We wanna go back to dungeon !

 2003年9月から始めた3.5Eのキャンペーンのプレイリポートです。いやはや死にまくった。

▼参加キャラクタ

Name Class & Level Race Gender Alignment
“鉄仮面″アーヴァイン Wiz2 Gray elf Male CN
エルマ Pal1 Human Female LG
ガイウス Kensai1 Human Male LN
ガルグリス Bbn1/Ftr1 Half-orc Male CG

▼期間

4th day, Sunsebb, CY593 〜 2nd day, Fireseek, CY594 (33日間)

なにげに、このシナリオ中に新年を向かえている。

▼あらすじ

●4th day, Sunsebb, CY593 in Rel Mord

 面倒なので事実だけと淡々と記載しよう。

 多少の時差はあるものの、エルマとガイウスは国境の城砦に於ける傭兵部隊長ダンにレル・モッドでスカウトされ片道1週間かけて首都から城砦へと辿りついた。そこで2人が紹介されたのが、ハーフオークの戦士ガルグリスと鉄仮面を着けた怪しげなグレイエルフの魔術師アーヴァインだった。任務は簡単、この城砦から歩いて1時間の地点にある、大規模な洞窟に群がっている邪悪なヒューマノイドを殲滅せよ――以上。OK問題は無い。

●11st day, Sunsebb, CY593 in Rel Mord

 ガルグリスとアーヴァインは既に何度か、件の洞窟の内の幾つかに潜入した事があり現在も1つ殲滅途中の洞窟があった。どれに吶喊すべきか特別当てもないエルマとガイウスは先人に従い、そこから潜ることに同意した。4人が入った穴蔵はホブゴブリンが居を構えており、その大部分は前回の探索でガルグリスとアーヴァイン(そして他にも居た幾人かのメンバ)が制覇していた。残りの未踏破部分に潜入し、ここに住まうホブゴブリン達の首領を苦労の末、彼らは打ち倒した。

 敵は弱く、彼らも弱かった。が、敵の数は多いのに、彼らに司祭はいなかった。キュアのワンドを振るう事が出来る人物はいる(エルマ)。しかしキュアのワンドは無い。他方、全員から少しずつ金を集めれば750gpを捻出する事は可能だ。故にワンドを買いたい。が、城砦にはそんな高価な物は売っていない。ではどうするか? 無論ワンドを購入する為に大都市まで出掛けるのである。最も近い都市は言わずもがなレル・モッドであり、そこまでは恐ろしい事に徒歩で10日かかる。しかし行かねばワンドは無い。行け行くんだジョー。

●12nd day, Sunsebb, CY593 in Rel Mord

 というわけで10日間の地獄が始まる。世界中で最も安全な「ダンジョン空間」から、世界最悪の地「ワイルダネス」へと向かう冒険者。明日はあるのか。ないだろうな。行きは良かった、帰りは恐い。ワンドを購入し、城砦へと舞い戻る途中、嵐に出喰わしてしまった。よりにもよって、その嵐の日に新米達はガーゴイルに襲われた。ガーゴイルに対してパーティ中最も有効な武器を持っているエルマはいの一番に昏倒した。鉄仮面の魔法援護を受け、有効打を与えられる状況になったガイウスは次に昏倒した。フハハ、大佐の気持がよくわかる。「ゴブとは違うのだよ、ゴブとは」。残ったガルグリスは+1ダガーを持っていたが、なにせちんけなナイフに過ぎない。彼のパワーを十全に振るえず苦戦を強いられた。だがしかし、天は自ら助くる者を助く、腰だめに構えた短刀ごと体当りしながら加えた一撃は致命打となりガーゴイルはニロンドの大地に散るのだった。南無三。

●19th day, Sunsebb, CY593 in the Keep

 ワイルダネスを越え一皮剥けた一行は、砦に帰ってきた。そして取る物も取り敢えず、次なる洞窟を制覇するべくダンジョンへと向った。「ダンジョンよ、私は帰ってきた!」。彼らが言ったかどうか知らないが、そういう心境であったことは間違い無い。神に誓っても良い。なにせ僕自身が神なのだから。ホブゴブリンの次に彼等の矢面に立たされたのはオークであった。哀れ。しかしして因果律改変の際に、オーク族は己が種の持つ2つとない天性を活かすべく、武器をグレートアックスからファルシオンに持ち替えたのだった。オークは、タフでなくては生きてゆけない。やらしくなければ生きてゆく資格がない。脅威のクリティカル率15%。4d4+8。イッヒッヒ、圧倒的ではないか、我が軍の戦力は! 思うも束の間、気が付けば戦闘部隊の殆どが殲滅されていた。おかしい。ここでワンドの残りが半分以下になっている重大な事実に皆が気付き、もう一度都市までショッピングに赴く仕儀となった。

●1st day, Fireseek, CY594 in Rel Mord

 調子に乗ってしまった冒険者程、悲しいものは無い。既に前回の都市旅行で発生した数々の恐怖体験を彼等は忘れてしまったのだろうか。勝利の美酒とは斯様に恐しいものなのだ。勝って兜の緒を締めよ。とこれだけ読んだならば、行きに何か発生したと思うかもしれないが、実はレル・モッドまでの旅程では深刻な事態は何も起らないのである。問題は帰りであった。彼等は帰りに逝ってしまったのだ。いとをかし。星明りすら見えない、どんよりとした雲に覆われた空。その下を、ソロリソロリと忍び寄る2つの影。吾輩はヴァンパイア・スポーンである、命はもう無い。温暖な平原地域で出現する魔物としては最悪の1つだ。ということで、なんとも仲間思いな戦士3人がスポーンを食い止めている内にアーヴァインが全力で逃亡。壁となった戦士3人は、荒野に殉じた。二階級特進である。

参考

 趣味に走った註釈である。

敵は弱く、彼らも弱かった。が、敵の数は多いのに、彼らに司祭はいなかった。
ウィリアム・アイリッシュ『幻の女』の冒頭文。「夜は若く、彼も若かった。が、夜の空気は甘いのに、彼の気分はにがかった。」のもじり。
ダンジョンよ、私は帰ってきた!
『機動戦士ガンダム0083・スターダスト・メモリー』、アナベル・ガトーの台詞「ソロモンよ、私は帰ってきた!」より。ガトーの台詞も何か元ネタがありそうなものだ。
オークは、タフでなくては生きてゆけない。やらしくなければ生きてゆく資格がない。
レイモンド・チャンドラー『大いなる眠り』にある「男は、タフでなくては生きてゆけない。やさしくなければ生きてゆく資格がない。」のもじり。この台詞自体は実は<誤訳らしい
圧倒的ではないか、我が軍の戦力は!
『機動戦士ガンダム』。ギレンの台詞だったはず。これを口にしたら大概負けると考えてよい。似たような台詞として「ジェットストリーム・アタック」があるが、これは三位一体の攻撃が可能なユニットにしか使えないのが弱点と言える。このように、ガンダムはどの作品にしろゲーマ向きの台詞が豊富である。「何故●●●(←クレリックの名前を入れよ)は死んだのか!」「ふっ、坊主だからさ」なども応用範囲が広い。Feeblemindを喰らったキャラクタが「あれが木星かな」と言うのも味がある。
吾輩はヴァンパイア・スポーンである、命はもう無い
語呂がよろしくないが、夏目漱石『吾輩は猫である』のあまりにも有名な冒頭文のもじり。これを読んでいる日本人で、知らない奴がいたら死んでよい。ところで、この文は名文だけあってたいへん使い勝手がよく、今回のもの以外にも「吾輩は司祭である、スペルはもう無い」などのヒット作を産んでいる。