[KATARIBE 25483] [HA20P] エピソード:『探偵倶楽部結成会議』(3)

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Date: Sun, 26 Jan 2003 19:36:16 +0900
From: "Motofumi Okoshi" <motoi@mue.biglobe.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 25483] [HA20P] エピソード:『探偵倶楽部結成会議』(3)
To: "Kataribe ML" <kataribe-ml@trpg.net>
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MOTOIです。滝山家招待EP、一応これで完結です。
またまた台詞チェック宜しくお願い致します。

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エピソード『探偵倶楽部結成会議』(3)
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登場人物
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 楽鈴寺光太郎(がくりょうじ・こうたろう)
  :人面龍身の美少女探偵。高飛車。一応、探偵倶楽部の部長。
 月影美沙希(つきかげ・みさき)
  :生誕直後に呪いを受けた薄幸の美少女探偵助手。
 当麻漣(たいま・れん)
  :夜光虫を操る、少々素行不良の理論派少年。
 滝山みのり(たきやま・みのり)
  :天然ボケのお嬢様。推理が得意など、探偵の素質あり。
 里見葬希(さとみ・そうき)
  :双子の姉と体を共有する少年。普段はごく普通の高校生。
 小暮九法(おぐれ・このり)
  :高1ながら、身長2mを越す大男。外見は怖いが性格は温厚。
 滝山ひかり(たきやま・ひかり)(NPC)
  :みのりの妹で、お嬢様の割に普通の性格。


レッツ会食
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 ひかり    :「お姉ちゃん、はやくはやく」

 食堂に入ると、ひかりが既に席についていた。そんなひかりに促されて、一
同は食卓につく。

 みのり    :「すみません、ひかりさん、お待たせしました」

 食卓に載っているのは、サラダ、肉料理、パスタなど。豪華ではあるが、金
持ちの食事にしては、どことなく家庭的だ。もちろん不味そうには見えない。

 光太郎    :「思ったよりはちゃちいわね」
 葬希     :「家庭的でいいじゃないか」
 九法     :「む」
 みのり    :「それでは、どうぞお召し上がりください」
 ひかり    :「おかわりもいっぱいあるから、じゃんじゃん食べてね」

 二人が促す。それにつられてか、みんないっせいに箸をつけ始める。

 漣      :「うん、旨いな」
 九法     :「む、いける」

 テーブルの上の食事は、皆の胃袋の中に吸い込まれるようにして消えていく。
そんな折、ひかりが口を開いた。

 ひかり    :「ねぇねぇ、みんな、お姉ちゃんのお友達なの?」
 みのり    :「そうですね、皆さん同じ倶楽部の仲間ですから」

 光太郎    :「友達や仲間なんて恐れ多いわ。皆私の僕(しもべ)たち
        :じゃない」
 美沙希    :「誰が僕だ」

 一部から不満の声が上がったようだが、それを無視して会話が続く。

 葬希     :「へぇ、ひかりちゃんは中学生なんだ」
 ひかり    :「そうなの、ピカピカの中学1年生」
 九法     :「む……大変だろうが、頑張れよ」
 ひかり    :「あ、ありがと……」

 外見の怖さからか少々引き気味のひかりだが、それでも笑顔で九法に尋ねる。

 ひかり    :「お兄さんも高校生?」
 九法     :「む。高校1年だ」
 ひかり    :「え?それじゃ、おねえちゃんと同じなの?」
 葬希     :「見えないだろ?」
 みのり    :「小暮さんとおっしゃいまして、1年……すみません、何
        :組でしたか?」
 九法     :「む、6組だ」
 みのり    :「だそうです」
 ひかり    :「いや、私が組なんて聞いても意味ないじゃない」


簡易自己紹介
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 みのり    :「そういえば、まだ誰が何組か、伺っておりませんでした」
 葬希     :「言われてみりゃ、ちゃんとした自己紹介してないな」
 ひかり    :「だったら、ここでついでにやっちゃえば?」
 漣      :「うむ、連絡用に、互いの所属クラスぐらいは知っておく
        :必要があるか」

 まずは、ひかりが光太郎に話しかけた。

 ひかり    :「お姉ちゃんは、私と同じ、ひかりさんなんだよね」
 光太郎    :「そう、私は西生駒探偵倶楽部部長、美少女霊能探偵ひか
        :りちゃんよ!覚えときなさい」
 漣      :「忘れていい。次、月影君、頼む」
 光太郎    :「ちょっとー、短すぎるわよ!これから私の武勇伝を聞か
        :せてあげようと……」
 漣      :「月影君、頼む」
 光太郎    :「無視するなーっ!!」

 それでも無視される光太郎。自己紹介はどんどん進んでいく。

 美沙希    :「月影美沙希。こいつ(光太郎)と同じく1年3組だ」
 漣      :「次は俺か。1年7組、当麻漣だ」
 九法     :「む……1年6組の小暮九法です」
 葬希     :「同じく6組の里見葬希です。みんな、よろしく」
 みのり    :「1年2組、滝山みのりと申します。宜しくお願い致しま
        :す」

 若干1名終始不満そうな人間がいたが、自己紹介と会食はこうして無事に終
了したのだった。


解散
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 食事が終わると、当然のことながら夜はすっかり更けていた。明日も平日で
授業がある。あまり長居するわけにもいかないので、皆それぞれの家に帰るこ
とになった。

 葬希     :「みのりさん、料理旨かったよ。ありがとう」
 九法     :「む、楽しませてもらった」
 漣      :「礼を言おう」
 美沙希    :「………」
 光太郎    :「あー、なんかむかつくわねー」

 みのり    :「皆さん、どうもおつかれさまでした。それでは、また明
        :日、学校でお目にかかりましょう」
 ひかり    :「みんなー、また来てねー」

 何はともあれ、これから伝説となる(!?)西生駒探偵倶楽部の活動は、こ
うして幕を開けたのである。

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Motofumi Okoshi

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