第5話 雪

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思わぬ人々

▼ギャレットの親戚と思しきマスターの話によると、オランの白雪亭は、この店の常連だったマティウたちがオランに行く時に名前をもらっていき、その名前でローンが店を出した、とのことでした。

GM(マスター) 「なんだ、あんたらマティウの知り合いか?」

カレン 知り合いというか……。

GM(マスター) 「大変だなあ、お嬢さんがたは特に。ヤツも根っからの助平でなぁ。ヤツめ、しばらく見ないと思ったら、いい年こいてこんなキレイなお嬢さんたちとヨロシクやってやがったのか、チキショーメ(笑)」

ギャレット は? マティウって、そーゆーヤツだったの?

カレン あの……この子、マティウさんの娘で……。

GM(マスター) 「なんと! そいつぁ、悪いこと言っちまった」

カレン マティウさんがどこにいるか、知りませんか?

GM(マスター) 「そーだなあ、俺もここしばらく会ってないな。マーファ神殿に行ってみな。ヤツの古い知り合いの、アンっていうマーファの司祭がいる。身体を壊したとかで寝たきりだから、出向くしかないけどな。ま、会ってみるといい」

リーヴ 今、何時だ?

GM 午後。夜ってほどでもない。

カレン それなら、今日中に会いに行きましょう。会えなくても、アポイントは取れるでしょうし。

▼パーティーは宿を出て、マーファ神殿を目指します。

GM 神殿の前では子供たちが遊んでいます。いい遊び場になってるみたいですね。門は閉まってる。防寒のためだろうけど。

カレン ノックしましょう。コンコン。

GM 子供たちが来て、「司祭様は今、来客中だよ」と言う。

サンスター キミ、ここの寺院の子? 司祭様とは会えないの?

GM その年長の子供は、ちょっと小首をかしげて「大事な用かい?」と聞く。

サンスター うん、マティウさんのことでね。

GM 彼は「わかった、聞いてくるよ。この子供たちの面倒頼むよ」と言って、神殿の中に入る。後には大量のチビどもが残ったね。「お兄ちゃん、あそぼーよ」

ギャレット いや〜、お兄ちゃんはこう見えても忙しいんだぞ。

リラク ……って言いながら、一番はしゃいでたりするんですよね。

ギャレット よ〜し! でっかい雪ダルマ、作ろうな!

イン 元気だなー(笑)。

サンスター きみは遊んでやらないの?

イン 俺は歳だから、よす(笑)。

GM 十分くらいでさっきの子が戻ってくる。「お会いになるってさ。入りなよ」と言って、中に案内してくれます。聖堂の奥の司祭の私室だね。

▼部屋には女性が二人いました。一人はベッドに横たわり半身を起こしていて、もう一人は高価そうな服を着た女性で、ベッドの脇の椅子に腰掛けています。

GM 部屋に入ると、サーラが「……お母様!」と驚く。

リラク 付き添いのかたのほうですか? 司祭様は、身体の弱い人だって聞いたし。

イン 絵で見たことがあるはずだ。わかっていいかい?

GM あの絵とは多少歳が違うけど、いいよ。

サンスター いつのまに追い抜かれたんだろう。

イン まー、こっちもたいして急いだわけじゃないからな〜。

ギャレット っていうか、思いっきりのんびりだったよ(笑)。

GM サーラのお母さん、クレアはきみたちのほうを見ると、会釈をして「娘が大変ご迷惑をかけたようで……」

イン まったくだ。ご迷惑をかけられまして、1万では安すぎます。

カレン インったら! 否定はしないけど(笑)。

GM さっきの子供が、きみたちのために椅子を並べ始める。クレアは椅子を断って、「わたしは、いないほうがいいでしょう。聖堂で待たせてもらいます」と言い、きみたちの横を通って部屋を出て行く。

▼マーファの司祭のアンは目も悪いようで、パーティーが椅子に腰をかけると、目は閉じられたまま用件を聞いてきました。

GM サーラが「わたくしはマティウの娘のサーラです。お父様、マティウについて聞きに来ました」と言うと、アンは静かに答えます。「あなたが……。マティウさんは妖精の島に行かれました」

イン 妖精の島ァ? あそこに行く術はなかったんじゃ?

GM 「なぜ? 父はもう冒険はやめたはず」とサーラが聞くと、アンは「その問いに答えるためには、話をあなたの生まれる前に戻さなくてはなりません」と語りはじめました……。


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