偽りの旅路

 最近、ゲームをする回数が増えてきたので幸せです。仕事も忙しくなっては来たのですが(というか責任が重くなった)、逆に自分でスケジュールの調整が簡単にできるようになったのは嬉しいことです。
 今回は、懐かしいClassicD&DのモジュールB7『偽りの旅路』を3Eにコンバートしたものを遊びました。ネタバレが含まれていますので、プレイする予定の方は読まない方がよいでしょう。

▼参加キャラクタ

Name Class & Level Race Gender Alignment
アレクセイ Clr1(Pelor) Human Male NG
クロウ Clr3(Elhonna) Human Male NG
グレイ Rog1 Human Male NG
バヨウ Sor3 Human Male CN
フェレル Ftr3 Human Male NG
マリウス Rgr1/Ftr2 Half-elf Male LN
ロマーリオ Rgr? Human Male ???
※名前がシェイディングされたキャラクタはNPC

▼シナリオ実施期間

27th Planting CY593 〜 4th Flocktime CY593(6日間)

▼獲得XP & GP

Unknown[xp]
1人頭910[gp]

▼あらすじ

●27th, Planting, CY593 in City of Greyhawk
 弓道の訓練を終え、久方ぶりの休日と思い日が昇る寸前まで行きつけの飲み屋でウイスキィをかっくらっていた為、その日目が覚めたのは日も高くなった10時過ぎのことでした。
 よく考えてみれば、訓練費用と新しい弓を買った事によりかなり財布が軽くなってしまっていました。仕方がないので、まだ酒が残って重い頭を抱え何か冒険のネタを得るためにいつものようにシルバードラゴンズ・インに向かいます。

 いつもと変わらぬ様子のオラフの店に到着したことには既に昼過ぎになっていましたが、何なら端のテーブル席では数人の冒険者達が石版を睨んで侃々諤々しています。また、彼等は冒険に出立するには人員に不安があるようで、私に声を掛けてくれました。
 かくて、私もその石版とにらめっこする事になったわけですが、お昼ご飯を取りながらヤンヤヤンヤと議論を煮詰めた結果、なんとか石版に記された暗号を解読することができました。そこには“Arkayz”というストーンキープの近くに住む魔術師の名前が示されています。アルカイズ(Arkayzの読み方)に関する情報を収拾したところ、彼の魔術師はスールに関する情報や物品を集めており、そういった物を彼に提供すればその返礼としてお金やマジックアイテム、或いは胸のときめくダンジョンに関する情報などをくれるとの事。

 どういう事になるか分かりませんが、他に冒険の種があるわけでもないのでアルカイズなる魔法使いの所に行ってみることにします。

●28th, Planting, CY593 in Hardby
 ロマーリオ君の適切な手配により、河船を使いセリンタン河を下って簡単にハードバイまで来る事ができました。船旅中はこれといった事件もなく平和に過ぎます。

 ハードバイは活気のある港町です。ここからは、徒歩でストーンキープまで行くことになりますが、今日はここで1泊しその滞在期間を使って少しでも情報収集をすることにしました。
 オールドボアーズトゥース・インというハードバイでも有名なグリフォン・ライダ御用達の宿に部屋を取り、そこを中心に町での活動を行ないます。アルカイズについて調べてみると、どうやら彼自身は取引の場に出ることは無く変わりにエージェントが交渉を行なっている様です。また、彼が住んでいるアボアアルズ丘陵地帯は以前にスールの古代文明が栄えた地であり、現在でも多くの遺跡などが発見される場所であるとか。古代帝国の遺産に興味を持つアルカイズが、そこを拠点にするのも頷けます。

 翌朝、ストーンキープに向かって出発しました。
 道中では途中オーガ2体と出会い戦闘になるものの、危なげなく戦い勝利することができました。

●1st, Flocktime, CY593 in Stone Keep
 ストーンキープまでの短い道程でも、やはり危険に出会うことは無く平穏な旅た続きました。この砦でもまた、簡単に情報収集をしてみるとアルカイズのエージェントは、元々冒険者をしていた戦士であり、人間のオッサンという事が分かりました。元冒険者ということは、それなりに腕も立つのでしょう。交渉に立つエージェントというだけでなく、アルカイズのボディガードという側面もあると思って間違いが無さそうです。

