▼一息つく間もなく、迷宮全体が揺れはじめます。揺れはどんどん激しくなって、天井からバラバラと石が落ちて来ました。 ギャレット げっ。サーラを抱えてみんなのところに戻るよ! リーヴ ダニエルは? 連れて行くけど。 GM 気絶して倒れている。 リラク この迷宮って、アブアイマを押さえつけるように建ってたんですね。 カレン アブアイマが消滅したってことは……。 イン 建物が崩壊する! 急げ、ズラかるぞ! ▼パーティーは迷宮を脱出するために、急いで来た道を引き返します。 サンスター あの2人、まだ戦ってるのかな? ミレイユ ほっときましょう、あんな人たち。素通りします。 GM 2人の決着は、一応はついています。勝ったのはダルクのようだ。マティウは、倒れ伏したまま動かないね。 ミレイユ 死んでるんですか? GM 虫の息だけど、生きてはいる。 ミレイユ ため息をついて呪文で癒します。サーラさんが悲しみますからね。ほら、立ってください。 イン おっちゃん……ヤンは? GM マティウのそばにいる。 イン ほら、おっちゃん。ズラかるぜ。 GM(ヤン) 「せかすなよ。耳は治ったって言っても、こっちは足腰弱ってるんだからな」 イン 泣き言かい? らしくないねぇ。なんならおぶってやろうか? GM(ヤン) 「ああ、頼もうかな……」 イン へ? 意外な答え……。ま、いいけどさ。 カレン ダルクはどうするの? GM ダルクは呆然と立ちつくしている。「放っておいてくれ」 ミレイユ ここ、すぐに崩れますよ。 GM(ダルク) 「いいんだ……わたしは一体、何を求めていたんだろう……」 イン ウダウダうるさいなあ。……さて問題です。右手にあるこの砂袋はなんでしょう(笑)。ゴス! ミレイユ 手の空いてるわたしが担ぎます。急ぎましょう! ▼急いで迷宮を脱出した彼らは、すでに準備の整っていたサンマンの氷上船に飛び乗ります。 GM サンマンは人が変わったようにシャキッとして、テキパキと指揮を取っている。 カレン 呪いがとけたんですね。そうだ、シルフに命じて帆に風をはらませましょう。 GM サンマンの船はダルクの船を引いて島から離れるけど、氷にデコボコが多いから加速には限界がある。すぐ後ろで氷がばしっとひび割れて、島を中心に氷はどんどん砕け始めてるよ。 リーヴ 崩壊が早い。加速が足りないぞ! イン 船長、なんとかしろよ! GM(サンマン) 「船一隻引いてるんだ! これが限界だ。これ以上スピードを出せば、船が壊れちまう」 リラク 後ろの船を切り離したらどうです? GM(サンマン) 「だめだ! 向こうの船には、カークとメルティってのが乗ってるんだ」 ギャレット なんでこっちに乗せとかないんだよ〜っ! GM 「こんなに急ぐとは思わなかったんだよ!」とサンマン船長が怒鳴る。急がせすぎて船がミシミシと悲鳴を上げ始め、後ろの舵兼ブレーキのスパイクが弾け飛ぶ!「ブレーキがイっちまった。エルフ、風を止めろ! 船が壊れる」……だけど、氷はガンガン崩れてる。ダルクたちの船が呑み込まれそうだ。 カレン これは止めるわけにもいかない。どうすれば……。 GM そのとき、船の前の氷面が一瞬輝いたかと思うと、スケートリンクのようになめらかな道が氷結海に現れる。船はその上を、信じられない速度で駆け抜けた。 カレン ひょっとして、さっきのフラウたち? GM そう。フラウたちが懸命に船の前の氷を平らにしてくれている。 カレン ありがとう、フラウ! GM そして突然、島が白い閃光を上げる。崩れた氷が島の方に集まって、次の瞬間には島は完全に氷に包まれていた。 イン ……あのレイスのじじいか。氷で島を閉ざすって言ってたもんな。 リーヴ 島を凍らせて崩壊を防いだのか……。 ▼妖精の島は再び氷に閉ざされました。アブアイマは消滅し、16年前から続いた呪いと因縁は今、終焉の時を迎えたのです。かくして、パーティーを乗せた船はゆっくりとプロミジーに進路をとったのでした……。 |
第6話 終焉の哀歌 おわり