キャラ作成における考察 ======================  キャラ作成時に、「数値的に有利な・便利な」キャラにしたい場合、留意し たい事をまとめてみました。  キャラのイメージなどは何も無い状態で、「とりあえずキャラ作ろう」と思っ ている場合、参考になると思います。 1.天禀・能力値 ================  まず、最初に天禀を決めます。天禀は、能力値の大体を決定づけるほど大切 なものです。 ダイスを振れない能力値のある天禀(体・仙) ------------------------------------------  体・仙がそれにあたります。このうち、体格、仙骨の2つが、天禀の決定と 同時に能力値、初期技能値修正が決まってしまいます。 天禀 能力値 技能値修正 1   2    0 2   4   +1 3   6   +2 4   8   +2 5  10   +3 6  12   +4  しかし、体格、仙骨とも、技能値修正が高くても意味ありません。ただ、体 格が高いと回避が低くなります。この辺り、注意が必要でしょう。  具体的に、回避を挙げたいが体力も欲しい場合、体の天禀は3にするくらい なら4にした方が有効だという事が分かります。5、6は、一つあがるだけで 回避が1下がるので、6にするのは考え物かもしれません。 技能値に関係する天禀(敏・知) ------------------------------  初期の技能値を高くしたい場合、敏、知に多く、体を低く設定する事で技能 値が高くなります。  理論上、体:1、敏:6、知:6にし、ダイス目で6を出し続けたときには、 技能値合計が18となり、天命数が初期の状態で3となります。 能力値をそのまま使う耐久値に関係する天禀(体・仙) --------------------------------------------------  耐久値のうち、最も大切な生命値は、体格の値から計算されるため、天禀が 決定した時点で生命値が決定します。  もっとも雑魚の妖怪の技能値が3、ボスの技能値6として、1撃で死ぬ可能 性を計算してみました。 天禀 生命値 雑魚死亡確率  ボス死亡確率 1   5   83%     100% 2   7   50%     100% 3   9   16%      66% 4  11    0%      33% 5  13    0%       0% 6  15    0%       0%  なお、無傷の状態ですので、連続攻撃などで若干傷付いていた場合や、仙宝 防具を持っている場合は、確率が変わって来ます。  このように、体の天禀を1にするのは、非常に危険です。「割り込んでもら うから良いや……」との考えも良いですが、術を庇う事は出来ませんし、確実 に割り込みで防げるとも限りません。気をつけましょう。  精神値の方は、恐怖判定以外には使いません。恐怖判定をしない場合が多い のですが、大事な場面で恐怖判定をすると、意外な戦力ダウンとなる事があり ます。 成長に有効な天禀(敏・仙) --------------------------  成長判定のとき、8だと約50%で成長します。「成長し易い」といえるの は、10以上でしょう。全ての耐久値、技能値を10以上にしたい場合、優先 すべき天禀は敏・仙の二つです。中でも、仙を高くしておくだけで、「仙術行 使・仙術抵抗・生命値・精神値」の成長が容易になり易いです。 能力値  成長確率  3     2.78%  4     8.33%  5    16.67%  6    27.78%  7    41.67%  8    58.33%  9    72.22% 10    83.33% 11    91.67% 12    97.22% 2.洞統 ========  洞統ごとに、どのような場面で活躍し易いかという事が決まってきてしまい ます。  私の私見ではありますが、説明しておきます。  なお、プレイヤーの想像力と応用力で、いくらでも活躍の場面は増える事を 覚えておいてください。 五遁木行 --------  五遁の中では、戦闘系の後方が得意です。「無限鞭」は遠距離から連続攻撃 できるものです。  また、「風刃車」は、洞奉仕仙宝の中ではめずらしい全体攻撃仙術です。 五遁火行 --------  「火尖槍」の直接攻撃のダメージは全洞統中最強です。その代わり、命中し ないのがたまに傷。  攻撃仙宝でも、低い行使値で全体攻撃や、2Dダメージの仙術を使用できる ので、攻撃力は抜群です。  前衛、後衛どちらでも活躍できるでしょう。 五遁土行 --------  あえて言えば直接攻撃で前衛です。武器は普通ですが、「筋膂泥」を使用す る事で、とてつもない耐久力と戦力を発揮します。  また、「我命土行遁 移」も、何処にでも移動できる為に有効です。 五遁金行 --------  全洞統中もっとも直接攻撃前衛に向いた洞統です。「斬岩剣」は攻撃/受け +2という、全洞統中最高の命中率を誇ります。命中率は、連続攻撃の時にも 有効なため、意外に強いです。  また、防具として「甲衣」が存在し、これも直接防御力では全洞統中最強で す(弱点の炎がありますが……)。  