▼クシャは呪いの影響で最下層までは降りられないので、メルティが目を覚ます前に姿を消しました。目を覚ましたメルティも説得されて、クシャへの復讐を一時停止して船に戻ります。かくして、パーティーはさらに奥に進みます。 イン ずんずん進むけど、サーラには異常ないか? GM 今のところない。で、奥のほうから鋼の打ち合う音が聞こえて来る。 リラク あの2人でしょうかねぇ。 ミレイユ 「その戦い、ちょっと待ったぁ!」と叫んで走ります。 GM 予想通り、ダルクとマティウだ。2人の向こうにはでっかい扉があっる。きみたちの叫びに、2人は鍔ぜり合いの姿勢のまま、視線だけをそっちに向ける。ダルクは「邪魔だてするなら、貴様らも殺す」とつぶやく。扉のほうには、もたれかかるように1人の老人が倒れている。 イン 老人? 生きてるか? GM かなり血を流してるけどね。 イン 生きてるんなら上等だ。元祖“忍び足”が、この程度でくたばるかよ。 ミレイユ なるほど、ヤンさんですか。駆け寄って呪文で癒します。 GM ヤンは呻くね。「くそったれ。歳は取りたくねえな」 イン 久しぶりだね、おっちゃん。老けたなぁ。 GM(ヤン) 「ほっとけ。背ばっかりひょろひょろ伸びやがって。わしを見下ろすな」 リーヴ ダニエルの姿を探すけど……。 GM(ヤン) 「ダニエルはもう奥に行ったみたいだな。俺たちがここに来たときには、もういなかった」 イン マズいな……。 ミレイユ ヤンさんに聞きますけど、マティウさんがアンさんを捨てたっていう話は本当なんですか? GM 耳の聞こえないヤンは、ミレイユの唇を読んでうなずく。 カレン やっぱり。うう、大人の嫌な部分を見た気分(苦笑)。 GM ダルクとマティウは、キーンと刃を鳴らして間合いを取ると、再び打ち合い始める。「あんたは、母さんを捨てたんだ!」「それは違う! だが……言いわけはすまい」「何とか言え! 母さんはな……母さんは……」 リーヴ 熱い(笑)。 リラク やってることは、浮気の清算ですけどね。 イン サーラはどうしてる? GM サーラは手をだしかねている。ダルクは「あんたは、母さんを裏切ったんだ。母さんはあんたを愛してた。あんただってそうだったハズだ。なぜ母さんを捨てた!」と叫んで打ち込む。マティウはそれを受け流しつつ「あいつは……アンは、強い女だ」 ミレイユ 強い女? GM ダルクは、そのまま半歩下がって間合いをとる。「母さんは幸せだと言っていた……。だけど、あの生き方のどこが幸せなんだ? 裏切られ、捨てられ、身体の自由も利かず……それでも何も言わないで。わたしの知っている母さんは、いつもやつれた顔で微笑む、後ろ姿の寂しい女だ……。強くなんかない。答えろ、なぜ母さんを捨てた!」 イン う〜ん、身につまされる話だな……。 ミレイユ どうしてですか? イン うるさいな。俺にだっていろいろあるんだよ。お前が大人になったら、話してやるさ。 GM マティウは剣をスッと下ろして、「それは……アンが望んだことだ」とダルクに言う。 ミレイユ その答えかたはカチンと来るなぁ。2人の間に割って入ります。そんな勝手な理由じゃなくて、あなたの理由を言ったらどうです? あなた、さっきから自分の理由を一つも言ってないじゃないですか。 GM(マティウ) 「何も知らぬ者が……」 ミレイユ 何も言おうとしないじゃない! じゃあ、聞きます。アンが望んだことって、どういうことですか? 答えて下さい! GM マティウは答えない。 ミレイユ 黙ってるのが格好いいとでも勘違いしてるんですか? クレアさんやアンさんの気持ちが理解できませんよ。こんな男に……ね。 GM マティウは「うるさい」と言って、押しのけようとする。 ミレイユ どきませんよ! どうしてもと言うなら、わたしの屍を越えてください。 サンスター ミレイユ! よしなさいよ、マティウさんにも色々とあるかもしれないんだから。みんなもとめてよ〜っ。 イン ミレイユが言わなきゃ、俺が言ってたさ。ムカつくんだよ、あんたみたいな大人は。あんたも、俺の親父も。 カレン 伏線を引いている(笑)。 リーヴ いわば親子とも言える存在なのに、そこで切り結ぶことにどんな意味があるというんだ。そんなのは、もうたくさんだ……。 サンスター おお、リーヴの言葉は重い(笑)。 カレン ここで足止めを食っている場合じゃないでしょう。 ミレイユ 先に行って下さい。この人たち、捨て置けません! カレン ミレイユさん、冷静になって。わたしたちの本当の目的を忘れたの? この人たちを止められればベストだったけど、今は一刻を争うのよ。 ミレイユ ……歯がみする。 ギャレット そうさ、ここでウダウダやっててもラチがあかない。みんな、急ごう。 サンスター サーラさん、あなたは何をすべきかわかりますよね? GM サーラは「お父様……」とつぶやいて、かぶりを振って従う。 ミレイユ あんたたちみたいな男のために、サーラさんがこんなに頑張ってきただなんて……と言って、走り去る。 サンスター サーラさんの背中を支えながら振り返って、マティウに言うよ。一応、ボクはあなたをかばいましたけど……あなたは父親として最低ですから。サーラさんが可哀想です。 GM マティウはうつむいて、「ああ、わかっている……」とつぶやく。 ▼そして、扉を開けて中に進むと、背後からは再び剣戟の響きが聞こえてきたのでした。 |