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Date: Wed, 29 Jan 2003 11:39:14 +0900
From: たつき <alephred@cool.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 25529] Re: [HA06L] チャットログ:『それぞれが心に抱くもの』(完全版)
To: <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <NEBBJOBCEDBLMMLMDCODKEGFCMAA.alephred@cool.ne.jp>
X-Mail-Count: 25529
どもども。たつきです。
れあなさんの台詞修正を加えた完全版を送りますー。
余分なPL台詞も削除してありますです。
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チャットログ:『それぞれが心に抱くもの』
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登場人物
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水凪 龍樹 :放浪の封印術師。現在はIC水島にてアルバイト中。[289番]
(PL:たつき[Tatsuki])
六兎 結夜 :ノリツッコミ完備なバンパネラ。バラのエキスで体力回復。
[308番](PL:月影れあな[TK-Leana])
藤咲 千緒 :高校生結界能力者。つっこみは意外に強烈。[336番]
(PL:みぶろ[miburo])
恐怖姉召喚失敗
--------------
結夜 :(ぐ〜)
龍樹 :「……」
龍樹 :(小声で)「ちゃーんす(ニヤリ)」
結夜 :「腹減ったよぉう」
龍樹 :「…なんだ、寝てたんじゃないのか(ちっ)」
携帯を懐にしまう龍樹
結夜 :「貴様、何しようとした」
龍樹 :「ベツニナニモ」
結夜 :「さては、貴様の恐怖姉に私を売ろうとしたのだな?」
龍樹 :「ナンノコトデショウ?」
結夜 :「考えても見たまえ、低脳」
龍樹 :「む?」
結夜 :「仮に、もし、万一、絶対にありえないことだが、そうい
:う事になったとしよう」
龍樹 :「ふむ」
結夜 :「貴様は私を御義兄様と呼ぶことになったりする可能性が
:ないと言えないのだぞ」
龍樹 :「……………」
龍樹 :「……ゴメンナサイモウシマセン」
結夜 :「わかればよろしい」
龍樹 :「あんまり想像したくないなぁ…」
結夜 :「私だって想像したくないわい」
龍樹 :「おにいさま、お水のお代わりはいかがですか?」
結夜 :「うむ、レモン水のお代わりをいただこう」
龍樹 :「自分でしぼれ」<水とレモン置く
結夜 :「仕方ないなぁ……(ぎゅっぎゅっ)」
吸血鬼の食事?
--------------
龍樹 :「で、なんでまたお腹空いてるんだ?」
龍樹 :「家で飯食えばいいじゃないか」
結夜 :「……飯とは次元の違う世界のことだよ」
結夜 :「ああ、飢えと乾きが一斉に襲い掛かってきたかのような
:この感触。貴様にはわかるまい」
龍樹 :「………なんとなく思い当たるものがあるなぁ…(汗)」
龍樹 :「ま、まぁその辺好みがあるらしいし、俺に来ることはな
:いだろう、きっと(うんうん)」
結夜 :「ふっふっふ、ああ、赤いものがほしいなぁ」
龍樹 :「ここは漫画みたいにトマトジュースでどうだ?」
千緒 :「こんにちわー」
龍樹 :「あ、いらっしゃーい」
千緒 :「赤? 六兎さん、共産主義だったんですか」
結夜 :「何の事だかわからない」
龍樹 :「…どういう連想だよ…(汗)」
龍樹 :「どっちかってーと、自己主義とか個人主義とかそんな感
:じだよなw」
結夜 :「うん、そのとおりであるな」
千緒 :「まあ」
千緒 :「確かに砂糖水でねばるあたりは、そんな感じ」
結夜 :「(むぅ)一応言っておくが、ショバ代はちゃんと払ってる
:ぞ」
龍樹 :「場所代だけ、な」
千緒 :「砂糖水代は?」
龍樹 :「お水はただだしねぇ(苦笑)」
結夜 :「まったくもってそのたうり」
結夜 :「時に龍樹くん。ここに赤いものはおいていないのかい?
