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明晰な文章を書く為のTips

2006-04-26

文は短く

文と文章

「文」というのは、句点(。の事)から句点までの文字列の事です。文の集合体を「文章」と言います。

単文と複文

文には「単文」と「複文」があります。単文とは、文の中に述語が1つしか存在しないものの事です。逆に複文は、文の中に述語が2つ以上存在するものの事です。以下に例を示します。

単文
小野はエヌティーワークスに出社した。
複文
電車が事故で止まった為、小野は遅刻してエヌティーワークスに出社したが、電話で社長に連絡したので事無きを得た。

複文を単文にする

一般的に、複文は可読性を下げてしまいます。不必要な複文の使用は避け、複文は幾つかの単文に分けましょう。また、述語が3つ以上ある複文はかなり理解しずらく、書き手も混乱する場合があるので、どうしても分けられないのでなければ2つの文に分割して下さい。

前述の例を使って、どのように分割するかを示します。

分割前
電車が事故で止まった為、小野は遅刻してエヌティーワークスに出社したが、電話で社長に連絡したので事無きを得た。
分割後
電車が事故で止まった為、小野は遅刻してエヌティーワークスに出社した。しかし、電話で社長に連絡したので事無きを得た。

このように短く文を句点で区切っていく事で、個々の文意が明確になります。

常体ではなく継体を使う

常体と継体

「常体」というのは「だ・である」で文末が終わる文体の事です。「継体」というのは「です・ます」で文末が終わる文体です。以下に例を示します。

常体
現在のLinuxシーンに於ける、GNUの役割は重要なものである。他方でMicrosoftは、敢然たる悪役を演じているのだ。
継体
現在のLinuxシーンに於ける、GNUの役割は重要なものです。他方でMicrosoftは、敢然たる悪役を演じています。

継体で統一する

声に出して読んでみると分かるのですが、常体よりも継体の方がすらすらと読む事ができます。また常体は、読者に対して押し付けがましい印象を与えてしまいます。論文にように、ある程度の格調が求めらる時には常体を使うべきです。しかし日常的に利用するメールや報告書ならば、継体で文体を統一しましょう。

主語を明確にする

会話をしていると多くの場合、主語を省いて意志疎通ができる事に気付くでしょう。これは日本語の特徴です。しかし、仕事上で使う文章ならば曖昧さを減少させる為にも、主語はしつこいと思われる程にハッキリを示しましょう。

日本語では「は・が・も・こそ・さえ」といった助詞を伴なった言葉の事を主語といいます。「小野は」「小野が」「小野も」「小野こそ」「小野さえ」となります。

例えば、上司に「この仕事をやってくれないか」と言われた時、「私はやります」と応えるのと、「私がやります」と応えるのは意味が違います。これを単に「やります」と言ってしまうと、その返答には曖昧さが残る事になります。

逆に主語と述語さえ明確に示されていれば、文意はほぼ間違いなく伝わるります。それ以外の修飾語は、必要最低限に絞りましょう。