| TRPGというのは、人と人とのコミュニケーションを利用した遊びである。
その考えからマスタリングを考えれば、セッション自体ではなく、セッションの外であっても快適なセッションを行う為の様々な手法が見えてくる。
まず、セッションを行う場所である。セッションを行う場所は、ある程度の大きな声を出しても誰にも迷惑が掛からない所、プレイヤー全員がゲーム用具を広げて自分自身が快適に何時間もいる事ができる環境が必要である。それを満たすとなれば、結局は、レンタルの個室という事になる。「TRPGにかかる準備と金」で書いた事でもあるが、費用の面で問題になるようであれば、公民館や区民館という場所も数多くある。手間を惜しむのであれば、レンタルルームは、繁華街にもあるし、喫茶店にも貸会議室は存在する。
そして、実際にセッションを行うメンバーである。TRPGのセッションとは様々な人間で遊ばれるものだ。そして、長い時間でコミュニケーションを取りながら遊ぶ為に、テーブルの位置関係というものは、皆が意識する以上に重要な手法だと私は思っている。
私の経験からの手法だと、まず声が大きく、自己主張が強いと思われる人間は、GMから最も離れた位置に座らせるべきである。GMの隣にこの様な人間が座ろうものならば、GMの声が他のプレイヤーに伝わらないし、他のプレイヤーの声もGMに聞こえないからである。
また、声が小さいプレイヤーや、当日行うシステムの知識が少ないプレイヤーは、GMの隣に座らせるべきであろう。声が小さいプレイヤーは、声の大きいプレイヤーの逆の理由からで、システムの知識が少ないプレイヤーは、隣に座る事で、細やかなGMからのサポートを行う事ができるからである。勿論、GMは、ある程度のルールを知っているという前提であるが。その観点からいくと、システムに関する造詣が深いプレイヤーは、GMと離れて、他のプレイヤーのサポートにまわれる位置にいる事が良い。
プレイヤーもしくは、キャラクター同士の友人関係というのも見逃せない。なぜかと言うなれば、キャラクター同士やプレイヤー同士の関係が深ければ通常、セッション中に会話をする機会も多いであろう。その場合、そんな二人が隣同士で座っていれば、二人の会話が他のプレイヤーに聞こえにくい。関係が深いプレイヤーやキャラクターは、離れて座ってもらうのが良い。テーブルを挟んで向かいというのがベストであろう。
似たような所で、同性のプレイヤーというのはどうだろう?その場合は、隣り合った方が良いというのが私の考え。理由は、TRPG業界では、ただでさえ女性の数は少ない。女性のプレイヤーは、男性社会であるTRPG業界に、それでもTRPGをやりたくて飛び込んできているのである。同じ卓に一緒になった女性同士はせめて隣同士にしてあげよう。ちなみに、コンベンションで友人同士で遊びに来た場合やツーカーの友人でセッションをやる場合には当てはまらないので、あしからず。
また、仲が悪そうな、もしくはプレイスタイルで反発しそうなプレイヤーの場合は、どうすれば良いだろう?その場合は、迷わず席を離すべきである。百害あって一利無しだ。
この様に、テーブルの席配置だけでもTRPGのセッションをもっと楽しくする知恵はある。
今度は、セッションの時間のお話。
TRPGのセッションの時間とは、どれくらいが適当だろうか?キャラクターの作成時間を除いた実際のセッションのプレイ時間で考えた場合、一番面白い時間というものは無いと思っている。その時の、シナリオの内容とマスタリングとプレイヤーによってセッション時間というのは、どうにでも変わるものだからだ。
しかし、プレイヤーが緊張を持続できる時間というのはある程度適度な時間があると思う。経験から言うと、戦闘が無いセッションで二時間、戦闘があったとしても三時間毎には十分から十五分の休憩を取って気分をリフレッシュするべきだろう。おそらく、部屋の空気は澱んでいるだろうし、買ってきた飲み物は無くなっているか、温くなっているだろうからだ。続けてセッションをしていると、腰も痛くなってくるし、眠くもなってくる。
GMというものは、マスタリングに集中して緊張の連続であるが、プレイヤーはそういうわけではない為、集中が途切れるのがしょっちゅうである。そこで、GMが考えるよりも多くの休憩を取るぐらいで丁度良いのである。
セッションの後、時間はどう使っているだろうか?
普通は、朝にゲームが始まろうが、昼にゲームが始まろうが、セッションが終わるのは夜なはずである。セッションも終了しておなかも空いてきた頃だろう。その場合は、まっすぐ帰るよりは、飲みに行くでも良いし、食事するでも良いだろうが、時間が無く帰らなければならなくとも、少しばかりの時間を使ってセッションの感想を話し合ってみたい。
堅苦しい話ではなく、あそこで失敗したとか、ここでこうできたのは成功だった、あの時の俺は格好良かったという話で良い。そんな話の中には、次回の教訓となる事柄の宝庫である。今よりは次回、次回よりは次々回のGMが上手くありたいと考える人ならば、この瞬間のプレイヤーとの会話は金に値する時間であると思うべきであろう。
そう言いきれるほど、セッション直後の感想というものは、プレイヤーのTRPG観から当日のGMのシナリオやマスタリングに関して多くの事が話せるものである。これは、時間が経つほど、記憶は曖昧になっていき「まぁ、面白かったな」とか「イマイチだったな」とか具体性を欠く感想へと変化していってしまうのである。
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