそんな詳しくわかるねん」
 昴      :「ロボット ですから」
 誠一     :「は?」
 彩夏     :「だから、ロボットだからだってば」

 そう言うと、彩夏は乱暴に昴の頭を引っ張る。見事に首が外れた。

 誠一     :「うをっ!?」
 昴      :「ロボット ですから」
 彩夏     :「納得した?」
 誠一     :「……一応」

 びっくり続きの誠一。


簡単に部員紹介
--------------
 彩夏     :「一応紹介しとくか。こいつはロボ子で、そっちがナナシ。
        :みんな1年だから」
 昴      :「槐 昴です」
 奈々紫    :「私は、宮本奈々紫。まぁ、よろしくね」
 誠一     :「ん、こっちこそ、よろしゅうな」

 彩夏     :「それじゃ、親睦を兼ねて、誠一くんにケーキでもおごっ
        :てもらおうか」
 誠一     :「ちと待て。なんで俺が」
 彩夏     :「文句言わない。美少女3人に囲まれるんだからむしろあ
        :りがたがるべき」
 誠一     :「せやから、俺はこれから野球の練習が……」
 彩夏     :「だから、サボれって言ったろ」

 結局、誠一が彩夏に屈する格好になってしまった。

 誠一     :「(あとで誤魔化しとかんと……)」
 彩夏     :「それじゃ、レッツゴー」
 奈々紫    :「あのさ、その前に」
 彩夏     :「ん、何?」
 昴      :「首を 体に 戻して ください」

 見ると、彩夏の手には、昴の生首がしっかりと握られたままだった。

 彩夏     :「おー、忘れてた。わりいわりい」
 誠一     :「(悪いで済む問題ちゃうやろ……)」

 先行きに不安を感じ、入部届けにサインしたことを少々後悔する誠一であっ
た。


時系列
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 2002年9〜10月頃。誠一たちが1年生のときの話。


解説
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 オカルト研の1年が集合して……

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Motofumi Okoshi

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