 ストーンキープに到着したのはまだ朝方で、情報収集自体もそれほど時間は掛からなかったので、1泊せずにアルカイズの住まう森に向かうことにしました。
 如何なる神のお導きか、道中は危険も無く逆に拍子抜けしてしまう程安全でした。石版を見せると、エージェントとすんなり会うこともできかなり順風満帆と言えます。さて、交渉人であるジェンナ・テムリン氏の説明によると、アルカイズ氏はスールに関する物品を集めていて、それらを多忙な氏に収集する優秀な冒険者を“篩に掛ける為”あのような石版を各地にばらまき、暗号を解読できる一定水準の者にだけ依頼をしているそうです。そして私達は、幸運にも(?)その水準をクリアし此処へ到達することができた、というわけ。
 早速依頼について聞いてみると、どうもこの近くにある『ロック』と呼ばれるスールの遺跡を調査し、その中にあると言われているあるマジックアイテムを手に入れて欲しい、という事の様です。その過程で手に入れた、その他財宝については全て私達の物になり且つアルカイズ氏が求めているアイテムを持ってくれば1人当たり500gpの報酬があります。

 各人胸中に様々な考えがあるようですが、報酬はまずまずですし何よりこのまま帰っては餓鬼の使いと言われても仕方ありません。かくて依頼を受け『ロック』へと向かう事になりました。

●1st, Flocktime, CY593 in a forest
 『ロック』はアルカイズ氏の住まいから近く、森を抜けた先にあるということです。簡単な地図を受け取り、早速行ってみることにしました。するとテムリン氏が私達に、ロックに関する警告が書かれた1枚の羊皮紙を授けてくれました。その紙にはこうあります。

金色の夢は一瞬にして燃えさかる炎に満ちる。
暗き雲が光をさえぎるだろうが、
未来が銀色に輝くのを待つのだ。
力は見かけどおりに強いとは限らぬ。
見た目ににご魔化されるな!
純然たる財宝は古びることがなく、
光るもの全てが黄金であるものはない。
 森なので卑しくもレンジャーである私が先頭に立ち進んでいくことにしました。
 しばらく行くと、虚空から声が聞こえます。共通語で私に対して話しかけているようです。友好的な内容でしたし、なんとなく声の調子から推測し「ピクシィ君?」と話しかけてみました。ピクシィ君は、最近森に出現したハーピィ親子に困っている様子。仲間も呼び彼の話を聞いて、パーピィを倒したらその変わりに情報を提供して貰うということでピクシィ君と手を打ちました。
 ハーピィとなれば、怖いのはその歌です。チャームどころかドミネートなので、影響を受けたら完全にハーピィの忠実なる奴隷になってしまいます。簡単な歌対策を行ない、ドミネートされるとパーティ全体が危険になってしまう能力を持つフェレルにプロテクション・フロム・イヴィルを掛けておきます。
 そうして一気呵成に巣に向かって突撃しました。そこにいたのは、通常のハーピィ1体と巨大なハーピィが1体。また、彼女等の後ろには巣とおぼしき塚があります。辛うじて全員が、ハーピィの歌声に耐えた時点で戦いの趨勢は決定していました。多少危険なシーンもあったものの、親2体と塚にいた子ハーピィ達も撃滅し幾ばくかの宝を得ました。
 ピクシィ君は感謝の言葉と共に、ある助言をしてくれました。
 秘密は目に見えるものと目に見えざるものの二つからなっている
 彼自身も伝説として漏れ聞いているだけで、助言が具体的に何を意味しているのかは知らないようでした。

 そこから更に進み山岳部分に入ると、奇天烈な格好――7色の皮膚を持つ彼等を奇天烈と言わずになんと言おうか――をしたヒューマノイドが唐突に現われました。彼等は10人ほどの集団で

