第3話 カナリヤと暗黒のしらべ

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その名はダルク

▼パーティーはあてがわれた部屋に行き、対策を練ります。一方、インはロマノフのあとをくっついて、長い階段を降りて地下に向かっていました。

GM 奥のほうから、妖しい合唱が聞こえてきます。宗教儀式みたいな感じかな。で、ときどき「キャ〜」とか悲鳴が聞こえてきたりもします。

イン うわぁ……最低。

GM まだついてくなら、拷問部屋とか怪しい神像が置いてある部屋とかを通ることになるけど。で、ときどき怪しい格好をした信者とかとすれ違う。

イン メルティの姿は?

GM ないよ。で、ロマノフが曲がり角を曲がったとき、声が聞こえてくる。

イン ある程度距離を取りたいから、曲がり角の前で止まっておく。で?

GM ロマノフの声で「ダーク・ダルク様」と聞こえる。で、ロマノフはその人に今の状況を報告する。「音楽はほどほどにして、部屋に追い込みました」とかね。で、扉の閉まる音がするよ。

イン しまった! シャレにならん。曲がり角の奥を見るけど。

GM 扉がある。声は向こうから聞こえるよ。

イン ちっ。聞き耳を立てておこう。

GM 低くてよく通る声が聞こえる。ダーク・ダルクという男の声だろう。「うむ、引き続き計画通りに。わたしは直接手を下したくない」とか言っている。

イン ダーク・ダルクってやつの言葉?

GM うん。「あのかたの顔を持つ娘を……我が手にかけたくはない。わたしは帰るが……ロマノフ、くれぐれもぬかるなよ」と足音がして、気配がひとつになった。

イン ふーん。黒幕のさらに黒幕ってわけか。ま、いいや。そろそろズラかろう。

▼インは、来た道を通ってホールに戻ります。

GM ホールには、メルティがいますよ。

イン お? 実は俺、みんなの部屋の場所を知らないんだよね。姿を現わそう。よぉ。

GM メルティは、ちょっと驚くね。「“忍び足”か……」

イン 生きてたんだな。お互い悪運が強くてけっこうなことさ。

GM(メルティ) 「まだ、やらなくてはならないことがあるから……。仲間の部屋は2階だ。プレートが掛かっているから、すぐわかるはず」

イン メルティに聞いておこう。ダーク・ダルクという名前に心当たりはないか?

GM(メルティ) 「ないけど……そいつは誰?」

イン ロマノフって人形を操ってる人形師さ。

GM(メルティ) 「……そいつは今、下に?」

イン 地下のことは知ってたのか。下にいるかって? ……どうかな。いなくなったみたいだけど。お前さん、どうするんだ? 下は妙な連中が一杯だぜ。あの人数じゃ強襲は無理じゃないか? お前さんが味方なら、手伝ってやらんこともないけど。

GM(メルティ) 「とりあえず、わたしも下を確認して来る」

イン 確認だけだな。犬死にするなよ。ヤバくなったら来いよ。ウチはお人よしがそろってるからな。

GM(メルティ) 「……わかった」

イン じゃ、部屋に行くよ。ただいまー、かくかくしかじか。

サンスター メルティは?

イン 地下に行った。確認って言ってたけど、どうなるか。女は感情で動くからな。

ミレイユ 引きとめなかったんですか?

イン 俺が言っても聞かねぇよ。

リラク これからどうなるんでしょうね。

イン サーラってカードがこっちにある以上、絶対に手を出してくると思う。

カレン ダーク・ダルクって、もうここにいないの?

イン 屋敷にはいるかもしれない。そこまでは確認できなかった。

GM サーラは真っ青になって、呆然として黙りこくっているね。

イン どうした、ブルったか?

GM(サーラ) 「い、いえ。なんでもありません……」

カレン ……ダーク・ダルクという名前に心当たりでも?

GM びくっ、とする。

イン ほォ〜、関係者か。聞かないでやりたいが、そうもいかないだろ。

サンスター サーラさん、つらいことなのかもしれないけど、知ってることがあれば教えてほしいんです。

GM サーラはじっと考え込みますが、意を決して口を開きます。「小さいころ家にきて、一緒に育った人です……」

▼サーラは、ぽつりぽつりと語り始めます。ダーク・ダルクは父の友人の子供で、彼女が幼いころに家にやってきて、一緒に育って来た幼なじみでした。有能な若者で、サーラの母のクレアの部下としても活躍していたそうです。サーラも、サーラの双子の妹ダニエルも、ダルクを実の兄のように慕っていたようです。

イン 同一人物と見て、間違いないかな。

カレン でも、ダルクって人がサーラを殺してメリットがあるでしょうか。

ギャレット さっき「あのかたによく似た……」ってくだりがあったよな。

イン ああ。ダルクとやらがダニエルと結託しているなら、動機はあるわけだ。

リラク 彼は母親の追っ手とは関係ありませんかね。

イン ないだろう。母親はサーラを殺すつもりはないだろうし。

GM サーラは必死で否定しようとしてる。「ち、違いますよ。まさか、お兄ちゃんがそんな……」とか話してると、向こうでバタバタっと足音がする。

ギャレット 来たか? 警戒するよ。

GM 「そっちに行ったぞー」とかいう声も聞こえるよ。

イン メルティか。ヤツめ、ヘマしやがったな。

ミレイユ 足音って……こっちに来るんですね? よーし、1人通り過ぎたのを聞いてから、バンっと扉を開ける!

GM 香港映画のように、追っ手は扉にぶつかってひっくりかえる(笑)。

ミレイユ 1人ですか?

GM ええ。彼はドアにおでこをぶつけて、痛そうに転がってます。

サンスター じゃ、メルティを呼ぶよ。すぐに次が来るだろうから。

GM 逃げていたメルティはこっちに気づいたようです。

イン メルティを招き入れて、ついでに追っ手の男も引きずりこもう。


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