[KATARIBE 23181] Re: [BML] どうなる技能制限 ( 重要ではない初期設定技能)

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Date: Sun, 16 Dec 2001 20:30:16 +0900 (JST)
From: 吉 GUY <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 23181] Re: [BML] どうなる技能制限 ( 重要ではない初期設定技能)
To: kataribe-ml@trpg.net
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X-Mail-Count: 23181

2001年12月16日:20時30分15秒
Sub:Re:  [BML]どうなる技能制限(重要ではない初期設定技能):
From:吉GUY


 吉GUYです

こちらは
http://www.trpg.net/ML/kataribe-ml/23100/23153.html 
で述べた
「重要な扱い“ではない”役割技能」に基づいた考え方です。

むしろ
「重要な扱い“ではない”役割技能」というより
「重要な扱いではない初期設定技能」でしょうか
んで


> とはいえ、世界観表現上、特定の世界を表現したサプリメントでは、事実上選
>択に近い形になるのはしかたないとは思います。
> どのような手段で特定の行動を行っているかというのは、世界の雰囲気を形作
>るうえでたいへん重要ですから。

これは、
デザイナーが「この世界はこうあるべき」という考えをユーザーに押し付ける
のか? の程度の問題だと思います。
#押し付けが弱ければ良い、強ければ悪いという単純な問題ではありませんが。

で
必ずしも「重要な扱いの役割技能」を作ることが、特定世界を表現することで
はないと思います。


この点について語り部では、私は
ある程度のスタンダードなキャラクターの性能が設定されていれば、ゲームの
進行に支障は無し
(ゲームの進行に最低限必要な初期設定技能さえあれば、ゲームはできる)
と考えています

例えば、狭間では

運動能力:  
格闘:  
自律: 
学業:  
一般常識:  
雑学:  
日本語:  
英語:  

が初期設定技能であるわけですが、
これらの技能がPCにあれば、最低限「狭間という世界でのゲーム」はできる
ワケです。

実際には、PC毎にユーザーの創作設定した異能などの技能によって、これらの
技能のゲーム内での出番は少なくなって行きますが、
これらの初期設定技能が有るおかげで、PCは、狭間という世界でおきる事象な
らばどんなものであっても、(建前上は)語り部のシステムルールに基づいて対
応し、(数値設定による有利不利はともかく)過不足なくゲームができるワケです。

で
狭間であれば
・舞台となる社会は現在の地球
・PCは異能(超能力等)を持っていて良い
・あらゆるオカルトな(?)設定が実際に並存する
・異能などの存在は世間に秘密
等のルールの範囲(=狭間としての前提)を守っていれば
どんなシナリオ、キャラクター、キャラクターの技能を設定し、実際に行われ
るゲームが

サンライズの「ベターマン」な内容/雰囲気
吉崎観音の「ケロロ軍曹」な内容/雰囲気
中平正彦の「RYU FAINAL」な内容/雰囲気
コゲどんぼの「デ・ジ・キャラット」な内容/雰囲気
あさりよしとおの「ただいま寄生虫(はぁと)」な内容/雰囲気
狩野あざみの「亜州黄龍伝奇」な内容/雰囲気
石ノ森正太郎の「仮面ライダー」な内容/雰囲気
松江名俊の「史上最強の弟子」な内容/雰囲気
永野のりこの「KENにいちゃん!」な内容/雰囲気
平野耕太の「ヘルシング」な内容/雰囲気
藤田和日郎の「うしおととら」な内容/雰囲気
ながいけんの「神聖モテモテ王国」な内容/雰囲気
高橋留美子の「めぞん一刻」な内容/雰囲気
古谷実の「ヒミズ」な内容/雰囲気
田畑由秋の「コミックマスターJ」な内容/雰囲気
馳星周の「不夜城」な内容/雰囲気
二宮ひかるの「ハネムーンサラダ」な内容/雰囲気
板垣恵介の「グラップラー刃牙」な内容/雰囲気

等のモノであったとしても、それは狭間で行ったものである、というコトです。
#しかし、なんつー本棚だ(汗)

sfさんが狭間をデザインしたときにどのような内容や雰囲気のモノを想定され
たかはともかく、
いちユーザーとしての私が狭間を受け取ったときに、「狭間ならこれぐらいは
こうすれば“問題無く”できるな」とあれこれ考えるわけです。
#例えば、HA06C No205「金元吉武」にオカルト系異能が無いのはこの辺の考え
に由来しているワケです。又、身内の実卓はもっとハチャメチャなコトに……

つまり
ルールによる制約は、ゲームとしての最低限の機能の整えを持ちつつ、可能な
限り少ないところまで抑えるた方が
「デザイナーの限界 = ゲームの限界」
とならず
「ユーザーの限界 = ゲームの限界」
となるのではないか、と思うのです。


># そうしないと、どの世界でも同じキャラになるし。
># プレイヤーごとのワンパターンが強まりすぎるので。

これについては、もはやユーザー自身の「引き出しの数」の問題であるワケで
すが、
結局、どの程度の能力を持つ人間をユーザーとしてターゲットするのか、の前
提が有っての問題と思います。
想像や応用の貧困なユーザーには、制約が多い方が便利かもしれませんが。
#まぁ、束縛が大きい方が能力を発揮する人間もいたりしますが。


結局、私の個人的意見になりますが、
「重要な扱いの役割技能」を設定するより、
有ればゲームとして機能するのには申し分ない「最低限の初期設定技能」
を設定した方が、ゲームとしてのキャパシティが大きいのではないのか、と。


以上です。


    

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