第4話 宴の終わりに

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運命はかく扉を叩く

▼さて、美人コンテストから帰る途中、見覚えのない1人の大男が声をかけてきました。

GM ガタイがでかくて、筋肉質。顔もいかつい正統派戦士って感じの男だね。身なりはパリッとしたスーツに蝶ネクタイだ。「サーラ様のご一行ですね。わたしとご同行願いたいのですが」

サンスター サーラに「知ってるの?」って聞くけど。

GM サーラは首を横に振るね。「ダルク様の使い……と言えば、来ていただけますかな?」

サンスター え? そ、それは凄い名前が出て来たな。

ギャレット 困るな〜。俺はこれから、明日のステージのリハがあるのに。

リーヴ そんなもん、どうでもいい

ギャレット ひ、ひどい(笑)。

ミレイユ そのダルクとやらが、何の用なんです?

GM(男) 「その質問に対してはお答えしかねます」

ミレイユ 用件も言わないのに、ついて行く必要なんてありませんよ。それに、この人がそのダルクって人の使いだっていう証拠は、何もないじゃありませんか。

GM 男は「これではダメでしょうか?」と言って、胸元から紋章を取りだします。

カレン サーラさん、本物ですか?

GM(サーラ) 「……ええ」

リーヴ 用があるなら、そっちから出向いてくるべきじゃないのか?

GM 男は「失礼は重々承知の上です。今は皆さんお疲れでしょう。祭りの最終日の夜、あの屋敷でお会いしましょう」と言い、古びた屋敷を指さす。

ギャレット 音楽コンクールが終わってからでいいなら、俺はかまわないよ。

イン あんたはな(笑)。イヤだ、と言ったら?

GM(男) 「主命を果たせぬは、我が身の不徳。この場にて腹を切り、ダルク様にお詫び申し上げます」

イン けっ。

リーヴ 失礼はお互いさまだ。「センスイービル(邪悪の検知)」をかけてみたい。

GM 男は「かまいませんよ」と言う。ちなみに、ファリス神は彼を邪悪だとは見なしてないね。

リーヴ ふむ……。

GM 男は「これで、気がすみましたか? まだ、時間はあります。よく考えてください。屋敷で、おもてなしの準備をして待っておりますよ」と言って去っていく。

サンスター サーラさんはどうするつもりなの?

GM(サーラ) 「お兄ちゃんの名前が出たからには、行かなくては……」

ミレイユ わざわざサーラさんが出向く必要はないでしょう?

GM(サーラ) 「でも……、うまく行けばお兄ちゃんの真意を確かめられるかもしれないですし」

イン 行って、やつの真意を確認するというのも手ではある。

カレン 虎穴にいらずんば虎児を得ず、と言うけど……。

リラク 君子危うきに近寄らず、とも言いますよねぇ(笑)。

サンスター でも、サーラさんは行きたいって言ってるし、みんなでしっかりガードしていれば……。対決が早くなるだけかもしれないし。

イン そうだな。遅かれ早かれ……か。

カレン 今日は疲れてるし、ホテルに帰って早く寝ましょう。

ミレイユ じゃあ、わたしはドレスを着替えて、外の風に当たってから帰ります。フラフラぁ〜。

ギャレット う〜む、思ったほどミスコンの順位が伸びなかったのが、どうやらよっぽどショックだったらしいな(笑)。

リーヴ 俺はこのあたりを見まわってきます。

GM じゃ、「シーフ技能+知力ボーナス」で。

リーヴ (コロコロ)14。

GM 何もないよ。

イン 俺も館を下見して、脱出経路を探したい。

GM 同じく「シーフ技能+知力ボーナス」で判定して。

イン (コロコロ)14。低いか?

GM 古びた屋敷だし、塀の割れ目とかが見つかったね。

イン ま、それでなんとかしよう。次はシーフギルドに顔を出しておく。

GM(ギルド) 「へい、らっしゃい! ……なんだ、“忍び足”じゃないか」

イン へぇ、知ってるんだ。

GM(ギルド) 「ああ、あんたが女装コンテストに出てたこともな。妙な趣味もいいが、程々にな」

イン げっ、俺はそんな趣味ないって。だいたい、なんでそれを?

GM(ギルド) 「アレはギルドもスポンサーになってるんだよ。トップ3が二次会に出なかったんで、だいぶ苦情がきたぜ。ま、やつらには黙っててやるから」

イン う・る・さ・い。とっとと情報屋を出しやがれ。

GM 受付の男は「へいへい」と言って、情報屋さんを連れてくる。

イン あそこの古い館のことなんだが、なにか知らないか?

GM(情報屋) 「あそこは空き家のハズだが?」

イン へ〜、空き家なんだ。おかしいじゃないか。あんな立派な館が空き家だなんて。場所もいいし、すぐに買い手がつきそうなもんだが?

GM(情報屋) 「あそこの地下には、何か古代の遺跡かなんかがあるらしくてな、バケモノが出るらしいんだよ。昔、貴族が住んでたんだが、原因不明の疫病でバタバタ倒れてな。冒険者が挑んだりしたこともあるんだが、強力な魔法で隠匿されてるのか、原因や遺跡に関しては、なんにもわかってない」

イン ふ〜ん。なら、ダーク・ダルクって名前に聞き覚えはないか?

GM(情報屋) 「なぜ、そんなコトを聞く?」

イン 依頼人の話にちらっと出てきてね。裏取りの一環として、ついでに聞いておこうと思ったんだよ。

GM(情報屋) 「もし、やつに関わろうってんなら、よしたほうがいいぜ」

イン また「よせ」攻撃かよ。なんでだい?

GM(情報屋) 「やつはバケモノだ。強すぎるし、何を考えてるのかわからない。正面から挑めば、死ぬ。それでこっちも関わるのはやめたんだ。やつは裏の世界にも影響力があるしな。やつがこっちに来てるのか?」

イン 多分、ね。そんな大物だったのか。

GM(情報屋) 「そういうことだ。おまえさんの依頼に関わってくるなら、くれぐれも慎重にな」

イン そうか、わかった。ありがとよ。銀貨を200枚くらい払って、ついでに残った銀貨を宝石に替えて帰ろう。

GM(情報屋) 「ああ、待て。両替していくんなら、ついでにひとつ情報をおまけしておこう。やつの部下に1人、とんでもなく邪悪なやつがいるぞ」

イン 邪悪? どんなやつだよ。

GM(情報屋) 「名前も顔もわかってないんだがな。存在は有名だ。どういうことか、わかるか?」

イン ……顔を見たやつは、他人に話せないようにされるってことか。

GM(情報屋) 「そういうこと。ま、気をつけるこった」

イン お心づかい、痛み入るよ。


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