「ココハ、我々ノ土地デアル。ミダリニ侵入シテハナラナイ。ヨッテ君達ハ、タダチニ武器ヲ捨テ我ラガ主上ノモトニ行キ裁キヲ受ケルノダ」

と警告を発してきました。しかしまあ、武器を捨てというのは些か危険であるし、何より彼等の実力が分からないので色々話をしてみましたが、気が付けば戦闘開始。
 戦いが始まったかと思うと彼等の姿はまたもや唐突に消え、今度は私達の後方に出現しなんとバヨウを十重二十重に囲繞してしまいました。
 流石にバヨウを人質に取られては逆らうのも難しいので、大人しく武器を奇天烈ヒューマノイド(後から分かったけれど彼等はカメレオンマンと言うらしい)に渡し、彼等の言う『主上』のいる場所へと連れて行かれました。その間は目隠しをされていたため、どのような道を通ったか分かりません。また、カメレオンマンに見とがめられる前にさっと木陰に隠れたグレイは、このときから私達の後を追跡してくれたようです。

 カメレオンマンボスのところへ行くと、解放して欲しければ
  1. 釈放代を払う(1人頭210gp)
  2. パーティの代表がカメレオンマンチャンピオンと1対1の決闘を行ない勝てば全員解放
のどちらかを選べ、ということでした。領域侵犯の警告も無しに私達を捉え問答無用で連れてきた癖にいきなりこんな条件を提示するなんて頭でもおかしいのではないかコイツらいや皮膚が7色なんて時点で既知外に違いあるまいどうしてくれよう。
 チャンピオンと戦う際のルールを尋ねると、武器に関しては双方共に小さめの棍棒を使い、鎧に関しては自前の物を着用可しかし楯は禁止という事。楯を使わせろと文句を言ったら何故か鎧の使用も禁止になってしまったのでコイツらやはりちょっと頭がおかしいのではあるまいか理性とか知性とかそういった類の能力を持ち合わせてはいないのだろうかと深く思考しつつ、私が一計案じ、自分がチャンピオンと戦うことにしました。
 舞台に出たところで、武器となる棍棒を渡されたので一言「もう一本くれ」と言い、更に「説明されたルールでは複数の棍棒の利用を禁止はされていなかったよな」と詰め寄って二刀流で戦う事が可能になりました。この時点で手数が倍。
 結果、ピンチはあったものの何とか相打ちまで持ち込み、その後の交渉が上手くいき全員解放させることができました。そうそう、尾行してくれていたグレイは途中で惜しくも見つかってしまい結局、全員がカメレオンマンに捕まっていたのです。

 カメレオンマンの領域を抜け『ロック』まで残すところ僅かというところで、私達を尾行している怪しいドワーフを発見しました。何やら私達に友好的な取引を持ちかけたいようですが、静かに観察しドワーフの言動に注意していたグレイが、この手足の生えた樽が嘘八百を並べていることを看過しました。
 さっくりと脅し、必要な情報だけを得た上で気絶させ茂みの中に放っておきました。

 丘を越え、ようやく『ロック』の手前にある川には橋が架かっておりまたアーチが設置されていました。そのアーチにはフラン語で文字が書かれているようですが読むことができる者はいませんでした。
 そのフラン語を解読するために一晩この当たりで休んだ方が良いのではないか、という意見もありましたが、1泊するのもまた危険であろうということで取り敢えず強引に渡ってみて何が発生するかを見てみることします。
 私が橋を使わずに川の中に入り渡ろうとすると、現われたのはウォータ・エレメンタル2体でした。早速戦闘を開始し、状況が状況だけに危険なシチュエーションもありましたが乗り切り、向こう岸へ渡ることができました。

 様々な障害を越え、やっと『ロック』に到着しました。その巨石の前には、四肢を拘束されボロボロになった服を着た美しい女性が1人。
 ……怪しいって。
 怪しい女性曰く

