TRPGを知らない方へ贈る悪魔の囁き

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「魔法を使ってみたいけど、そんなの出来っこない」とお考えのあなた! あなたはRPGに向いています。

「軟弱な男をぶっ飛ばしてみたいけど、それは無理」とお考えのあなた! あなたはRPGに向いています。

「男を虜にしてみたいけど、現実がそれを許さない」とお考えのあなた! あなたもRPGに向いています。

 ──ちょっと強引か?

 わたしのサイトには、ゲームが目的ではない人も結構来て下さっています。ありがたいことです。そして、わたしはそれに目をつけました。
 ……ちと間違い。
 TRPGを知らない方にも、わたしが大好きなTRPGを知ってもらい、楽しんでもらいたい、と心から思っています。うふふ。
 そんなわけで、今回のテーマは──

 TRPGとは何ぞや!

 RPGというのはゲームです。ロール・プレイング・ゲームを略してRPGと呼んでいます。最近ではRPGという単語もすっかりメジャーになったので、「ああ、アレね」と思い浮かぶかもしれません。
 コンピューターRPGといえば、「ドラゴンクエスト」などに代表されるゲームのことです。
 しかし、コンピューターRPGも遡れば、テーブルトークを要する本来のRPGから派生して作られたものなのです。テーブルトークというのは、辞書によると「雑談」とか、そういう意味です。
 以下では、本来のRPGをコンピューターRPGと区別するために、テーブルトークRPG、略してTRPGとすることにしましょう。

 TRPGというのは、お互いの会話を必要とするドラゴンクエストの疑似体験──正確な意味からするとチョイと違うのですが、まあそんな感じだと思って下さい。

 TRPGでは、まず最初に各人ひとりのキャラクターを作ります。そのキャラクターは、頭脳や筋力、運動神経などの能力が数値化されています。そして、それぞれのキャラクターは“役割”を持ちます。
 役割とは、ファンタジー系RPGを例にとると、敵と闘ったり、怪我を癒したり、魔法を唱えたり、罠を見つけたりすることです。その得意分野をイメージしやすくするため、「戦士」「僧侶」「魔法使い」「盗賊」などと呼びます。
 わかりますよね? ドラゴンクエストなどに出てくる、アレです。

 つまり、魔法を使ってみたかったら魔法使いになれば良いし、敵をぶっ飛ばしたかったら戦士になれば良いのです。外見の数値を高くしてやれば、男の子なーんかイチコロよ〜ん。

 ──遊んでみたいと思いましたか?

 むむ。そう思わなかった方も、もう少しおつき合いください。
 TRPGというのは、頭脳ゲームです。プレイヤーは、マスターが用意した敵や罠などのイベント(障害)を、キャラクターの能力と役割を踏まえ、自らの頭脳を駆使してクリアしていくのです。

 マスターって何だ、とお思いになりましたでしょうか。
 テーブルトークRPGでは大抵、1名の“マスター”と、複数名の“プレイヤー”を必要とします。
 マスターというのは、ゲームの進行役を務める人物のことで、シナリオや謎解き、敵キャラクターなどを用意して、プレイヤーたちにイベントを提示します。
 プレイヤーはイベント毎に役割に合う行動を考え、その行動に応じたイベントをマスターが用意する──といったことを繰り返し、マスターが設定したクリア条件を満たすと終了です。

・シナリオ例「ファンタジー系RPG・幽霊退治編」
 導入部分───お城の幽霊退治の依頼をうける。
 イベント───幽霊の情報集め、お城の探索、幽霊との対決等。
 クリア条件──幽霊が出る原因をつきとめて、それを解消する。
 クリア報酬──たくさんの金貨。ゴーストバスターの称号。

 これはほんの一例です。TRPGは、このシナリオに関する部分をマスターが考えるのです。そして、同じシナリオを使っても、プレイヤーの提示する行動内容により、多様な展開を見せます。
 上記の例でいうと、「幽霊を聖なる力で退散させる」「幽霊を倒すことの出来る武器を探す」「幽霊が未練を持っていることを解決する」「お城ごと破壊する」「幽霊と友達になって引っ越してもらう」など、プレイヤーによって考えつくことは様々でしょう。楽しそうでしょ?

 TRPGでは、行為の成否は多くの場合“能力値ボーナス+役割的ボーナス+ランダム数”によって判定されます。ランダムな数値は主にダイス(サイコロ)などで決められます。つまり、自分に向いていないことを行動しようとした場合、失敗する可能性が高まるわけです。
 ですから、なるべく確実な方法を考え出し、イベントをクリアするのです。楽しいんだな、これが!

 ダイスなどで決定される偶然性は、素晴らしくドラマチックな演出になることもあります。その偶然性こそが、プレイヤーが一喜一憂する理由であり、キャラクターがひとりの人間としてその場に生きているように思えるわけです。

 ──遊んでみたいと思いましたか?

 ええっ、まだそう思いませんかあ?
 うーむ……。登場するのは、戦争を仕掛けてくる隣国、悪の教団。可憐な姫、凛々しい王子。美しい妖精に摩訶不思議な世界。
 それを織りなす(駆け出しだったあなたの)戦士は伝説の勇者に、(弱々しかったあなたの)魔法使いは伝説の魔導士に。
 そう、TRPGの後に残るのは、語り継がれる物語なのです。素晴らしいっ!

 ──遊んでみたいと思いましたか?

 思うでしょう。思うはずだ。思う、って言え。
 ……ゴホン。
 TRPGは複数の人たちで遊ぶゲームです。TRPGには、それ故のおもしろさがあります。一人でトランプ遊びするよりも、みんなで集まってワイワイとトランプゲームをするほうがずっと楽しいですよね。
 わたしは、たくさんの人にTRPGの楽しさを知ってもらいたいと思っています。是非とも機会があれば遊んでみてください。ふふふ……。

update:'00.2.24(木)
second update:'00.3.6(月)


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