直接攻撃系でない場合は、術攻撃系としては他の五遁と変わらない攻撃力で す。しかし、攻撃支援系として「金変」の術が使えると、他PCの青銅剣を変 化させられるため、非常に有効です。 五遁水行 --------  バランスの取れた前衛が可能です。仙宝に武器、防具がそろっているのは、 水行と金行しかありません。また、「水衣」は弱点が無いので、誰とでも無難 に戦えます。  術攻撃系としては他の五遁と同じ程度です。探索系としての術も、若干用意 されています。 変化・幻術 ----------  本人が非常に攻撃力が強い場合か、術法系で力を発揮します。  本人が直接攻撃が強い場合、「三面六臂符」で多数攻撃が可能です。  本人が術法系の場合、「変化猛虎」での攻撃は、駆け出し仙人の最高レベル と同格です。  虎が使えなくなったら、「仮現戦士」で攻撃させます。  ただ、どちらかというと、幻術の応用による撹乱。変化による情報収集に力 を発揮します。 長嘯 ----  情報収集に威力を発揮します。直接攻撃系で活躍できる場面はありません。 武器も仙術行使を元にするため、仙術が強めの仙人が有効です。  情報収集も、動物からの情報収集なため、術の能力が必要です。  攻撃仙術系としても、五遁と同格か、それ以上の便利さを発揮します。 召鬼 ----  直接攻撃系よりは、術法系の方が有効です。自動武器である「二竜剣」は、 術者の仙術行使が攻撃/受けとなる為、術法系でも戦う事が可能です。  また、「護法一撃」は、初期では止めとなる可能性が高く、「護法守身」や 「護法常傍」があれば、直接攻撃の無効化は容易です。「護法宿身」があると、 直接戦う事も可能です。  「護鬼」がいるため、前衛に出ても戦えますが、9年の使い捨てで、しかも 徳を1失うため、余り効率良いとは思えません。  さて、ここまで書きましたが、召鬼の本文は、攻撃ではありません。情報収 集です。召鬼の情報収集能力は、パーティ内必須といわれるほど強力で、シナ リオの難易度を多いに変化させます。  土地神、鬼など、専門的な活躍の場が多く、「使鬼」と「三尸〜」の術も強 力です。 禁呪 ----  戦闘支援系です。防御能力は全洞統中一でしょう。また、相手にかける状態 変化系の術法も豊富です。  武器が無いため、直接攻撃では余り目立ちませんが、その防御力は非常に高く、弾除けとしては役に立ちます。  どちらにしろ脇役的な戦い方ですが、パーティ内では非常に重要です。  その他では、「禁感帯」による情報収集、その他術も、普段使う事が出来る ものが多いです。 風水・卜占 ----------  先制権を取れる唯一の洞統です。また、「停時幡」という、なにであろうと 判定無しでその回の行動をできなくさせてしまう仙宝も強力です。が、それを 使ってしまうと、戦闘ではやれる事が少なく、自分の実力が無ければ活躍でき ません。  情報収集として、透視や姿消しが出来るので、そこそこ活躍してくれます。  また、敵の正体を知る事が出来る「照妖鑑」も、パーティ内では必要でしょ う。  あまり活躍の場所が無いように感じますが、それ以上に先制権の取得と無条 件行動キャンセルは強力です。 巫蠱 ----  全洞統中最強の戦闘が行える洞統です。  仙人だけを見ると、薬、毒しか使用できないため、決して戦闘系ではなく、 むしろ戦闘補助、回復系です。  回復という意味では、全洞統中唯一の戦闘中回復の術があるので、ほとんど プロフェッショナルです。  戦闘補助という意味では、各種能力値を上昇させる術があるため、他キャラ を強くする事が容易です。  最強とされる最大の原因は、「使役獣」にあります。使役獣が戦闘に参加、 直接攻撃を行い、術者が後方支援、回復を受け持ったとき、巫蠱は最強の名に ふさわしい戦力を得ます。  使役獣も初期の段階でこそ耐久力に弱点はありますが、攻撃力を強化すると 仙人を凌駕する事が出来、特殊能力次第では攻撃にも偵察にも移動にも使えま す。 厭魅・厭勝 ----------  直接攻撃系か、術法系が良いと思われます。  直接攻撃系の場合、自動武器が使用者と同実力なため、術者が強ければ強力 な武器です。  ただし、自分で持つ武器が無いので、その辺は戦力として見劣りしてしまい ます。  術法系の場合、紙兵衛を使役しての攻撃か、分身で回避率を高めるかの二つ の方法があります。  「面相墨」での情報収集は、結構便利です。 3.仙宝 ========  洞奉仕仙宝、自作仙宝は、どれを取って良いか、作ったら良いか分からない と思うので、少し書いてみたいと思います。 全体的に…… ------------  まず、洞奉仕仙宝では、乗騎がある場合、取っておいた方が無難でしょう。 また、防具がある洞統は取っておいて損はありません。武器は、使用する予定 が無くても取っておくべきですが、寿命が厳しいのなら無くてもどうにかなり ます。(もちろん、前衛なら必須です)  次に、自作仙宝ですが、幾つかパターンがあります。難易度と、何にかける かです。 ・難易度が抵抗のもの  これは、出来るだけ強い行使値が必要です。