「ここは危険です! 逃げて下さい!!」

 いやだから、危険なのは恐らく君。ということで、大胆且つ慎重に巨石に近づくと、どこからとも無く飛来したダンシング・ダガーが2本。何が発生するのか、ドキドキしながらも戦いを開始しました。全員が全員、目の前にいる女は怪しいと思っていたので早速アレクセイがディテクト・イヴィルをキャスト。しっかり準備していたところがスバラシイ。
 狙い過たず、女からイヴィルの気配を察知し皆に知らせるアレクセイ。アンディテクタブル・アライメントくらい使ってオケよ阿呆とか思っている間に、にょきにょきと本性を現わす怪女。見目麗しい女人の姿から見るもおぞましい婆に姿を変じ、魔法を使って私達に襲いかかってきました。
 しかしながら、ブラフが失敗している時点で婆の敗北は必至。バヨウの無尽蔵なマジック・ミサイルの前に塵と消えるのでした。

 早速巨石を調べてみると、ほぼ中心にある裂け目から1本のシミタを発見することができました。シミタにはやはりフラン語で何か書いてあるようでしたが、今日のコンプリヘンド・ランゲージは既に弾切れだったので読むことはできず。その他、巨石に登ったり色々探しているとグレイが幻覚で覆われた入り口を発見し、そこから巨石の中に入ることができました。
 岩の内部にある。妙な試練を乗り越え何やら分からぬ広いホールに転位すると、そこには7つの宝箱とそれぞれが王冠をかぶった4つの石像、そして床に書かれた大きな文字列がありました。
 そろそろと宝箱に近寄ると虚空から「正しき宝を選べ冒険者よ」(本当はもっと長い科白だった)みたいな事を言われ、考え無しに私が1番大きくて豪勢な宝箱に触れました。すると、4つの石像が動き出し、侵入者(?)を排除すべく攻撃を開始します。慌てたバヨウが、床の文字に触れるとまた虚空から「よくぞ正しき宝を選んだ冒険者よ」(本当はもっともっと長い科白)とか言われて、石像は動きを止め、真なる宝が隠された通路が開き私達の眼前に現われました。
 その奥には、それなりの量の宝を如何にもいわくありげなタリスマンが1つ。これがアルカイズ氏が探していた物でしょう。

 その後は、宝を分配しアルカイズ氏に件のタリスマンを渡し、今回のミッションは無事に終了しました。

▼参考資料

スール
過去に存在した、巨大な魔法帝国。同時期に存在したやはり巨大なバクラニ帝国とはてしない帝国主義的闘争を繰り返し、ついにはレイン・オブ・カラーレスファイアという超絶10レベル呪文をバクラニの大地にたたき込むことに成功するも、逆にインヴォーク・デバーステーションという超絶10レベル呪文による反撃を喰らい灰燼と化した。まあ要するに、アメリカとソ連が核爆弾をぶつけ合ったんよ。でスールとバクラニは当時、冷戦宜しくフラネスの地で代替え戦争を行なっていたので、フラネス地方にもスールやバクラニの遺産が沢山ある。
セリンタン河
グレイホークからギアナット海へと至る大きな河。途中にはワン・フォードやツゥ・フォードといった比較的大きな町があり、湾に続く部分にはハードバイという大きな港湾都市がある。元々グレイホークはこのセリンタン河を利用した水運を利用して栄えた町。
ハードバイ
セリンタン河からギアナット海へと出る河口にある大きな港湾都市。女性の権力が強く市長も女性(しかもザギッグの子孫)。
オールドボアーズトゥース・イン
グリフォン・ライダの為の発着場があるのが有名らしい。ハードバイの宿屋。
アボアアルズ丘陵地帯
グレイホーク草原とブライトデザートの間にある丘陵地帯、ケルンと呼ばれるダンジョンが沢山あり、また古くはスールやエアディの拠点として栄えた場所なので、それらの遺跡などが数多く眠っている。
ストーンキープ
アボアアルズ丘陵地帯の入り口付近にある、城下町?
アンディテクタブル・アライメント
Undetectable Alignment。そういう呪文。自分のアライメントを一時的に不可視にできる。悪者には必須の呪文。


























 
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