:先制しておくが、トマトジュースは不許可である」
龍樹 :「君が本気で望んでいるものならないよ(汗)」
千緒 :「(何だろう?)」
結夜 :「ああ、腹が減った……」
龍樹 :「それ以外ならタバスコとか赤ピーマンとか…」
結夜 :「自分でのんどれ」
龍樹 :「まぁ、そうだよな(苦笑)」
結夜 :「そのあまりの美しさに神は少女の時間を止めました……
:(歌うように)」
龍樹 :「あ、千緒ちゃんは何かご注文は?」
千緒 :「あ、コーヒーお願いします。砂糖なし、ミルクありで」
龍樹 :「ホット?アイス?」
千緒 :「んー、ホットで」
結夜 :「人が感傷に浸っている横で、日常的な会話をしないでお
:くれ」
龍樹 :「はい、少々お待ちくださいね」
千緒 :「邪魔しちゃ悪いかなって」
龍樹 :「これが仕事なんだから仕方ないだろう(^^;」
結夜 :「まぁ、そういうことだからバイト君。今度私が来るまで
:に仕入れておくように、赤いもの」
龍樹 :「無茶言うな(汗)」
結夜 :「何が無茶であるか」
龍樹 :「なら、今ここで具体的に入手方法を教えてもらいたいも
:のだが…?」
結夜 :「花屋に行って、赤い薔薇を一束くださいと言えばいいの
:だよ。そのくらいわからんのか」
龍樹 :「…………俺は花屋が苦手なんだがなぁ(適当にごまかし
:てみる)」
女性交友関係
------------
千緒 :「なんでインターネットカフェで薔薇……」
結夜 :「ふっ、君は知る必要のないことだよベイビー」
龍樹 :「ま、まぁ大事なお客様のご要望ですから、なんとかして
:みますけどねぇ」
千緒 :「あ。もしかして彼女さんに贈るんですかぁ」
龍樹 :「…いるのか?(焦)」
結夜 :「か、かのぢぉっ!?」
龍樹 :「…いなさそうだな(笑)」
千緒 :「あの、そんな過剰反応されても」
結夜 :「私は硬派な男なのでな。男女七歳にして席を同じうせず
:だ」
龍樹 :「お前、いくつだよ(^^;」
千緒 :「今。まさに。席を同じうしてますが」
結夜 :「物の例えである。そのくらいの覚悟で行こうという事」
千緒 :「恋人は作らない主義なんですね。私と一緒ですね」
龍樹 :「…作らない主義なの?」>千緒
千緒 :「ええ、まあ、いろいろと。(にこ)」
結夜 :「残念だったな、龍樹くん。貴様の下劣で助平な下心はは
:かなくも潰えたぞ」
龍樹 :「…何を言うかなお前はーーー」
結夜 :「知ってるぞ。バイトという立場を利用してここに来る女
:性客の住所と名前をすべて控えており、あまつさえそれを
:どこかへ定期的に報告までしているようであないか」
千緒 :「えー!」
龍樹 :「マテコラ」
千緒 :「はっ、私も生徒手帳を」
龍樹 :「なんだその話は。誰からそんなこ聞いた……って、勝手
:に作った嘘なんだな」
結夜 :「うん」
龍樹 :「あのねぇ……そんなことしたら犯罪だって(汗)」
千緒 :「前も各都道府県に3人ずつ隠し子がいるって、中学生く
:らいの美少女に吹き込んでましたよ」
龍樹 :「個人情報はネットに繋いでないPCにしか入れてませんか
:ら、どっかに漏れることはありませんよ」>千緒
結夜 :「でも、バイトサボって報告書を送っていたのは事実だよ。
:件の不思議少女も目撃していたことだ」
龍樹 :「……はぁ??」
龍樹 :「報告書?知らんなぁ。なんのことだ?」
結夜 :「……ふっ。まぁ、それならそれで良いがね」
龍樹 :「しかし…知らないうちに妙な噂ばっかり流れるなぁ(汗)」
千緒 :「火のないところにはなんとやら〜♪」(横向いてコーヒ
:ーすする)
龍樹 :「ないっ!本気でないぞ!」
結夜 :「報われない努力……ご苦労なことだな」
龍樹 :「現在彼女募集中の俺がなぜそんな噂をたてられねばなら
:んのだぁっ」
龍樹 :「きさまのせいであろうにぃぃぃぃ」
千緒 :「いや、わかってますって」(剣幕にちょっと怯える)
龍樹 :「………はぁ、駄目だ。この男といると胃に悪い…」
封印術師
--------
龍樹 :「ん、そうだ。そろそろ魔よけの封印札取り替える時期だ
:な…」
龍樹 :「ちょっと作業するから馬鹿話のつきあいは出来ないから
:なー」>結夜
結夜 :「ああ、野球カード」
千緒 :(!?)
