第2話 闇の中の狂気

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虚ろな歌姫

GM さて、朝になりました。今日の予定はどうします? サーラはまた、観光を主張してますけど。

カレン でも……こんな街ですし、ここで捕まったら、あなたの本来の目的が果たせなくなってしまいますよ。

GM(サーラ) 「それは、そうですけど……」

ギャレット い〜んじゃない? どうしても行きたいなら、俺がエスコートするし。

カレン ギャレットは確かに「腕は」たちますけど。

ギャレット だろ? 俺さえついてりゃバッチリさ!

サンスター で、でも、ボクが思うに、彼は目立ち過ぎるんじゃないかと……(苦笑)。

GM(サーラ) 「でも、やっぱり、この目で色々な人や国を観る事や感じることが、今後のわたくしの人生に役だつと思うんです」

リラク うーん、それは今じゃなくてもいいんじゃないかな。

カレン 妥協案として、行きたいところをピックアップして、安全だと思うところだけまわる、というのはどうでしょう。

▼パーティーはそれで納得し、妖精亭と大きな市場をまわることにしました。まず、市場に足を向けたのですが……。

GM 人だかりがあって、歌声と演奏が聞こえてくる。凄くレベルが高いみたいだね。

サンスター どれくらいの腕前かわかります?

GM きみの考え得る最高のレベルだよ。

サンスター そ、そんなに? 1人こっそりと涙してます。なんていい歌だ〜、うるうる。

GM 歌詞は「どうして、あなたは死んでしまったの」っていう暗いカンジで、ダンジョンに閉じ込められて、どーのこーの。

リラク う〜ん、わかるわかる(笑)。

ギャレット 俺ほどじゃないけど、かなりやるなあ。

リラク もう少し近くで見てみましょう。

GM 2人組の女性グループで、片方はエルフです。歳は人間の方が20代の終わりくらいです。エルフのほうは、容姿は若いですけどわかりませんね。

ギャレット 曲が終わると同時に「ブラボー!」と叫ぶ。ま、俺には及ばないけどね!

GM はいはい。曲が終わるとお金が飛びかいます。人間のほうは目の焦点があわない感じで、ぼーっとその様子を眺めています。

イン ん? なんだろ。そのへんの人に聞いてみよう。

GM(通行人) 「あの娘かい? 昔、ひどく辛い目にあったらしくてな、すっかりおかしくなっちまったんだ」

イン ふーん。名前はわかる?

GM エルフのほうはメルティだって。

ギャレット 「なかなかいい歌、歌うじゃなーい」と近づいていく。

ミレイユ な、なんですか、その安っぽいスカウトマンみたいな口調は。

ギャレット 俺とユニット組まない?

一同 うわ〜っ!!

カレン お客さんたちは彼女たちの歌を聞きたいんですから、邪魔しないほうがいいですよ。また今度にしましょうよ。

サンスター それにほら、目立つのもマズいでしょう?

ギャレット 何で?

ミレイユ わたしたち、忍び旅なんですよ!! 忘れたんですかあ?!

ギャレット そうかあ? しょうがないな〜。じゃ、またあとでねぇ〜(笑)。

GM エルフのほうはギャレットに手を振ってくれました。で、次に行くのは妖精亭ですね。時刻は夕方です。ここは、妖精の名のとおり、メイドさんたちが妖精っぽいコスチュームだったりします。

イン コスプレ・バー(笑)。

GM 料理もいいし、全体的にリッチで豪華な雰囲気ですね。ボーイが来て、「サンマンさま御一行ですね」

カレン あれ? こっちにも手を回しておいてくれたのかな。

イン 昨日、あんな宿に泊まった俺たちって、なんなんだったんだろう。

GM 「こちらへどうぞ」って、奥のVIP席に通されるよ。

ギャレット VIP席〜?

サンスター ますます、サンマンって人がわからなくなってきた。こんなこともできるなんて……。

▼そのうちに今まで食べたこともないような豪華な食事が出てきて、ステージでは余興のショーが始まりました。そのショーで例の二人が歌っています。

サンスター さっきの人間とエルフのデュオか。よく会うなあ。

カレン 挨拶しておきましょう。

GM こっちも挨拶します。エルフのほうが「奇遇ですね。わたしは、メルティ。こっちが、メリーアンです」

ギャレット 俺、ギャレット。よろしくゥ!

GM(メルティ) 「こちらこそ。ただ、メリーアンのほうには、あまり近づかないで下さい。彼女、人が恐いんです」

ギャレット やー、俺が変えてやるよー。ステージに上がって、ギターをかき鳴らす。俺の歌を聴け〜!(コロコロ)6ゾロ〜!

一同 ウソ〜っ!

ミレイユ クチぽかーん。

サンスター 感動してボロボロと泣く。ギャレット! ボク、ボク……キミのことを勘違いしていたよ。こんな凄い人だったなんて!!

ギャレット いやー、やっとわかってくれたかあー。

GM 雨のようにおひねりが飛んできたました。客がギャレットに握手を求めてきます。

カレン リーダー確定(笑)。ギャレットの歌をマトモに聴いたのって、これが初めてじゃなかったかしら。すっかり刷り込まれてしまったでしょうね。

GM サーラも「すごい、口先だけじゃなかったのね」と感心してます。

ギャレット (大イバリ)わっはっは! 見た? 見た?

GM 無表情だったメリーアンの頬を、光るものが滑り落ちてゆく

ギャレット お〜。な? 俺が変えてやったろ?(笑)


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