セッション時の役割分担

 セッションをしていると、知らず知らずのうちにプレイヤ内で様々な役割を分担しているということがあります。しかしながら、D&D3Eのセッションに於いてプレイヤが行なうべき役割とその分担について、成文化されているのは見たことがありません。
 こういったゲームの外にある、メタな部分でのノウハウの方が情報としては共有しやすいのではないでしょうか。
 あくまで僕がプレイする場合の事例ではありますが、プレイヤ内の役割とその分担についてご紹介します。これらの役割は「プレイヤ」のものであって「キャラクタ」の役割ではない事に注意して下さい。

コーラ

 Classic D&Dの頃から明示されている役割なのでご存じの方も多いでしょう。要するにパーティ内の意見をまとめ、最終的にまとまった1つの意見をDMに伝える役割です。こと行動や意見が別れがちなシティアドベンチャや情報収集の時重要になります。

マッパ

 殆どはダンジョンの地図を書く役割になります。場合によってはPCが訪れる場所の論理位置を示した地図(トポロジィマップ)を書くことになるかもしれません。ダンジョン内では常に作業をする必要があります。その為、一般的にダンジョン内では忙しいローグのプレイヤがやるべきではありません。
 逆に言えばマッパは戦闘中に何かを書くという事は殆ど無いので、ファイター等のプレイヤがやると良いと言えます。

イニシアチブ管理

 D&D3Eでは、原則的にイニシアチブは1戦闘内で固定されています。つまり、戦闘最初に決定されたイニシアチブを戦闘中記憶しておく必要があるわけです。
 いちいち各人が記憶/記録するのは面倒だし冗長で、ミスの原因にもなります。従ってそれを一元管理する役割を設ければプレイを円滑化できます。これがイニシアチブ管理です。
 どの様な方法をとっても構いませんが、僕達は30〜-5までの数値を書いたA4大のホワイトボード、ないし数値を書いた紙を挟んだクリアケースを用意し、ホワイトボードであれば各キャラの名前を書いたマグネット、クリアケースであればポストイットをイニシアチブの数値の所に置いて管理しています。
 これならば、戦闘中にディレイやレディアクションで、イニシアチブが変動した場合にも対応できるので便利です。
 この役割は、どちらかと言えば戦闘全体の趨勢を見る必要があるウィザード等がやると効果的です。

トレジャ管理

 セッションで手に入れたトレジャを一括管理する役割です。膨大に宝が出ない限り――アビスに賭けて、そんな事は絶対にない!――さしたる労ではありません。細かい計算が嫌いでない、或いは得意なプレイヤがやると良いでしょう。
 トレジャはその性質上、ローグが一番最初に手にすることが多いので、ローグのプレイヤがやると二度手間にならないとも言えます。

ヒットポイント管理

 少し意外な役割かもしれません。この役割の人はパーティ全員のヒットポイントを管理することになります。
 D&Dでは、原則的に当たった攻撃のダメージは減少されず、そのままヒットポイント減少に直結しています。その為、他人のヒットポイントを管理するのが、ダメージ減少が常に存在するルールよりは簡単です。
 また、ヒットポイントを一元管理する事で、個々人がどれだけダメージを喰らっているか、ではなくパーティ全体としてどの程度のダメージを被っているかを理解できるという利点があります。
 被ったダメージを回復するのが主としてクレリック役目である以上、この役割はクレリックのプレイヤがやると、より利点が強化されます(つまりパーティ全体の損害を理解した上で回復呪文の割り振りや使う回数を考えることができる)。

敵管理(CR/脅威度管理)

 これもまた意外な役割かもしれません。敵の管理というのは通常DMの役割です。
 当然ながら敵管理のプレイヤが敵の行動を操る訳ではありません。ここで言う管理というのは出てきた敵の人数とそのCR/脅威度を記録しておくこと、そして戦闘中に敵のヒットポイントを管理することです。
 敵のヒットポイント管理というのはピンと来ないかもしれません。
 「ヒットポイント管理」の項目でも上げたように、D&Dには原則ダメージが減少される事がないので「敵Aに幾つダメージを与えたか」という情報を把握するのが簡単です。
 敵のヒットポイントを管理するというのは、つまりこの「敵に与えたダメージを記録しておく」という事に他なりません。こうすると、戦闘時のDMの負担が減りテキパキと戦闘を進めることができるようになります。
 敵のヒットポイントを管理している人は、敵がダメージを喰らう度に逐次DMに「敵Aは今80ダメージ喰らっています」という様に報告をします。そして、その報告を聞いてDMはモンスタを操作するのです。

 以上が、僕のセッションに於けるプレイヤの役割分担になっています。ここで上げた役割の幾つかは通常DMが行なう役割もあります。しかしながら、DMというのはただでさえセッション中に管理すべき事柄が多く、手間が掛かります。その手間をプレイヤが肩代わりすることで、プレイが円滑になりDMとプレイヤ双方にとって利益になります。
 また、ヒットポイント管理や敵管理については、その場にパソコンがあるならばExcel等の表計算ソフトを使って、より簡単に管理する事もできるでしょう。
 是非皆さんも試してみて下さい。


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