第3話 カナリヤと暗黒のしらべ

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カナリヤの片羽根

▼出て来たメイドはメビウスの片割れ・メルティでした。親友のメリーアンをその手で殺したあと、行方不明だったのですが……。

GM メルティは、あなたに気づかず市場に向かいます。

カレン 追いかけて声をかけますよ。

GM すると、彼女は振り返らずに「しっ! 知らない顔して、ついて来てください……」とつぶやきます。

カレン わたしに気づいてたの? 言うとおりにするけど。

GM メルティは裏路地のほうに入って行きます。そして、ちょっとキョロキョロしてから、あなたのほうに振り向きます。「カレンさん、ご無沙汰しています」

カレン 生きてたのね。よかった、安心したわ。あなたはどうしてここに?

GM(メルティ) 「メリーアンのこと、覚えてますか? いろいろ調べると、メリーアンがあのようになったのは、あながち彼女のつらい体験のせいだけではなかったと知ったんです」

カレン どういうこと?

GM(メルティ) 「あの館の主、ロマノフはファラリスの信者で、薬や催眠術を使って彼女の心の弱みにつけ込んでいたんです。だからといって、わたしの罪が軽くなるとは思っていませんけど……。わたしは、ずっとそばにいたのに気がつかなかったのですから」

カレン あなたの罪ではないわ。あなたでも気がつかなかったのなら、誰にも気がつかないでしょう。あなたにはもっと前向きに生きて欲しい。

GM(メルティ) 「カレンさん……。でも、だからこそわたしはロマノフを見過ごしておくわけにはいかないんです。このままでは自分を許せませんから……。でも、カレンさんこそどうしてあんな屋敷に? 何か用でもあったんですか?」

カレン あれ? それとなく見張ってたはずなのに〜(笑)。

GM(メルティ) 「目立ちますよ。あなたは特にエルフだから」

カレン わたしはサーラさんの護衛で……かくかくしかじか。

GM(メルティ) 「あの屋敷に? 今日ですか? 気をつけてください。あいつは……ただ者ではありません。メリーアンにサーラさんを殺そうとさせた黒幕が、あいつです」

カレン えっ! そうなの? じゃあ、失踪した人たちがどうなったか知らない?

GM(メルティ) 「そこまでは……でも、多分もう生きてはいないと」

カレン そう……。じゃあ、またあとで。わたしたち協力できそうね。

GM(メルティ) 「ええ」

カレン メルティさんと別れたら宿屋に帰りますね。大変ですよ、みなさん! メルティさんが、あの屋敷に潜入していて……かくかくしかじか。

リラク どうしましょう。サーラさんを狙っていたヤツなら、サーラさんは置いて行ったほうがいいかも。

イン そいつは危険だろ。バカ娘を1人で置いとくほうが不安だな。

ミレイユ わたしも、みんなで行ったほうがいいと思うんですけど。だって、ファラリスですよ! この際、サーラさんの敵を排除してしまうのもいいし。前回のメリーアンの一件も、ヤツが裏で糸を引いていたんでしょう? 人の心を弄ぶようなやりかた、許せません!

イン ところで、あいつは我々の人数を正確に把握してるだろうか。把握していないなら、迎えが来たときに魔法で消えておいて、こっそりついていって、1人自由に屋敷内を動いてもいいかもしれない。

カレン なるほど。メルティさんはどうしましょう。

イン メルティがロマノフとつるんでいる可能性は? もしつるんでたら、こっちの人数や能力も筒抜けだぜ。

ミレイユ 彼女は信じていいと思いますよ。あの人がメリーアンの名前を出して嘘をついて、顔色を隠しきれるでしょうか。

イン ……そうだな。そこまで疑ってかかるのも疲れるし。警戒さえしておけば、裏切られても我々でフォローしきれないような事態にはならないだろう。

カレン 大丈夫ですよ。彼女の瞳は嘘をついてる瞳じゃありませんでしたから。

ミレイユ ジェライラさんたちには屋敷の周りで待機していてもらいましょう。

サンスター ボクのエルビスを連絡用に渡しておくね。

ギャレット なぁ、どうでもいいけど、俺のメジャーデビューは〜?

一同 それどころではないの!

イン 迎えが来る前に「インビジビリティ(不可視)」で消えておく。もし、1人足りないとか言われたら、トイレにでも行ってたフリして出てくるよ。

GM 了解。じゃあ、夕方になって迎えの馬車がやって来ます。インがいないことには気づいてません。

イン よし。じゃあ、みんなが乗り込んでいる間に屋根にへばりつこう。

GM 御者が「どうぞ……」と言って馬車の扉を開けます。

ギャレット うむ、ご苦労

リラク すっごい偉そう(笑)。


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