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スポーツバイク(自転車)入門

2006-04-27

最近、何人かの友人を誑かしてスポーツバイク仲間に引き込みました。その時に、痛感したのは、やはりスポーツバイクを始めるに当って必要な事柄をまとめた文章が必要だな、という事でした。

そこで、今回はスポーツバイク入門と称して、これから何がしかの形でスポーツバイクを始めたいという人向けの文書をまとめてみようと思います。

スポーツバイクとは

まず、スポーツバイクとは何かという事に触れます。

バイクというと自動二輪/オートバイを思い浮かべる人が殆どかもしれません。ですが、ここでは自転車の事です。bikeという単語を英和辞典で調べれば分かりますが、この単語はbicycleの略語で第一義には自転車という意味です。自動二輪は英語でmotor vehicle(モーター・ヴィークル)と言います。

自転車の中でも、走る事自体を楽しむ目的で創られたものを得にスポーツバイクと呼ぶようです(BMXのような走行以外で楽しむものあります)。スポーツバイクの対義語としては、シティサイクルや実用車という言葉があります。ママチャリの事ですね。

スポーツバイクの中には、更に小分類があるのですが、皆さんが良く見掛けるものならば、マウンテンバイクがスポーツバイクです。

スポーツバイクの分類

スポーツバイクには色々な種類があります。中でも目につきやすいものについて、簡単に紹介します。

マウンテンバイク

MTBと省略される事も多いマウンテンバイクです。一時流行った事もあり、多くの人がパッと思い浮かべるスポーツバイクでしょう。オフロード(というか山道)を走る事を前提とした車種で、ミドルサイズ(26か24インチ)のブロックタイヤを履いている事が殆どです。

ホームセンタ等で3万円未満くらいの価格で販売しているMTBのような自転車は、MTBルック車(MTBっぽい自転車)と言われています。ぱっと見はMTBなのですが、細かく仕様を追求するとMTBの要件を満たしていません。

ロードレーサ

ロードバイクとも呼ばれます。横から見た時に⊂字型のハンドル(ドロップハンドル)を持っている事が多いバイクです。オンロードを走る事を前提とした車種で、大き目のサイズ(28インチ程度)の細いスリックタイヤを履いています。数あるスポーツバイクの中で、最も高速巡行が得意です。

クロスバイク

MTBとロードレーサの合いの子と言うべきなのが、このクロスバイクです。ぱっと見は、MTBのフレームにロードレーサのタイヤを履かせたような感じです。ハンドルもフラットバーと呼ばれる一直線な(或いはそれに近いような)形状のものになっています。ドロップハンドルを装備したロードレーサのように、極端な前傾姿勢にはならないものの、MTBよりは簡単に高速巡回が可能です。

その他

上記3車種の他にも、ミニベロ、フォールディング(折り畳み)バイク、BMX、リカンベント、ピスト、ランドナといった様々な車種があります。今回は、これらには言及しません。

スポーツバイクの始め方

スポーツバイクを始めようとした時に、まず困るのは、車種の多さです。更に色々なメーカがあり、それぞれ特色のあるバイクを発売しています。スポーツバイクを始めようと考えた時に、具体的にどのようなバイクを選べば良いのか、その選択の方法について考えていきます。

予算

何は無くとも、まずは予算を決めましょう。ざっくばらんに言って、スポーツバイクの価格は5万円から50万円程度です。最初は、自転車自体の他にライトや鍵のような備品も購入する必要があります。備品には1万円程度の費用を見込んで下さい。

その上で、自分の可処分所得の状況を鑑みて予算を決定しましょう。

要件定義

ここで言う「要件」というのは、皆さんがスポーツバイクに求めるものです。

例えば、毎日片道10kmの通勤を自転車通勤するのにスポーツバイクを利用したいとか、週末に片道50kmのサイクリングを楽しみたいとか、連休で2泊3日の自転車旅行をしたいとか、要件によって購入すべき車種は全然違ってきます。

特に重要な事柄は、走行する距離と路面状況です。

距離感というのは微妙ですが、おおむね1日に走る距離が50km以下か以上か、というのが1つの閾値だと思います。主に走るのが、平坦な道ばかりなのかアップダウンの激しい道なのか、というのもポイントです。

路面状況というのは、舗装路中心なのかオフロード中心なのか、という事です。舗装路でも車道をばんばん走るつもりなのか、歩道をのんびり行くのかで違ってきます。

法規上の自転車

道路交通法上、自転車はスクータ等と同じ軽車両に分類されています。従って、一部の例外を除き、車道の左側を走るのが法規上正しい姿です。但し、車道を逆走しないように注意しましょう。車道を走るならば車と同じ方向に向って走って下さい。