龍樹 :「いつから野球カードで魔物が封印出来るようになったん
:だ?」
結夜 :「あんまり強くしたら私も出入りできんようになるから気
:をつけての」
龍樹 :「あぁ、わかってるって。この辺雑霊が多いから、それが
:入ってこないくらいのものだって」
壁に貼ってあるお札を張替え始める
千緒 :「六兎さん、魔物だったんだ(笑)」←知らない
結夜 :「ふふ、私は永遠のときを生きるポーの一族」
千緒 :「ずーっとぼーっとしてるんですね」
龍樹 :「…千緒ちゃんってボケキャラだったのか(苦笑)」
結夜 :「そうそう、永遠のときをぼーって……って、ボーの一族
:ってなんじゃい!?」
千緒 :「ノリつっこみもできるんですねー」
龍樹 :「稀有な才能だなぁ」<のりつっこみ
結夜 :「そもそも、私はツッコミ役だったからな」
龍樹 :「一回嘘つけないように封印したろか(苦笑)」
結夜 :(こいつの結界札。前に仕掛けたトラバサミに張られてた
:のと似てるなぁ……)
千緒 :(本物や……)
龍樹 :(お札に向かっていろいろつぶやく)
龍樹 :「店の四方の隅に貼っておけば、店全体をカバーしてくれ
:る、っと」
龍樹 :「あー、千緒ちゃんその目は信じてない目だなぁ(^^;」
龍樹 :「ま、おまじないだと思ってくれていいよ(苦笑)」
千緒 :「いえ。本物の符術師がこんなとこでバイトしているのが
:信じられない目です」
結夜 :(ぴくっ)
龍樹 :「んー、正確には封印術師であって、符術師じゃないんだ
:けどねぇ(^^;」
龍樹 :「お札に書いてるのは、単にその方が効果が持続するから
:で…」
結夜 :「あの姉だからいまさら驚かんが……」
龍樹 :「紋章が書ければなんでもかまわないんだよ〜」
龍樹 :「紋章式封印術、っての」
千緒 :「なんでそんな、平気で人前で使えるんですか……」
結夜 :「パンピーは誰も信じないからさっ」
龍樹 :「普通の人は信じてくれないからねぇ。おまじない、って
:言えばたいていは笑って済ませてくれるよ(^^;」
龍樹 :「誰かのためにやってることだとしても、その人に理解し
:てもらう必要はないっしょw」
千緒 :「……コーヒー、お替りください」
龍樹 :「はいはい。毎度〜」
女の涙は…
----------
千緒 :「六兎さんもなんですか?」
結夜 :「ふふっ、さてね」
龍樹 :「はい、コーヒーお代わりどうぞ」
千緒 :「どうも」
結夜 :「たとえばこんな話がある……『すきとおった銀の髪の少
:女がいました。そのあまりの美しさに神は少女の時間を止
:めました』ポーの一族に出てくる一節だよ」
千緒 :「これって、どこから受信してはるんですかね」
龍樹 :「一応最後まで聞いてあげなよ(苦笑)」
結夜 :「私は神じゃない。銀色の神の少女一人の時すら止められ
:なかった。その程度の、些細な力だよ。何が出来ると言う
:わけでもない。龍樹君が札を貼ったって誰にも迷惑がかか
:らないし、誰だって気にしないだろう?」
龍樹 :「…」
千緒 :「でも、もしばれたら」
結夜 :「ばれたらどうなるか? その恐怖が無いとは言わないさ」
龍樹 :「そんなこと気にしてたら、先に進めないさ(^^;」
龍樹 :「俺はこういうことが出来る環境に生まれたんだし」
龍樹 :「出来るのに何もしないのは……何も出来ないのは…いや
:だしね」
結夜 :「なんていえば良いかな……」
結夜 :「私はばれた時に失うものなんて無いからいくらでも好き
:なことが言える。無くすとしても、せいぜいこのちっぽけ
:な命ひとつだ」
コーヒーに涙滴が一粒。
龍樹 :「…普通の人間には、失う物っていろいろあるかもよ……
:って、千緒ちゃん!?」
龍樹 :「あー…なんか、まずいこと言ったかな(汗)」
千緒 :「……ごめんなさい、帰りますっ」
うつむいたまま小銭を放り出し、ぱたぱたと店を出る
結夜 :「ふむ……それではさらばな」
龍樹 :「…またおいでよー」
龍樹 :「……ふむ」
結夜 :「これは周囲にばれる事に対して恐怖しているとかよくあ
:る精神状態か」
龍樹 :「どうだろね…」
龍樹 :「あいにく、他人が持ってる能力がわかるような力はない
:んでね…」
結夜 :「私の場合、例えそのような恐怖があったとしても『ぜん
:ぜん気にせん』と一種の自己暗示をかけているためなんと
:も思わなんだが」
龍樹 :「そういうやつは割りと特殊だと思うぞ?(苦笑)」
