[KATARIBE 25674] [HA20P] エピソード:『オカルト野球部員誕生』(中編)修正版

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage


Index: [Article Count Order] [Thread]

Date: Thu, 13 Feb 2003 22:43:11 +0900
From: "Motofumi Okoshi" <motoi@mue.biglobe.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 25674] [HA20P] エピソード:『オカルト野球部員誕生』(中編)修正版
To: "Kataribe ML" <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <000701c2d365$da9f3620$0200a8c0@VAIO>
X-Mail-Count: 25674

MOTOIです。早速台詞チェック版を流します。

**********************************************************************
エピソード『オカルト野球部員誕生』(中編)
==========================================
登場人物
--------
 川塚誠一(かわつか・せいいち)
  :強霊感を持つ野球部員。その強霊感に悩んでいる。
 鞠宮彩夏(まりみや・あやか)
  :オカルト研部員。狙った獲物は逃がさない?


再び悩む誠一
------------
 さらに翌日。授業という重圧(?)から開放され、生徒達は部活に、娯楽に、
間食にと思い思いの時間を過ごす。が、誠一には、もっと強い重圧がかかって
いるのだった。

 誠一     :「行かなあかんよなぁ、やっぱり……」

 昨日の彩夏の台詞を思い出す。すっぽかしたりしたら何をされるかわかった
ものではない。

 誠一     :「公式戦あるから、あまり時間とりたくないのに……」

 仕方なく、階段を上って4階の文化部部室前を目指す。そこには、既に昨日
と同じ人影があった。

 彩夏     :「偉い偉い、ちゃんときたじゃん」
 誠一     :「話って何やねん。あまり時間とりたくないんやけど」
 彩夏     :「じゃあさっさと入って座って話聞くことね」

 と言って、部室の一つに誠一を招きいれようとする彩夏。そのドアを見ると
……

 誠一     :「……オカルト研究会?」
 彩夏     :「ぐずぐずしてんなよぉ。全力で走らないとその場にだっ
        :て立ってらんないよ、ってね」

 彩夏がせかすので、誠一も仕方なく続く。


新入部員?
----------
 彩夏     :「なんだ、まだ誰も来てねーのか。折角新入部員を連れて
        :きてやったってのに」
 誠一     :「新入部員?ちと待った。まさか、俺にオカ研入れっち
        :ゅーんやないやろな」
 彩夏     :「まさかもヘチマもないでしょ、決まってるじゃん」
 誠一     :「待てや。俺はもう野球部入っとるねん。それも、一応レ
        :ギュラー張っとるんや。今更やめられるか」
 彩夏     :「誰もやめろとは言ってないでしょ。とりあえず籍置いと
        :いていざって時に役に立てばそれ以上は望まないよぉ」
 誠一     :「いざという時?」

 きょとんとする誠一。

 誠一     :「いざってどんな時やねん、オカ研に大会なんてないやろ」
 彩夏     :「まあ待ちなよぉ、今説明するから。はーい、みんな出て
        :おいでー」

 彩夏に促されて、本棚の陰から二つの小さな人影が姿を現す。それは、昨日
の幽霊少女と小鬼だった。

 誠一     :「な……?どういうことや?」
 少女     :「私たち、おねえちゃんのお友達なの」
 小鬼     :「友達というか……(溜息)」

 呆気に取られる誠一をよそに、彩夏が再び説明に入る。

 彩夏     :「つまりね、この学校にはこういうやつらがうようよして
        :るわけ。そいつらの監視があたしらの仕事ってわけ」
 誠一     :「監視?」
 彩夏     :「こいつらはそれほど悪意なんかがないからいいんだけど、
        :時には説得なんか聞いてくれないようなやつもいるわけ。
        :で、そういうやつらは退治するわけさ」
 誠一     :「化け物退治てもする言うんか?」
 彩夏     :「早く言えばそういうこと」

 そこで、少々思案にふける誠一。

 誠一     :「(オカルト研に入っときゃ、まあ能力のこととかここの
        :本で調べられるかもしれへんし、他の部員に相談できるか
        :もしれん。霊が見えるやつが他にいるのは心強いわな。そ
        :れに、昼休みはここでゆっくりとかできそうやし……)」

 考えがまとまったようだ。

 誠一     :「別に、何もないときは野球やっててええねんな」
 彩夏     :「別に構わないよ。いざという時きちっと働いてくれりゃ」
 誠一     :「よし、乗った」
 彩夏     :「じゃ、これに名前とクラス書いて。あ、君らはもう帰っ
        :ていいよ。それとも成仏してく?」
 小鬼     :「成仏……できんのか?」
 少女     :「天国ってどんあとこだろう」
 彩夏     :「極楽はいいとこだよぉ。たぶんね」

 彩夏の視線が誠一のほうに戻る。プレッシャー。これ以上長居をしても仕方
ないので誠一はボールペンを手に取った。


時系列
------
 2002年9〜10月頃。誠一・彩夏が1年生のときの話。


解説
----
 オカルト研入部を決める誠一。

$$
**********************************************************************

motoi@mue.biglobe.ne.jp
Motofumi Okoshi

 ---------------------------------------------------------------------
http://kataribe.com/ 語り部総本部(メインサイト)
http://kataribe.com/ML/ メーリングリストの案内
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/ 自動過去ログ
	http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/25600/25674.html

    

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage