【海外TRPG状況】

Vol.5 『FASA』

 

 それでは、今回は、日本でもグループSNEの手によって翻訳されているFASAのお話。FASAはアメリカの大手のTRPG出版会社として数えられている会社ですが、TRPGだけではなく「ボードゲーム」の会社でもあります。

 FASAから出版され、グループSNEの手によって日本語に翻訳されている「バトルテック」もメックウオーリャーRPGというシステムを併用する事によってTRPGとして遊べますが基本的にはロボットを扱って戦うボードです。

 今現在のFASAの発売ラインナップは以下の通りになっています。

●BATTLETECH シリーズ(ボードゲーム)
●MECHWORRIOR シリーズ(TRPG)
●SHADOWRUN シリーズ(TRPG)
●CRIMSON SKY シリーズ(ボードゲーム)
●VOR:The Maelstrom シリーズ(ボードゲーム)
●[EARTHDAWN] シリーズ(TRPG)

 TRPGとしては、SHADOWRUNが一番有名なのですが、BATTLETECHシリーズは、コンピューターのゲームとしても大人気でFASAのドル箱でもあります。MECHWORRIORは3rd Edition、BATTLETECHは4th Editionが出ており、それ以外のCityTechやAeroTechといった追加ルールシステムも順調な人気があるようです。

 日本でFASAの製品として最も人気があるSHADOWRUNは、昨年、3rd Editionが発表され(日本語版は2nd Edition)、時代が少し進み、2nd Edition発表時にサプリメントで追加されたルールを統合し、更に遊び易くなったと人気も高いようです。日本語には、さすがに翻訳されないかな。

 具体的にはルールが使い易くシェイプアップされ、世界での魔力が更に高まりアデプトや異種族が選びやすくなった。そして、戦闘だけのキャラを排除する為に知識などの技能が必須で取らなければいけなくなった。こうした点を見ると、しっかりと問題を把握して解決の為のルール作成をしているんだなぁ、と感心します。日本のソードワールドRPGなどの場合は、完全版、として値段を高くしても中身はデータ量が増えて少しばかりのマイナーチェンジだったりしたので、こうした抜本的なルール改定を東京N◎VAみたいにしてもよかったんじゃないかと思ったり。閑話休題。

 FASAの三番目のTRPG展開製品であったEARTHDAWNは、今年の始めに営業的な理由からFASAからサプリメント供給ストップという残念な事態になってしまいました。発売予定だったDragonsというサプリメントは、FASAのホームページで無料公開されています。日本語のサプリメントに関しては、まだ展開可能性があるそうなので、サプリメントが出版されるといいですね。アメリカでは、サプリメントはまだ流通しているようですけど、近くのゲームショップではもうルールを見ませんねぇ。個人的にお気に入りのゲームだけに哀しいです。

 CRIMSON SKYは、1937年を舞台に空戦を遊ぶというボードゲームです。自分だけのパイロットを作成して、オリジナルの機体を作成して遊ぶゲーム。なかなか面白そうなんですけど、日本ではあまり話を聞きませんね。

 VOR:The Maelstromは、SFの世界で異なる種族を操って付属するメタルフィギュアを使いながら格闘級の戦いを行うゲームのようです。複数のメタルフィギュアが入っているだけにお値段も$69.95とちょい高め。名前が、WhiteWolfのゲームっぽい所がミソですね(^^;)。

 ちなみに、FASAにはRALPARTHAというフィギュア販売部門がありまして、こちらで各種ファンタジーフィギュアからVOR:The Maelstromの追加フィギュアまで売っております。

 最近のアメリカのTRPG業界の流行にFASAも飲まれまして、今年の7月にDecipherという会社に買収されたFASAなんですが、基本的にはラインナップは今まで通りという事らしいです。前にも、FASAのBATTLETECH関係の子会社がMicrosoftに買収されたりとなかなか動きも激しいです。

 さて、それでは、そろそろ次回は、アメリカのSFRPGに関して書きたいと思います。

FASA
http://www.fasa.com/

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