大体、ボスはパーティ内最強の 術者+1くらいの仙術抵抗ですので、2〜4くらいは高めておかなければ、効 果を表せないでしょう。  雑魚にかける場合は、その2くらい低くても大丈夫だと思います。 ・難易度が必要行使値の場合  GMとの振り合いのため、同値にすると、五分五分の成功率です。裏成功す れば成功率は跳ね上がりますが、仙術の裏成功の反動は、徳の下がるものが多 いため、初期キャラクターでは邪仙化の危険性が高すぎます。  2か3くらいは高めておけば、かなりの成功率を誇れるでしょう。 ・難易度が無い場合  最低で持っていれば問題ありません。ただし、行使値が回復効果だったりす る場合があるので、その時は高めの方が良いでしょう。 ・難易度が変化の場合  できるだけ高い行使値が望ましいですが、分身のように、5、10、15と 難易度の変化するものは、その2か3上で取っておけば、間違い無いと思いま す。 ・複数回の自作仙宝  9年かけてまで作る必要は、余りありません。  9ヶ月で1Dくらいなら、次の冒険で使い切る可能性がありますが、1D× 1Dくらいになってくると、使い切る前に自分の行使値がそこまで到達してし まう場合が多く、無駄になってしまいます。  戦闘で必要なもの以外は1回のものを複数個持てば良いし、戦闘で必要なも のでも2、3回使えば戦闘は終了するはずですから、余り大量なものを作る必 要はないでしょう。 五遁 ----  武器、防具は必要でしょう。  自作仙宝では、全体攻撃仙術が9ヶ月で作れるなら、有効です。また、克す 符は数枚行使値を高めに取っておいた方が良いでしょう。  その他、それぞれで特筆してみます。 木行:  「風刃車」は、9ヶ月の全体攻撃仙術が作れないなら。  「万色粉」は、結構使い勝手はあると思います。 火行:  「吸火壷」は、術者系なら有効です。  そこそこの術者なら全体攻撃仙術が作れる筈です。  「忿心」の術は、攻撃系が自分に使うと、結構有効です。 土行:  「筋膂泥」は有効です。前衛、後衛ともに重宝します。  「土遁」の術は、割と低いレベルでもとれるので、持っていると役に立つか  もしれません。 金行:  「麗麗虫」は、結構使えます。「鉄剣」を持ってると、仲間に貸したり、折 れたときの予備になります。  「変金」の術が有効です。 水行:  「水幕扇」は、他人も守れるので有効です。 変化・幻術 ----------  符のものは、大体有効です。その他は、「隠身布」「幻影砂」「金霞冠」な ど、有効な道具も多いです。  術法では、知覚を伸ばす術などが有効でしょうか?  PLの機転によって、どの仙術、仙宝も使えます。 長嘯 ----  「五行誘唱」は、攻撃仙術の中では使い勝手が良いでしょう。「楽器」「弱 音器」は、持っていて損はありません。  動物などの召還は、行使値が高くなると即座に来る確率があがるため、符と して作っておくのも有効です。 召鬼 ----  「使鬼」は必須です。「限定使鬼」の各種は、好みによると思いますが、全 て取っても良いと思います。「伝声鬼」「護鬼」も、何かと使えます。  護法一撃を自前でうてても、行使値が低い為発動率が悪い筈です。一撃符は 必要でしょう。  その他、護法関係の符は、皆有効ですし、天人に飛翔させてもらうのも有効 です。  情報収集では、心を探る術と、記憶を探る術、両方ともあった方が良いでしょ う。  また、「明鬼」「付肉」は、高レベルで取らないと発動しません。  「見鬼」「話鬼」を、他人にも使えるようにしておくのもよいでしょう。 禁呪 ----  旗は2本くらい、仙衣は1着で構いません。  「斬禁」「剣禁」「術禁」「仙禁」「妖禁」など、敵にかける術がほとんどなため、高い行使値が必要です。 風水・卜占 ----------  機先の術が大事ですが、難易度が1で、「先取筮竹」もあれば失敗しないは ずです。  必須は「停時幡」。必ず持ちましょう。  透視、姿隠しは、口訣無しで持っておくと便利ですし、他人につかえるよう になっていると、単独行動をしないですみます。 巫蠱 ----  「使役獣」は必須でしょう。魅力で制限されていますが、多くても3体まで にしておいた方が無難です。  「怪力丹」「機敏丹」「勇気丹」が、他人に与えるには有効です。また、 「金丹」は、膏薬か香薬にしておいた方が、戦闘での効率は良いです。  行使値を高めに作っておく符は、あまり必要ではありません。  また、「蜈蜂袋」は、五行術者がいないことも考え、取っておくべきでしょ う。割り込めるのが「鉄嘴神鷹」だけなので、どちらかあれば良いのですが、 両方あると使い分けられます。  使役獣は、偵察なら「白蛇」「奇余」。戦闘なら「白蛇」「讙」「緑蝗」。 回復は「黒蝦蟇」。移動は「奇余」「銀孔雀」「緑蝗」。  え?「獲猿」はなにかって? つかえないわけではありません。戦闘時、別 の人に同じ膏薬を塗ったり、同じ香薬を吹いたりすることが出来ます。 厭魅・厭勝 ----------  「紙束」は必須です。  「面相墨」も、便利です。  紙兵衛は、行使値を高めに作っておけば、より多く呼べるでしょう。  回復の術があるのですが、戦闘中には治せません。しかし、それ以外には有 効です。