【SWキャンペーン:始源の竜の物語】
ルーク=デラハム=カモミールの過去



冒険者達の過去に戻るトップページに戻る


●ルーク=デラハム=カモミール(人間・男・16歳・168cm・62kg)

 ラムリアース騎士の一人息子として、彼は生まれた。
 父の名は、クステファン=デラハム(商人の生まれ)旧姓クステファン=ムトシング。母の名は、ミーシャ=デラハム、代々騎士の称号を持つ家の一人娘であった。二人がどの様にして出会い、そして、恋に落ち、彼が生まれたのか......それは、いずれ語る機会もあるであろう......ただ、燃えるような恋であったとだけ、今は言っておこう。
 とにかく、彼はそうしてこの世に生をうけた。しかし、それは一つの命、母であるミーシャの命と引換にしての生誕であった。父は、その後も母を愛し続け、男手一つで騎士の家を守ると共にルークを自分の跡継ぎとして、時には厳しく、そして、時には優しく育てた。
 ルークは親として、また剣の師として父を尊敬し、愛していた。彼にとっての最大の喜びは父に誉められる事であった。

 ルークが、16の誕生日を迎える一週間前の日の事であった。
「父さんはこれから一週間の間、国王の命である任務につくが、お前の誕生日には必ず帰ってくる。なにせ、お前が16になる、めでたい日だ。共に祝杯をあげるとしよう」
「うん、必ず帰ってきてね。父さん」
「大丈夫だ、心配するなルーク」
 だが、これが彼の耳にした父の最後の言葉であった。
 父は帰ってきた。しかしルークを前にしても父の口からは一言も発せられる事はなく、あの慈愛に満ちた笑みを彼に向ける事はなかった。
 父は、死んだのだった。
 どのような任務かはルークには知らされなかったが、数人の騎士が命を落としたらしかった。その中で、ある事実がルークを愕然とさせた。父は背に切り傷を負っていたのだった。
 そのために父は、『逃亡を謀ろうとして切られてしまった』と決めつけられ、デラハム家は、騎士の家名を剥奪された。
 だが、世間の白い目と心無い非望中傷を防ぐ手だてはなく、彼は父の汚名を晴らし名誉を取り戻すために、旅立つ決意をしたのであった。
 どうすればいいのか、本人にも分からない、あての無い旅へ。