僕達は、Sage(賢者)に沢山の質問をする。しかしSageとはどんな人なのだろうか。Sageは何人くらい居るのだろうか。どんな事を知っているのだろうか。どれ程詳しいのだろうか。僕達はそういった重要な事を知らない。
多くのDMは、キャラクタが町の賢者に質問をすると言い出した時、その賢者がどの様な能力で何を知っているのかを、すぐに決定できずに困っている事でしょう。本稿では、恣意が入る余地なくSageの人数や能力を決定できるメソッドを提供します。
本稿では以下の環境及びユーザの知識レベルを想定しています
"Sage"とは、どういう人の事でしょうか。3.5E版DMGによれば、
Sage is ...DMG 105 page
とあります。つまり、
本稿で、"Sage"と言った場合、次の様なNPCを指す事にします
Sageも無料では、助言をしてくれません。しかるべき対価があるからこそ、その深遠な知識を僕達に披露してくれるのです。では、Sageにはどれくらいの謝礼をすれば良いのでしょうか。
DMGとA&EGには、Sageを雇う場合の費用が載っています。共に1日当たりの費用ですが2 or more gp
とあります。要するに「2gpかそれ以上」ですが、これでは良く分かりません。2[gp]では駄目なのでしょうか。また、1 LevelのSageと20 LevelのSageで同じ金額で良いのでしょうか。残念ながら、これらの問いに対する、明確な回答はルールブックにはありません。しかしながら、別のデータから推測する事が可能です。
A&EGの63ページには、各種Mercenary(傭兵)の雇用費が掲載されてます。これらの費用は、傭兵の装備とレベルによって変化しています。装備が同じならば、雇用費はレベルに比例した値になっている事がすぐに分かるでしょう。つまり、1 LevelのLight Mercenary(軽装歩兵)なら2[sp/day]、5 LevelのLight Mercenaryなら10[sp/day]です。
また、DMG105ページのTableX-Y、A&EG62ページのTableM-NのHireling cost及びそれに付随する説明を読むと、そこに書かれている費用で雇ったHireling(雇い人)は、特記が無い限り1 LevelのNPCだと言う事が分かります。
判明した事をまとめると以下の様になります。
これらの事実から、次の様な論理展開が可能です。
(3)故に、Sageの雇用費"2gp or more"も1 LevelのSageの価格であり、傭兵と同じく雇用費はLevelに比例させるのが妥当である。
という事で、謝礼の額が決定しました。【Sage Level×2gp】です。
次に、その都市に存在するSageの人数を知りましょう。DMGのTown Creationルールを使えば、その都市に存在各Classの人数とLevelを決定可能です。まずは、これを使って、都市に存在するExpertの人数とそれぞれのLevelを決定しましょう。これが、Sageになる可能性があるNPCの母集団です。
僕は上の文章で、敢えて「Sageになる可能性」と言いました。「Sageである可能性」では無く、です。何故なら、現時点では単にExpertの人数とLevelが判明しただけで、そのExpertがどのようなSkillを取得しているのかが、未知です。つまり、彼女等の中には全くKnowledge Skillを持っていないNPCも存在する訳です。
では、彼女等の能力を決定し、誰がどの位有能なSageなのかを知りましょう。
前段で判明したExpertの人数回だけ、以下の処理を行ないSageに関連する能力(主としてSkill)だけを決定していきます。これから説明するランダムな方法で能力を決めていくと、中には全くKnowledge Skillを持たないNPCも出てくるでしょう。そういったExpert達はSageでは無い別の職に就いているのです。
Expertは任意に決定可能な10個のClass Skillを持ちます。つまり、Expert毎にClass Skillが異なる訳です。ここではます、10個のClass Skillをランダムに決定します。もし、10個のClass Skillを抽出した結果、そのExpertのClass Skillに1つもKnowledge Skillが無い場合、彼女はSageでは無いので、その後の処理を行なう必要はありません。
上記方法でExpertのClass Skillを10個決定しても、まだ尚問題があります。つまりそのExpertがどのSkillをどれだけのRank取得しているか、です。
この処理をフローチャート化したものが、こちら(PNGファイル、3kbyte程度)にあります。
まず、そのExpertの"Primary Ability Score"を決定する必要があります。単純に1d6して、1ならばStr、2ならばDex、……6ならばChaとすれば良いでしょう。"Primary Ability Score"の値は13です。
次に、ExpertのRaceを決定します。重要なのはHumanかHalf-Orcかそれ以外か、です。その都市の人口分類によって、Human、Half-Orc、それ以外のRaceである確率を決められます。人口分類についてはDMGの●ページを参照して下さい。もし人口分類がMixedならば、Humanである確率は79%、Half-Orcである確率は1%です。1d100を振り、1-79ならHuman、80ならHalf-Orc、81以上ならそれ以外となります。
ExpertのSkill Pointは【6+Int】ですから、決定した"Primary Ability Score"と"Race"によって、Level毎のSkill Pointが決定できます。"Primary Ability Score"がIntなら+1、"Race"がHumanなら+1、Half-Orcなら-1です。
また、"Primary Ability Score"がIntの場合は、4、8、12、16、20 Level時のAbility Increaseに注意して下さい。
このルーチンでランダムにSkillのRankを決定できます。
この処理をフローチャート化したものが、こちら(PNGファイル、3kbyte程度)にあります。
まだ残っています。ExpertがSkill Focusを持っている可能性が存在するのです。これもランダムに決定するならば
これで、ようやくSageの能力が決定されました。
冗句。
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