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インターネットのTRPGファン活動に関して今回は考えてみたいと思います。近年、インターネットは、個人が気軽に情報を発信でき、多くの人に見てもらえる場として人々に受け入れられ、そして発展してきました。 TRPGのファン活動というのは、今までは同人誌などが中心でありましたが(もちろん、今でも続いていますが)、同人誌は発行する労力/金銭的困難、読者がそれを手にする難しさから、インターネットの活動が活発になってきています。 殆どのTRPG製作集団/企業もオフィシャルウェブページを公開する中、インターネットでのTRPGのファン活動は数多く存在します。そうした中から中心的な活動を例示すると以下のようになります。
日記などTRPGに直接関係しない活動を含んでいたり、これら以外のTRPGファン活動もありますが、基本的にはこれらがインターネットでよく見られるTRPG関連の活動です。 こうした中で近年問題になっているのが『システム紹介』の活動をしている方々の一部です。特にその中でも『未訳TRPG』の活動をされている方の『違法翻訳活動』です。 古来より同人誌で『違法翻訳』という活動は見られてきました。その多くは、小部数であり同人誌という発見するのも困難な状況な事から『見逃されて』きました。これは『黙認』しているのとは違います。多くの場合、『違法翻訳』をされている企業/集団が、同人誌活動を把握するのはとても困難だったからです。(厳しく取り締まる努力をしている企業もあるでしょう) 現在、インターネットで『違法翻訳』の発表は同人誌と比べて酷く簡単になりました。また『アンダーグラウンド』と呼ばれるインターネットの違法ウェブページの存在が、そうしたページが存在する事が許可されているかのように一部の人を誤解させる事があります。 しかし『違法翻訳』は許される事では無いのです。 『違法翻訳』はなぜいけないのでしょう?多くの人が翻訳物を見たいと思っています。英語が苦痛だと思い、日本語で読みたいが英語力が無い。そうした人にとって翻訳コンテンツは魅力的なものでしょう。そして、それを公開する人は、多くの要望に支えられて充実感を得るでしょう。 しかし、他人の著作物を無許可に翻訳し、それをインターネットで公開する事は、それを心血注いで多大な時間と費用を掛けて製作している人達の努力を踏みにじり、著作物を売る事で得られるはずの利益を台無しにしているという事に気づかなくてはいけません。それに気づいていながら行っている人であれば、その人は『犯罪者』でしょう。 インターネットの違法翻訳は『見つからなければやっていい』や『日本語に翻訳されないから仕方ないからやっていい』という類の物事では無いのです。例えば、海外の小説があったとして、それが日本語の翻訳版が出版されない時、翻訳してインターネットで公開するのは良い事でしょうか?TRPGのルールブックだったらOK?一部だったら問題無いさ?そういう事では無いのです。 インターネットでTRPGファン活動を行うのならば、『紹介』という方向で活動を心掛けなければなりません。もしくは、それ以外のファン活動(前述の2〜9や、それ以外の著作者の利益を損なわない活動は幾らでもあるはずです)をするべきです。 紹介と翻訳の違いはどこにあるのでしょう?基本的には『著作物の数値データを直接公開している』、『著作物が無くてもゲームに利用できる』という二点が問題だと思います。もちろん、これはあくまで目安です。 自分の好きなゲームを周囲に遊んで欲しいあまり、未訳の情報をそのまま掲載してしまう人もいるでしょう。しかし、それは止めなければいけません。それを行った時点で、そのウェブページは『違法ページ』であり、『アンダーグラウンド』と名指しされてもおかしくありません。TRPGを出版している企業によって監視の厳しさの違いがあるでしょうが、それは『違法翻訳』をする言い訳にはならないのです。 もちろん、日本作品であったらデータを公開したりして良いというわけではありません。その場合でも前述の『著作物の数値データを直接公開している』、『著作物が無くてもゲームに利用できる』という二点が考える点となるでしょう。(企業が自ら紹介のガイドラインを示している場合も最近は多いです) インターネットのTRPGファン活動として、違法な活動によってTRPG製作集団の利益を損なおうと思っていなければ、元の原稿が英語であっても『そのコンテンツを読む事によって著作物を読みたくさせる』という活動が求められているでしょう。英語だから読んでもらえない悔しさは、未訳ゲーマーの多くの人が思っています。しかし、それは違法翻訳の言い訳には決してなりません。 リプレイを公開したりシナリオを公開する。少しでもルールブックを読むのを簡易にする方法を提示する。基本ルールを読んだ人の為には、著作物の概要を伝えて、どういう出版物が存在するのかを伝えたり、完全にオリジナルの部分を製作する事が、そのTRPGを応援する事です。 英語がある程度読める人にとっては、英語のルールブックを翻訳したものをそのまま掲載するのはたいした労力ではありません。(創造性は欠片も必要としない)*そこからオリジナルの設定を公開したり、著作者の利益を損なわないでファンの利益にする文章を公開する方がよっぽど大変なのです。 簡易な道を進むのは、多くの人が望んでいる道なのかもしれませんが、許される道では無いのです。そして、結果的にそのTRPGにとってマイナスになる事でしょう。(得られる利益が少なくなれば未来のサプリメントが出版される可能性が減ると考えた事はありますか?)TRPGのファンであるならば、ファンとしての活動を行いたいとは思いませんか? インターネットのTRPGファン活動はこれからも数を増やし発展していくでしょう。TRPGを楽しむ為の活動として私達ができる事は数多いですし、違法翻訳という事はその中でも避けるべき活動だと思います。 この一文ですが、これはプロの翻訳者の仕事を貶めるつもりの一文ではありません。プロの翻訳者の仕事は、日本語以外の語学を勉強している者として、尊敬の念を抱いています。 ここで言いたかった事は、通常、インターネット/同人で違法翻訳を公開している人間は、『プロのレベルの質』と『プロとしての量』で翻訳をしているわけではないという事です。自分が気に入った部分(大抵はデータ部分とか追加ルールとかですね)を、ゲームに利用できればOKという翻訳精度で翻訳を行うのであれば、それは大した労力ではないという事です。 そして、『既に材料があり、その中から気に入ったものをちょちょい、と翻訳する』という事は、同じレベルのオリジナルの設定を創作したりする事に比べて大した労力でもないし、創造性も要らない(英語を日本語に翻訳する言語的創造性はいるでしょうけど、ここでいう創造性とは未知の設定などを作り出すという意味です)と思います。 |