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【第7章:納得できぬ死の別れ】
GM「世界の塔に入ってから10時間後、君達が世界の塔から脱出すると、目の前には炎に包まれたベルダイン旧市街が映る」
フーズ「な、何だ?」
セリシア「明らかに封印の影響によるものじゃないですよね?」
GM「そうだね。封印はすでに始まっていて、君達は、地面に押しつけられるようなプレッシャーを感じるよ。どんどん強くなっている」
フーズ「旧市街に急ごう」
GM「君達が、旧市街に向かって200mほど南へ走ると、君達の前に、累々と死体が横たわっている」
パルサス「なにぃ!?」
カチューシャ「どんな様子なの?」
GM「どうやら、激しい戦いがここであったらしい。恐らく、君達が世界の塔に入っていた間にね。地面には、人間の死体とともに、怪物の死体も転がっている。セージチェックで13以上なら分かる……ケルベロスだね」
ルーク「僕、分かりますよ。ケルベロスですよ!!」
フーズ「ケルベロス!?」
GM「五体いるね。また、死体の中には紫のマントを羽織ったダークエルフの死体もあった。フェデリックの口ぶりと、世界の塔の前での戦いでの実力からするに、こいつがバーグだろう。紫のマントを着ている所からして、カラーズの中で紫の色を持つ者だろうね」
カチューシャ「黒いローブはいないんですね?」
GM「いないね……そして、そのダークエルフの死体の前には、ゲインが剣に依りかかるようにして立っていた……」
パルサス「ゲ、ゲイン!!走って行ってゲインを抱き抱えます。ゲイン、どうしたんだ!!」
ゲイン「封印は、成功したようだな。パルサス」
パルサス「うなずきます」
GM「君の方に、彼は力無くドサリともたれかかる」
パルサス「ああ、成功した。成功したとも!!」
GM「ゲインを受け止め、背中に回した君の手にヌルリという生温かい感触があった」
アーシュ「あ、やだ……」
カチューシャ「ああぁ……」
パルサス「そんな……」
ベイン「近づいて行って『キュア・ウーンズ』をかけます。抵抗しないよね?」
GM「うん」
ベイン「18」
GM「ゲインの傷が回復しない……見ると彼の背中に、奇妙な剣が突き刺さっていた。漆黒の色の剣が……」
ハインド「剣を良く見ます」
GM「バーグが持っていた黒のダガーだね」
ハインド「毒が塗ってない?」
GM「毒は、ないね」
ベイン「刺し違えたか……」
ハインド「抜いていいのかな?」
フーズ「血が吹き出して即死するよ」
ゲイン「どちらにしろ、助からないだろ。これでもいつも人を治している神官だ……それに……どうやらこの剣でつけられた傷は治らないようだしな……恐らく呪いでもかけられているのだろう……」
パルサス「呪い?」
ハインド「パルサスの方を見ます。このまま苦しますぐらいなら……」
パルサス「……ああ」
GM「ハインドが短剣を抜くと、そこから噴水の様に血が噴き出し、ゲインの顔が苦痛にしかめられ、段々と血の気が引いていく」
ゲイン「……封印は、成功したんだよな?パルサス」
パルサス「……ああ」
ゲイン「ダークエルフを倒したんだが、油断しちまって……いつもの悪い癖がでちまった」
パルサス「そうか、奴を倒すなんてさすがだな、ゲイン」
ゲイン「なんか……10年前を思い出すな……パルサス……………………」
パルサス「ああ……」
GM「だが、いつまでたってもパルサスの腕の中に抱きかかえられたゲインの口が、それ以上開く事はなかった……」
カチューシャ「ううっ……」
フーズ「旧市街に走ります」
GM「旧市街も、火が燃え盛っているけど、戦いは既に終わって警備兵などが見回りをしている状態だね。地面にはゾンビやスケルトンなどが転がっている」
ベイン「このために墓を暴いたのか……」
パルサス「何も言わずに、ゲインの遺体を抱き抱えながら涙をボロボロとこぼし続けている」
GM「君達の脳裏に言葉が浮かぶ、それは予言、遥か古しえの昔にされた予言だ」
英雄の魂を救いし七つの光、大き光、小さき光に助けられ、導かれ、五人の悪魔と一人の神、打ち滅ぼさん。
GM「その言葉が、喧噪に包まれている街に立つ君達に思い出された……そうして、蒼炎石は生き残り、じじいも何とか封印に成功したけど、だけど……」
カチューシャ「だけど?」
GM「新市街の家に、アーシュラインは帰ってきた」
アーシュ「ただいまぁ〜」
GM「返事は、ない」
アーシュ「家にいないの?神殿中にもいないの?」
GM「神殿に向かおうと家を出た時、誰かが、君の肩を叩いた」
アーシュ「えっ?誰?」
GM「そこには、アレクト=ラフォニールが立っていた」
アーシュ「アレクト大司祭……」
アレクト「……君の母上は亡くなったのだ」
アーシュ「……えっ?」
アレクト「キュラレスト=シスト高司祭は……死んだのだ」
GM「その後、アーシュラインを抜かした君達を、アレクト=ラフォニールは呼ぶんだ。そして、アーシュラインの母親を生き返らす事は不可能だと君達に告げるんだ」
カチューシャ「えっ?」
GM「ちょっと、アーシュライン耳塞いで……キュラレスト=シストは、バラバラにされて殺されたんだ」
フーズ「なるほど……過去の復讐ってわけか……」
パルサス「ひでえ、ひどすぎる!!」
GM「魔法で肉体を蘇らす事はできる。それに生命を灯す事もできる。しかし、残虐な殺されかたをした者などは、死の瞬間の意識が残ったままで生き返り、その意識から逃れる為に自らの手で死ぬ者もいる。魔法では人の心まで治す事はできない。キュラレスト=シストを生き返らす事は、その事を考えると行う事ができない……と。いいよ、耳塞がなくて」
アーシュ「何?なんなの?」
ハインド「うぉ〜〜〜〜〜〜!!」
GM「……そして、物語は、次回に続く」
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