[KATARIBE 25620] Re: [HA20P] エピソード『オカルト研と昴の遭遇 ( 仮) 』

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Date: Sat, 08 Feb 2003 16:59:56 +0900
From: gallows <gallows@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 25620] Re: [HA20P] エピソード『オカルト研と昴の遭遇 ( 仮) 』
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どうもー。gallowsです。
EP化進めましょうか。赤マントはただのチョイ役に使うにはもったいない感じ
がするので大鼠あたりで行ってみましょうか。伝承でもたいしたギミックのな
い大きくてそこそこ強いだけの鼠です。

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エピソード『オカルト研と昴の遭遇(仮)』
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登場人物
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 槐昴     :愛称ロボ子。ロボットですから。
 鞠宮彩夏   :1年生。この頃はまだクラスで目立つ不良、という存在。
 宮本奈々紫  :

本編
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 床と天井と壁がシンメトリィに収束していく廊下。既に時計は18時をまわり
左手に規則的に並んだ窓から射し込む日も翳りを見せ始めていた。視界は一定
の間隔で上下し、呼吸は乱れることなく続けられる。
 毬宮彩夏がこの「追いかけっこ」を始めて既に10分以上経過してしまった。
自分たち以外の生徒は既に全員帰っているはずだがどんなことにも例外はある。
誰かに見られる前に片を付けたい。そのためには……
 前方約5メートル程を走っていた灰褐色の「それ」は、針のように伸びた体
毛を壁に擦り付けながら直角に折れた廊下を曲がる。大型犬程の大きさの、鼠。
暗くなると現れては校舎や備品に損害を与え、遂には夜勤中の教師を襲って全
治一週間の怪我を負わせた。今回のターゲット。彩夏も右手を壁につけ、体重
をかけて勢いを殺さずに曲がりきる。
 再び目標を視認。いけるという確信。カーブで一気に差を縮めた彩夏は最後
の追い上げを計ろうとし、前方を確認する。その時走者達よりさらに前方の扉
が開き、図書室から人影が現れた。

 彩夏     :「つっ、戻って!」
 大鼠     :「しゃあっ」

 女子生徒だった。気づいているのか気づいていないのか鈍く振り返る。飛び
掛る獣。制服から伸びた腕に親指大に発達した前歯が深く突き刺さる。鈍い音。
赤い血は、流れなかった。

 彩夏     :「っ!?」
 昴      :(表面装甲にダメージ軽微。戦闘モードにシフト)

 無傷、のように彩夏には見えた。女子生徒は何事でもない、というような平
坦な態度で水滴を切るかのように大鼠を振り払う。驚いた鼠は床に転がされる
が、野生の本能ですぐさま体勢を立て直した。

 昴      :「問題ありません。ロボット ですから」
 彩夏     :「へっ?」
 昴      :「敵戦闘力の解析。戦略を練ります......解析不能。情報
        :が不足しています。これより、全力を持って撃破します」

 キュィィと低く唸って、機械仕掛けの瞳孔が収縮する。右腕がスライドして、
制服のしたから物々しい機械のアームが数本伸びる。それらは既に帯電してい
てバチバチと唸っていた。

 昴      :「備蓄エネルギー開放。攻撃エネルギーに還元します。
        :多重時空振動槍放射」

 昴の手から伸びた、光の槍が大鼠の胴体部分を貫く。

 昴      :「消去(デリート)します」
 赤マント   :「ぎゃああああああっ」

 静かな宣言と同時に、大鼠の存在する空間そのものが多重にぶれて、ばりば
りと崩壊していく。
 後には、存在の痕跡すら残らなかった。

 彩夏     :(……ロボット! すごぉい! 欲しーー!!)
 昴      :(エネルギー消耗率40%。通常モードにシフト)
        :「戦闘を終了します」
 彩夏     :「スッゲー! 驚いた、本当にロボットなの!?」
 昴      :「質問を 肯定します」

#とりあえずここで切り
#れあなさんチェックよろしくー。

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gallows <gallows@trpg.net>


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