第1話 はじめの一歩

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朝モヤの中の追跡者

▼インがみんなを起こすと、マスターは地下室に通してくれました。パーティーは、ここから無事に出発するための作戦会議を始めました。そのとき、サーラがやっと降りてきます。

イン 遅いぞ、寝ぼスケ。

GM(サーラ) 「ムッ、口の利きかたを勉強しなさい!」

イン うるさい、お前こそ年上に対する尊敬の念というものを考え直せ。

サンスター それはともかく(苦笑)。サーラさん、外の見張りに何か心当たりはないですか?

GM サーラは黙り込むね。

ギャレット 母かな。

ミレイユ サーラさんはお父さんのことで、お母さんと話し合われたんでしょう? その結果は?

GM(サーラ) 「わたくしがここにいる、ということです」

ギャレット 交渉決裂か。

カレン むこうにバレている恐れは?

GM(サーラ) 「母には書き置きをしてきましたからね」

ギャレット かっ、書き置き?! なになに、こっそり出てきたんじゃないわけ?

GM(サーラ) 「当たり前です! 宣戦布告してきましたわ」

サンスター 娘がいなくなったら普通は大変だ。妹さんは?

GM(サーラ) 「妹は置いてきました」

ミレイユ なぜお母さんは、お父さんを捜さなくてもいいと言われたんでしょう。

GM サーラはまた黙り込むね。

ギャレット 言いたくないこともあるんだよ。

イン すごい。ギャレットがまともなことを言ってる(笑)。

▼外の見張りは10人くらい。この宿には港の倉庫街に出る抜け穴があるというので、誰かがオトリになって、船で落ち合おうということになりました。

イン その役は俺がもらおう。逃げ足も速いし。

カレン じゃ、「チャーム(魅了)」と「スリープ(眠り)」を持ってるお姉さんがついていってあげようか。

ミレイユ カレンさんがサーラさんの変装して……。

サンスター 変装? それならボクは、「シェイプ・チェンジ(変身)」というのが使えるんだな。

イン お、サーラに化けて追手を引きつけるわけだ。

カレン それならわたし、サーラさんの護衛にまわります。

サンスター ただ、ボクは弱いんだけどね〜(苦笑)。

ギャレット (脱ぎながら)それなら俺が!

GM(サーラ)やめてー!!」(悲鳴)

カレン サーラさん、もしも待ち伏せがあってバラバラになっても、船で落ち合うことになってますので、1人になったら船を目指してください。

サンスター 待ち合わせの場所はみんなわかる?

GM カレン以外はわかるよ。心配ならサンスターに使い魔がいるでしょう。

サンスター そうだったね。じゃ、サーラさんと使い魔を入れ替えとく。

GM(サーラ) 「あ、あの、わたくしの使い魔は、その……(小声で)子豚です。黒豚のベイブといいます」(笑)

サンスター ボクのはカナリヤのエルビス(笑)。

GM(サーラ) 「では、よろしくお願いします。それから、わたくしの服です。はい」

サンスター じゃ、リリカルな乙女になります。(コロコロ)シェイプ・チェンジ成功です〜。変身しました。

イン では行きましょうか、お嬢さん。

サンスター 手をとって、踊りながら行くんでしょ。

GM サーラは、「わたくしはそんなことしない」とジタバタしてる(笑)。

ミレイユ 「まぁまぁ、早く行きましょう」と、サーラさんを抜け穴に引っ張っていこう。

▼ギャレットたちのほうにも、見張りらしい者がいましたが、リーヴの手引きによって見張りの死角をついて無事に船まで行けます。さて、オトリ組の2人は……。

サンスター 一応はそれらしく「大丈夫かしら」って心配そうなフリをしながら……(コロコロ)あう、ダメだコリャ。

GM でも、サイコロを振るまでもなく、ゾロゾロとシーフたちはついてくるよ。

イン 適当なところで撒こう。小走りにタッタッタ……。

サンスター 「いや〜ん、おいてかないで〜」(笑)

GM じゃあ、撒けるかどうかチェックして。

イン いや、こっちは2人とも魔法で姿を消す。

GM えっ?

サンスター ごめんね。インと手をつないで「コンシール・セルフ(完全隠蔽)」!

イン 「インビジビリティ(不可視)」!

GM うっ……。はい、追手を撒きました。彼らは「煙のように消えやがった」と、あたりをキョロキョロしています。船まで、あっという間に着きましたね。

リーヴ 恐いくらい順調だな。

ギャレット だから〜、俺に任せておけば大丈夫って言ったろ(笑)。



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