購入すべき物

スポーツバイクを始めるといっても、自転車だけ買ってどうにかなるものではありません。例えばロードレーサの場合、車体だけ購入してもペダルが付属していなかったりします。最低限必要になる物をだいたいの価格と共に列挙してみます。

車体
価格は色々。
ライト
1,500-3,000円。夜間の無灯火運転は道路交通法違反です。
1,000-3,000円。スポーツバイクは高価ですから盗難の危険性は大です。丈夫な鍵を付けましょう。
空気入れ
2,000-5,000円。スポーツバイクの殆どは、特殊な空気入れが必要です。
スタンド
2,000円前後。エントリィモデルのクロスバイクを除いて、殆どのスポーツバイクにはスタンドが標準では付いていません。必要ならば購入して取り付けましょう。
ペダル
様々。ロードレーサだと、十中八九ペダルが別売です。最初はフラットペダルと呼ばれるものを購入しましょう。
オイル(潤滑剤)
1,000-3,000円。放っておくと錆てしまうし、チェーンには適度なスパンで注油しないと動きが悪くなります。クレ556では駄目です。専用のオイルを購入しましょう。
ディグリーザ(脱脂剤)
2,000円前後。走っていくうちに、注油した所には砂がこびりついたりして、潤滑の妨げになります。時折チェーン等はディグリーザで洗浄する必要があります。
裾止めバンド
1,000円程度。フロントギアにズボンの裾が絡まると汚れたり切れたりしてしまいます。
グローブ
3,000-5,000円。1日に10km以上の距離を走るならば、グローブがあった方が疲労が少なくなります。
ヘルメット
5,000-10,000円。車道を高速巡行するならば安全の為にヘルメットを装着しましょう。
アーレンキー
様々。六角レンチとも呼ばれます。スポーツバイクの各所は、これで止められているので、メンテナンスでは必ず使います。最初は1,000円程度の安い物でも構わないので購入しましょう。
空気入れ/ポンプ

タイヤに空気を入れる時に使う金口を、バルブと言います。バルブには3種類の形状があり、それぞれの形状毎に異なった空気入れが必要です。ママチャリのような普通の実用車は、英式バルブです。他方で、スポーツバイクでは、仏式(フレンチバルブ)や米式(シュレーダバルブ)が使われます。自分の購入したバイクがどのバルブかを調べ、その形状に合った空気入れを購入しましょう。

また、空気入れは空気圧計の付いたものを購入して下さい。インフレータと呼ばれる携帯用空気入れもありますが、最初はフロアポンプの方がよいでしょう。

オイルとディグリーザ

オイルやディグリーザには様々な種類があります。迷うようならば、オイルはワコーズのメンテルーブ、ディグリーザにはワコーズのスーパージャンボクリーナがオススメです。どちらも定価1,500円です。

オイルと比べて粘度の高いグリスと呼ばれる潤滑剤もありますが、これらはハブやボトムブラケットのような特殊な場所に使うので、最初は必要ありません。

簡単なメンテナンス

1年中メンテナンス無しで乗る事ができるママチャリと比べて、スポーツバイクはデリケートな乗り物です。定期的なメンテナンスは必須と言えます。ここでは、極々簡単なメンテナンス・ポイントを紹介します。実際のメンテナンス方法については、書籍等を参考にして下さい。

空気圧調整

ことタイヤの細いロードレーサの場合、タイヤの空気圧調整はシビアな問題です。低い空気圧で乗っていると、簡単に「リム打ち」が発生してパンクしてしまいます。毎日乗るようならば週に1度は空気圧を適正に調整するようにしましょう。

注油

チェーンやその他の可動部分(変速機等)には、定期的な注油が必要です。注油には2つの効果があります。それは潤滑と防錆です。毎日乗るようならば、2週に1度は各部に注油しましょう。また雨に降られてしまったら、即座に水を拭いた上で注油して下さい。

清掃

潤滑剤はベトベトしているその性質の為、走っているうちに砂やホコリを付着させてしまいます。チェーンや可動部分に砂やホコリが溜まると、動きが鈍くなってしまいます。そういった時は、ディグリーザで潤滑剤もろともゴミを落し、その上で注油を再度行なって下さい。月に1度清掃を行ないましょう。

メンテナンスに関する書籍

スポーツバイクのメンテナンスについては、次の本が参考になります。題名はMTBとありますが、MTB以外のロードレーサやクロスバイクでも通用する内容になっています。

書名
誰でもできるMTBメンテナンス
著者
大前仁
監修
ワイ・インターナショナル
出版
山海堂
価格
1,600円
ISBN
4-381-10433-1