第4話 宴の終わりに

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三人のエルフ

▼カレンがふと気がつくと、薄暗い部屋に転がされていました。隣りにはメルティーもいます。薬のせいか身体の自由がきかず、手足が痺れています。あたりを見まわすと、調度品の少ない部屋の中央の椅子に、奇妙な男が座っていました。

カレン 声が出るなら、声をかけてみます。あなたがダーク・ダルク?

GM その男は、しゃがれた声で答えます。「ほう、目を覚ましたか。残念だが、我はダルクではないよ、高貴なるエルフのお嬢さん。我の名はクシャ」

カレン ひょっとして、名前も知られてない凄腕って……と、思い出します。わたしをどうするつもりなの?

GM(クシャ) 「さて……まだ、決めかねておってな……。これを見てもらおうか」

▼クシャは、今までまぶかに被っていたフードを背中に落として、素顔をあらわにします。その素顔は黒くくすんだ肌のダークエルフでした。しかも、ただのダークエルフではありません。肌全体が醜くただれて、変形していたのです。

カレン み、醜い……。

GM 「エルフよ。かつてのはらからよ。この顔を醜いと……醜いと言うか!」そのとき、奥の扉を開けてサーラが入ってきました。サーラはクシャの顔を見て息を呑みますが、すぐにクシャが唱えた古代語の呪文を受けて、(コロコロ)動けなくなります。

カレン サーラさん? なぜ1人で!

GM クシャはサーラをつかんでつぶやきます。「おまえは死んだほうがいい。そのほうが世界のためだ……」

カレン そんな! 一体、何を言って……。

GM(クシャ) 「ダルクの言っていたこととは、ちと違うが、かまうまい。我には我のやりかたがある……」

カレン 彼女をどうするつもりですかっ!

GM(クシャ) 「彼女を? 何を言ってるんだ。キサマもだよ、エルフ。おまえたちを殺し、その無残な死体を展示してやろう。フフフ、苦労してたどりついた連中が見るものは……」

カレン 狂ってる……。

GM クシャは、歪んだ形のナイフを振り上げます。

カレン 身体は動かないの? それでもジリジリ動いて、メルティの前に出ます。

GM クシャは、嘲笑すると一歩踏み出します……。

▼そのころ、パーティーは急いで引き返し残りの部屋を開けていきます。地獄の番犬ケルベロスがいましたが、これを倒し、そして見つけた階段を駆け降り……。

GM 奥のほうに、さらに階段がありますが……「セージ+知力」判定してください。

リラク 14。

GM ザルバードとグルネルとダブラブルグが、奥にある階段を守っています。

イン レッサーデーモン総登場じゃねぇか。ここが本命ってことか。でもこの数はやっかいだな。

GM そうやって困っていると、カークがずずいっと前に出ます。カークは腕まくりして「俺が引きつけよう」と言います。「クシャはサーラ様を殺しかねない。俺の受けた命令は、サーラ様が死んでいては困るのだ。お前たちがサーラさまを助けてから、主命を果たすとしよう。さあ、行け!」

ギャレット こいつ、そんなに強いの?

GM カークはザルバードに突進すると、拳で殴りかかります。(コロコロ)ゴキョッと、ザルバードは吹っ飛びました。骨くらい折れたかな。

ミレイユ ……頼みますっ! 急ぎましょう!

▼階段を降り部屋に入ると、片手にサーラを抱えた男が、横たわったカレンにナイフを振り下ろそうとしていました。男はパーティーのほうに、ゆっくりと振り向きます……。

ミレイユ あなたがダルクなんですかっ?!

GM(クシャ) 「ダルクは来ない。我はクシャ」

サンスター 一体、どうしてサーラさんを殺そうと?

GM(クシャ) 「何も知らないのだな。こいつが何者かも。フ、教えてやろう。こいつは……悪魔なのだよっ! 殺さなくては、ならない存在なのだっ!」

サンスター えっ? どういうこと?

GM(クシャ) 「16年前に封印を破られ、ある冒険者に再封印されたアブアイマという悪魔。ヤツは再封印される寸前に、ひとつの呪いをかけた。当時、再封印した冒険者の中には女がおり、彼女は子をはらんでいた。アブアイマはその子供に自らの存在を植えつけ、自由の身として物質界に転生しようとしたのだ。その冒険者がこいつの父マティウ。そしてその女が、母のクレアだ。すなわち、悪魔の存在を植えつけられたのは……この娘なのだ!

サンスター ええっ! そ……そんな……。

GM 「だから……この娘が悪魔として覚醒しないうちに、殺さなくてはならないのだよ!」と言って、クシャは上位古代語の呟きと共に白い小さいものを二つ投げる。それはブニブニと変化して、骸骨の戦士の姿になった。

サンスター 「スケルトン・ウォリアー(竜牙兵作成)」? ソーサラーなのか。

イン うっとーしいンだよっ! ビジュアルシーンのうちにダガー3本投げ(笑)。

第1ラウンド

▼クシャは、前進していたギャレット、イン、リラクに「バルキリージャベリン(戦乙女の槍)」を投げつけ、大打撃をあたえます。インは残り生命点1点の重傷です。リラクは竜牙兵に攻撃しますが命中せず。インはクシャに向かい、駆け抜けざまにサーラを引ったくろうとしますが、失敗。
 リーヴは怪我をした3人に「キュアーウーンズ(治癒)」。サンスターは竜牙兵2体を巻き込むように「ライトニング(電光)」を放ち、7点ずつのダメージ。竜牙兵の攻撃はハズレ。ギャレットの攻撃は9点のダメージ。ミレイユは、3人に再び「キュアーウーンズ(治癒)」をかけます。

第2ラウンド

▼クシャは竜牙兵を巻き込んで、ギャレットとリラクに「ファイアボール(火球)」。二人は再び負傷します。竜牙兵には火は効かないので、ダメージなし。リラクの攻撃はハズレ。インは再びサーラを奪い取ろうとし、今度は成功!
 リーヴは、再び負傷したリラクに「キュアーウーンズ(治癒)」。サンスターは、大剣で竜牙兵を攻撃。これを倒しました。残った竜牙兵はクシャをかばって全力防御。ギャレットの攻撃は3点のダメージ。ミレイユはクシャに攻撃しますが、命中はしませんでした。

GM(クシャ) 「今回は引きどきのようだな。そいつを野放しにしておいてどうなるか、覚えているがよい……」

ミレイユ あなたはどうせ邪神の僕でしょう? この世界がどうなろうと構わないんじゃないんですか?

GM クシャは薄く笑って、「テレポート(瞬間移動)」で姿を消す。

サンスター テレポートって……7レベル? 怖い!

GM サーラは崩れるようにへたりこむと、「わたくしが……何ですって? わたくしが……」と呟いている。

▼サーラの正体は何者なのか? そして、一向に姿を表さないダーク・ダルクの真意は? 強敵難敵取り揃え、風雲急を告げるのでした。

第4話 宴の終わりに おわり

第5話 雪へと続く


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