[KATARIBE 25079] [HA06P] エピソード:『スラモン初出勤』(後編)

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Date: Wed, 30 Oct 2002 15:42:53 +0900
From: "Motofumi Okoshi" <motoi@mue.biglobe.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 25079] [HA06P] エピソード:『スラモン初出勤』(後編)
To: "Kataribe ML" <kataribe-ml@trpg.net>
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MOTOIです。だいぶ遅くなりましたが、バイトEPの続きです。
ちなみに、前半は↓です。
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/25000/25038.html

皆さん、前半と合わせまして、台詞チェックよろしくお願いします。
(自信のない台詞もかなり多いので……)
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エピソード『スラモン初出勤』
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ぐりこの後輩指導
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 さて、着替えを終えたぐりこが事務所から出てくると、レジの残金チェック
を手際よくはじめた。その手際のよさに感心する健一郎。

 恵理     :「今度から、十条くんにもやってもらいますからね」
 健一郎    :「はい……でも、こんなに早くやる自信ありまへん」
 ぐりこ    :「慣れればこんなの簡単だよ」

 チェックが終わると同時に、善勝が「上がり」となる。即、着替えて店を出
る善勝。

 健一郎    :「吉田さん、お疲れさんでした」
 ぐりこ    :「おつかれー。歩きながら寝るなよー」
 善勝     :「んー……じゃ……ふぁぁ」

 言ってるそばから半寝状態で帰っていく善勝。大丈夫かと心配する健一郎だ
が、こちらは仕事中である以上、他人の心配ばかりはしていられない。

 恵理     :「それじゃあ、ぐりこちゃん、十条くんに掃除のやり方を
        :教えてあげて」
 ぐりこ    :「はーい」

 恵理に言われて、仕事の説明をするぐりこと、教わったことをメモしたり、
実践したりして覚えようとする健一郎。ただ、見た目中学生くらいのぐりこが
高校生の中でも比較的大柄な健一郎にものを教えるさまは、かなり不自然に見
えた。


互いに自己紹介
--------------
 掃除が一通り終わると、時計は午後5時30分を廻っていた。付近の中学校
や高校から、部活帰りの生徒達が店にやってくる時間である。ただ、土曜日で
通勤客がほとんどいないので、それほど忙しいわけではない。

 ぐりこ    :「今日は割と暇なのです」

 健一郎も、レジの操作を覚えてきて余裕ができたらしく、ぐりこに話しかけ
てみる。

 健一郎    :「江崎さんって、学生なん?」
 ぐりこ    :「んー、学校には行ってないよ」
 健一郎    :「んじゃ、フリーターなん?」
 ぐりこ    :「ふりーた?フリー太って名前の人は知らないね」
 健一郎    :「いや、そう無理にボケんでええて……フリーターいうの
        :は、バイトだけで生活しとる人のことや」
 ぐりこ    :「それじゃ、私はフリー太。イエイイエイ」

 ぐりこは人間界の一般常識にやや疎い面がある。実際、バイト面接のときも、
「保護者」の意味がわからず、恵理を困らせたという実績(?)があった。

 ぐりこ    :「ところで、キミもフリー太?」
 健一郎    :「いやいやいや、俺は高校に通っとるよ」
 ぐりこ    :「ふーん、バイトくんはコウコウセイかー」
 健一郎    :「バイト君て……江崎さんかてバイトやん」
 ぐりこ    :「名前知らないからバイトくんなのです」
 健一郎    :「そういやまだ言うとらんかったか。俺は健一郎言うねん。
        :十条健一郎」
 ぐりこ    :「バイトくんはジュージョー、か。変な名前」
 健一郎    :「ほっといてや!」


勤務終了
--------
 やがて、そんなやり取りをしたり、接客をしている間に、時刻は午後7時。
健一郎はここで今日の勤務終了である。

 恵理     :「十条君、お疲れ様。上がっていいわよ」
 健一郎    :「あ、はい」

 事務所に戻り、制服をロッカーに戻して、私服に着替える。

 恵理     :「仕事してみてどうでしたか?」
 健一郎    :「ん〜、まあ大変やったけど、雰囲気も良かったし、楽し
        :く働けましたわ」
 恵理     :「それはよかったわ。それじゃあ、次は○月×日の午後4
        :時からお願いしますね。曜日はそのときに正式に決定しま
        :す」
 健一郎    :「はい、またよろしゅうお願いします。それじゃあ、今日
        :はこれで」
 恵理     :「お疲れ様でした」

 事務所を出て、店を出ようとする健一郎。

 ぐりこ    :「またねー、ジュージョーバイトくん」
 健一郎    :「その呼び方やめてぇな」

 ぐりこの変な呼び方に、苦笑するしかない健一郎だった。

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Motofumi Okoshi

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