▼カレンがふと気がつくと、薄暗い部屋に転がされていました。隣りにはメルティーもいます。薬のせいか身体の自由がきかず、手足が痺れています。あたりを見まわすと、調度品の少ない部屋の中央の椅子に、奇妙な男が座っていました。 カレン 声が出るなら、声をかけてみます。あなたがダーク・ダルク? GM その男は、しゃがれた声で答えます。「ほう、目を覚ましたか。残念だが、我はダルクではないよ、高貴なるエルフのお嬢さん。我の名はクシャ」 カレン ひょっとして、名前も知られてない凄腕って……と、思い出します。わたしをどうするつもりなの? GM(クシャ) 「さて……まだ、決めかねておってな……。これを見てもらおうか」 ▼クシャは、今までまぶかに被っていたフードを背中に落として、素顔をあらわにします。その素顔は黒くくすんだ肌のダークエルフでした。しかも、ただのダークエルフではありません。肌全体が醜くただれて、変形していたのです。 カレン み、醜い……。 GM 「エルフよ。かつてのはらからよ。この顔を醜いと……醜いと言うか!」そのとき、奥の扉を開けてサーラが入ってきました。サーラはクシャの顔を見て息を呑みますが、すぐにクシャが唱えた古代語の呪文を受けて、(コロコロ)動けなくなります。 カレン サーラさん? なぜ1人で! GM クシャはサーラをつかんでつぶやきます。「おまえは死んだほうがいい。そのほうが世界のためだ……」 カレン そんな! 一体、何を言って……。 GM(クシャ) 「ダルクの言っていたこととは、ちと違うが、かまうまい。我には我のやりかたがある……」 カレン 彼女をどうするつもりですかっ! GM(クシャ) 「彼女を? 何を言ってるんだ。キサマもだよ、エルフ。おまえたちを殺し、その無残な死体を展示してやろう。フフフ、苦労してたどりついた連中が見るものは……」 カレン 狂ってる……。 GM クシャは、歪んだ形のナイフを振り上げます。 カレン 身体は動かないの? それでもジリジリ動いて、メルティの前に出ます。 GM クシャは、嘲笑すると一歩踏み出します……。 ▼そのころ、パーティーは急いで引き返し残りの部屋を開けていきます。地獄の番犬ケルベロスがいましたが、これを倒し、そして見つけた階段を駆け降り……。 GM 奥のほうに、さらに階段がありますが……「セージ+知力」判定してください。 リラク 14。 GM ザルバードとグルネルとダブラブルグが、奥にある階段を守っています。 イン レッサーデーモン総登場じゃねぇか。ここが本命ってことか。でもこの数はやっかいだな。 GM そうやって困っていると、カークがずずいっと前に出ます。カークは腕まくりして「俺が引きつけよう」と言います。「クシャはサーラ様を殺しかねない。俺の受けた命令は、サーラ様が死んでいては困るのだ。お前たちがサーラさまを助けてから、主命を果たすとしよう。さあ、行け!」 ギャレット こいつ、そんなに強いの? GM カークはザルバードに突進すると、拳で殴りかかります。(コロコロ)ゴキョッと、ザルバードは吹っ飛びました。骨くらい折れたかな。 ミレイユ ……頼みますっ! 急ぎましょう! ▼階段を降り部屋に入ると、片手にサーラを抱えた男が、横たわったカレンにナイフを振り下ろそうとしていました。男はパーティーのほうに、ゆっくりと振り向きます……。 ミレイユ あなたがダルクなんですかっ?! GM(クシャ) 「ダルクは来ない。我はクシャ」 サンスター 一体、どうしてサーラさんを殺そうと? GM(クシャ) 「何も知らないのだな。こいつが何者かも。フ、教えてやろう。こいつは……悪魔なのだよっ! 殺さなくては、ならない存在なのだっ!」 サンスター えっ? どういうこと? GM(クシャ) 「16年前に封印を破られ、ある冒険者に再封印されたアブアイマという悪魔。ヤツは再封印される寸前に、ひとつの呪いをかけた。当時、再封印した冒険者の中には女がおり、彼女は子をはらんでいた。アブアイマはその子供に自らの存在を植えつけ、自由の身として物質界に転生しようとしたのだ。その冒険者がこいつの父マティウ。そしてその女が、母のクレアだ。すなわち、悪魔の存在を植えつけられたのは……この娘なのだ!」 サンスター ええっ! そ……そんな……。 GM 「だから……この娘が悪魔として覚醒しないうちに、殺さなくてはならないのだよ!」と言って、クシャは上位古代語の呟きと共に白い小さいものを二つ投げる。それはブニブニと変化して、骸骨の戦士の姿になった。 サンスター 「スケルトン・ウォリアー(竜牙兵作成)」? ソーサラーなのか。 イン うっとーしいンだよっ! ビジュアルシーンのうちにダガー3本投げ(笑)。 第1ラウンド ▼クシャは、前進していたギャレット、イン、リラクに「バルキリージャベリン(戦乙女の槍)」を投げつけ、大打撃をあたえます。インは残り生命点1点の重傷です。リラクは竜牙兵に攻撃しますが命中せず。インはクシャに向かい、駆け抜けざまにサーラを引ったくろうとしますが、失敗。 第2ラウンド ▼クシャは竜牙兵を巻き込んで、ギャレットとリラクに「ファイアボール(火球)」。二人は再び負傷します。竜牙兵には火は効かないので、ダメージなし。リラクの攻撃はハズレ。インは再びサーラを奪い取ろうとし、今度は成功! GM(クシャ) 「今回は引きどきのようだな。そいつを野放しにしておいてどうなるか、覚えているがよい……」 ミレイユ あなたはどうせ邪神の僕でしょう? この世界がどうなろうと構わないんじゃないんですか? GM クシャは薄く笑って、「テレポート(瞬間移動)」で姿を消す。 サンスター テレポートって……7レベル? 怖い! GM サーラは崩れるようにへたりこむと、「わたくしが……何ですって? わたくしが……」と呟いている。 ▼サーラの正体は何者なのか? そして、一向に姿を表さないダーク・ダルクの真意は? 強敵難敵取り揃え、風雲急を告げるのでした。 |
第4話 宴の終わりに おわり