SHADOWRUNにおいてPCはシャドウランナーと呼ばれる者になります。シャドウランナーは非合法活動を行う一群の人たちを指す言葉で、護衛や人探し(もちろんヤバいネタ)から家屋侵入や殺人まで行う人たちです。
シャドウランナーはたいていSIN(戸籍のようなものと思ってください)を持っていません。つまり「存在するはずのない人」と言う訳です。国や企業を守らなくてもいいが、守られることもない一匹狼たちと考えてください。
SINをなくした理由はさまざまです。何らかの罪(有罪無罪を問わず)で追われる者や、企業から狙われるもの、親がSINlessだった、孤児あるいはストリートチルドレンなどがあります。
独りで生きなければならないため、何かの特殊能力を持たなければのし上がることはできません。これから、どのような能力を持っているのか、かいつまんで説明します。
(この中には基本ルールには記載されていないものもあります)
SHADOWRUNの世界では、多種多様な人体改造が可能となっています。もちろん非合法な改造もあるのですが、SINlessに法律は関係ありません(とはいえ、見つかると厳罰に処されるのですが)。
人体改造だけでなく、Cyberpunkの代名詞となったバーチャルリアリティによるコンピュータへの進入を生業とする者も存在します。
SHADOWRUN世界では人体を戦闘のために改造した人間兵器と呼べる存在をサムライ、車両を自在に操るために特別な改造を行ったものをリガー、コンピュータを駆使するものをデッカーと読んでいます。
人体のキャパシティぎりぎりまで戦闘用に改造した者をサムライと呼びます。これは企業子飼いの警備員もフリーランスも同じです。特にフリーランスの者をストリートサムライと呼びます。
サムライは改造方針により3種類に分けられます。
サムライはその高い攻撃力から、戦闘の真っ只中で技量を発揮します。逆にそれ以外の能力はからっきしであることが多いようです。
リガーはリグ(rig)と呼ばれる一種の神経を内蔵し、操る車両に接続して神業としか言えない運転テクニックを見せ付けたり、車両やドローンを遠隔操作して生身では入っていけない銃弾の直中に飛び込むといったことをする車両の専門家です。
車両やドローンを改造し、いろいろなセンサーや人では持ち運べないような重火器を設置することもあります。
彼らは車両やドローンを操っている時は滅法強いのですが、生身の時はからっきしであることが多いです。
ときおり便利な交通手段として使われます(苦笑)。
マトリックス、すなわちバーチャルリアリティ技術を駆使した世界的コンピュータネットワーク網を自在に渡り歩く者。それがデッカーです。
デッカーはたいてい企業その他のコンピュータに進入して情報を取ってくることを特技としています。また、仕事を共にする者がコンピュータに詳しくないことが往々にしてありますので、ブレーンとして活動する場合もあります。
デッカーは通常のコンピュータ(プログラミングなどに使う)の他、サイバーデッキ、サイバーデッキにいれる各種ユーティリティソフトを持ちます。
「覚醒」により伝説と思われていた魔法の力が世界に満ち溢れました。とはいっても、魔法を使うことができる素質がある人はごく一部で、実際に魔法が使えるように鍛練できるきっかけが得られた人はそのさらに一部です。
魔法使いと総称される人々は、「呪文の行使」「精霊の召喚」「アストラル界へのアクセス」の一部あるいは全部の能力を持っています。
彼ら魔法を使う人々は、理論を駆使するメイジ、大自然のトーテムの力を借りるシャーマンと大別できます。
また、限定された力しか持ち得ない人々も存在します。彼らをアデプトと言います。アデプトの中でも、魔力が肉体の能力を増幅する方向に働いたものはフィジカルアデプトと呼ばれます。
魔力はテクノロジーとは相性がよくありません。肉体に改造を加えた分だけ魔法の力が落ちていきます。
「覚醒」以前から研究されていた「錬金術」「西洋魔術」が魔力が満ちたおかげで表に現れました。この魔法をハーメティック魔術と呼び、その実践者がメイジです。
彼らは自分の覚えられるだけの呪文を、覚える時に制限を加えない限り格段のペナルティなしで唱えられます。逆にボーナスを得ることはありません。
また、メイジは4種の元素精霊を召喚することができます。ただし、召喚には長時間の儀式が必要ですから、「戦闘で不利になったから元素精霊を召喚する」ということはできません。あらかじめ召喚しておけばいつでも呼び出しすることができますが。
「覚醒」により魔力が満ちた世界で、ネイティブ・アメリカンの偉大なるトーテムの教えを守って生きるものをシャーマンと言います。そしてこの魔法体系をシャーマニック魔術と言います。
トーテムとは、ネイティブ・アメリカンの守護霊といったものでしょうか、さまざまな動物を体現したものです。そして、シャーマンの見習うべき理想の姿でもあります。
シャーマンはトーテムに選ばれてその力を得ます。トーテムの長所と短所も共に得ます。トーテムが得意とする呪文や状況にはボーナスが得られ、逆に不得手な呪文や状況にはペナルティがかせられます。時には行動そのものすらなすようにならないこともあります。
シャーマンは自然精霊を召喚することができます。自然精霊は特定の場所や地域に結びついた、その場所の力や特徴を象徴する存在です。召喚は一瞬です(戦闘中であろうと!)。しかし、別の場所に連れて行くことはできません。また、日没まで、日出までしか存在できません。それを過ぎたらまた召喚し直さなければなりません。
魔法使いの能力に「呪文の行使」「精霊の召喚」「アストラル界へのアクセス」があるとしました。上記のメイジ、シャーマンはこの3つの能力全てを持っています。しかし、この中の一部の能力しか使えないものが存在します。それがアデプトです。
アデプトには呪文を使うことしかできないソーサラー、精霊を召喚するだけのコンジャラー、選んだトーテムの長所しか使えないシャーマニックアデプト、選んだ元素精霊とそれが司る呪文しか使えないエレメンタルアデプト、そして別記するフィジカルアデプトに分けられます。
ソーサラーとコンジャラーはそれぞれハーメティックとシャーマニックに分けられ、シャーマニックであればトーテムの制限を受けます。
シャーマニックアデプトはシャーマニックだけ、エレメンタルアデプトはハーメティックのみです。シャーマニックアデプト、エレメンタルアデプトは「アストラル界へのアクセス」も可能です。
フィジカルアデプトは魔法使いとしては異色の存在です。呪文を唱える訳でも、精霊を呼ぶことができる訳でもありません。一部を除いてアストラル界を垣間見る訳でもありません。
彼らは魔力によって超人的な肉体を得ています。それが超スピードであるか、耐久力であるか、技能であるかはそれぞれによって違います。