龍樹 :「…む」
龍樹 :「……千緒ちゃん、お金足りないぞ(笑)」
龍樹 :「お代わりしたの忘れたな?(苦笑)」
結夜 :「まぁ、その分くらいは私が払っておこう」
龍樹 :「まぁ、いいか。泣かした分の責任だと思えば…」
結夜 :「なんか、好き勝手言ったし」
龍樹 :「馬鹿やろ。それなら俺も同罪だよ(^^;」
龍樹 :「まぁ、ここは俺が後で足しておくから気にすんなって」
結夜 :「ふふん、そうやって幾人もの女性をたぶらかすわけだな」
龍樹 :「だーかーらー、なんでそーなるー」
結夜 :「ノリ」
龍樹 :「それでほんとに彼女がいっぱいいたらうれしいんだけど
:なぁ(TT」
結夜 :「そう思える人間は幸せだ」
龍樹 :「千緒ちゃんにも嫌われたっぽいしなぁ…」
結夜 :「所詮、永遠の時をともに過ごせる人間なんて、何処にも
:いないんだよ……(ぽつり)」
龍樹 :「…いるかもよ。そういう人間も(ぼそっ)」
結夜 :「いるもんか。そんなもの、私が耐えられない」
龍樹 :「もし俺が君の立場だったとしても…同じこと言っただろ
:うな(苦笑)」
自分の中の他人。他人の中の自分。
--------------------------------
理緒 :「…(−−」いつの間にか龍樹の後ろに立ってる
龍樹 :(皿洗い中)
龍樹 :「(こんなんだからいつまでたっても彼女が出来ないんだ
:よなー(苦笑))」
龍樹 :「(お店に女の子たくさん来るんだけどねぇ…)」
理緒 :「そうなの?」
龍樹 :「…あー…理緒ちゃん、こんにちは」
理緒 :「こんにちは」ペコリと御辞儀
龍樹 :「…出来れば、今度から背後に出てくるのやめてくれるか
:なぁ」
龍樹 :「けっこうびっくりするんだよねぇ(^^;」
理緒 :「うん…」
龍樹 :「……」
龍樹 :「…いかん、話が続かない(汗)」
理緒 :「?(……」
理緒 :「…」何するわけでもなくただ龍樹の行動を眺めてます
龍樹 :「うーん、眺められてる(汗)」
龍樹 :「眺めてて楽しい?…って聞いてもあんまり意味ないのか
:な(汗)」
理緒 :「楽しい…のかな?」
理緒 :「判らない…」
龍樹 :「そっかぁ」
龍樹 :「楽しい、って思えることができたらいいんだけどねぇ」
理緒 :「…」小首かしげて少し考える
龍樹 :「そうすれば、理緒ちゃんがここに存在する意味もあるだ
:ろうし…」
龍樹 :「あぁ、いや、あまり難しく考えなくていいよ(^^;」
理緒 :「私が存在する意味…それは人が存在してる意味と同じな
:んだよ?」(ニコリ…と笑いかけます)
龍樹 :「…じゃぁ、人ってなんのために存在してるんだろうね…」
:(ちょっと真剣な顔で)
理緒 :「其れは、自分で模索するの…」
龍樹 :「そっか…」
理緒 :「誰かが見つけた理由が…私の理由になるの…」
龍樹 :「じゃぁ、理緒ちゃんが存在する理由も、理緒ちゃん自身
:が模索しないとねw」
理緒 :「うん…でも其れは…私が私じゃなくなるとき…」
理緒 :「新しい私になるとき…そう言うことだと思うの…」
龍樹 :「あ……理緒ちゃんは、誰でもあって誰でもない…か」
理緒 :「…」コクリと頷く
龍樹 :「存在する理由がわかるということは、理緒ちゃんが理緒
:ちゃん自身になること…」
龍樹 :「新しい自分、ねぇ…」
龍樹 :「理緒ちゃんはどうしたい?新しい自分になりたい?」
理緒 :「…判らない」
龍樹 :「…そのうちわかる時が来るといいね(二コリ)」
理緒 :「うん…」
時系列と舞台
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2002年秋頃、IC水島店内にて。
解説
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IC水島店内で不毛な漫才を続ける龍樹と結夜。
そこに千緒が来た事により事態は思わぬ方向へ…。
$$
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Name たつき
Hundle Tatsuki
E-mail : alephred@c3-net.ne.jp(自宅)
URL: http://www.tim.hi-ho.ne.jp/aleph/index.html
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