今日も、モンスタ軍団がダンジョンを進む。
彼等の構成は、こうだ――Hag(annis)1、Hag(annis)2、Pixie、Dire Lion、Half-orc、Halfling、Elf、Humanである。この邪悪な集団(Monster's Bastardsと呼ぼう)の目的は『Temple of All Consumption』と呼ばれる巨大な伏魔殿を制圧しElder Elemental Eyeという教団が求めるパワーを横取りし我がものにする事である。
普段の生活を一切顧みず、ダンジョンを制圧することだけを考え己が力を錬磨し、研鑽したMonster's Bastardsの面々は極めて強力だった。それに対して、Templeの人間はひ弱で哀れを誘うこと蛆虫の如しである。怪物の私生児達は意気揚々と赤子の手を捻り、強大な力を獲得するために迷宮の奥部へと邁進していった。
全てを消滅する神殿内を歩いていると、急にRed Dragonに襲われた。流石、ダンジョンの王者である、Charge→Snach→Breath一連の攻撃で、魔獣の申し子達に強烈なダメージを与える。がしかし、ありとあらゆるダンジョン内の障害を制覇する為だけに無駄にパワーアップしてきた彼等の突貫力は並大抵のものではなく、ついには王者も轟沈した。
彼等の脅威となる存在は無いのか? 果たして、龍の財宝を得た天性の強盗共は更に鉱山の路地へ足を進めていった。
次に彼等の前に立ちはだかった愚かな犠牲者は、Gargoyle3体であった、もしこの動く石像がタダのGargoyleであったならば、戦いは瞬く間に終わっていただろう。だが、Half-Dragonである彼等は立派に戦った。しかもボスに至ってはHalf-FiendですらあったのでUnholy Blightで強烈な打撃を与えるはずであった、そう相手がGood アライメントの存在だったらば。やんぬるかな、私生児達がダンジョンツアを不快なものにするアライメントは選ぶべくも無く、Unholy BlightはGargoylesと共に虚しく散った。
Gargoyle共は、無辜の民を閉じこめ拷問に掛け悦楽の境地を楽しんでいたようで、奥にはとらわれのDwarfがいた。実のところ、Monster's Basterdsの最も苦手とするのはこういった無辜の民である、間違えて斬り殺すと大変なのだ。彼等に礼を言い、命を助けてくれた事への感謝の印に宝石を差し出すDwarfに「いらん、帰れ」と言い、まるで報酬を求めず人助けをする善人面で、暇を告げた。実際はDwarfの差し出した宝石の価値の低いことを見いだし「クズめ」とでも思っていたのだろう。
最早、我が物顔で大迷路を闊歩する一行を止めるものは何も無い。
Dwarfの鍛冶場であった様な部屋に入ると、床に散乱していた上質の武器が18本ばかしフワリと浮き上がり、侵入者を攻撃してきた。4ラウンドに及ぶ戦いで、動く武器はHagをDire LionをHalf-orcを合計100回近くも斬りつけただろうか。そうしても尚、倒れる者はなく、最後には虚しく動きを失った剣や斧が転がるばかりだった。
嗚呼、無情。我が神Monte大人よ、この悲しき武器達に祝福を!
その後、彼等は音声魔獣の地区をあっさりと越え――そうまるで、かの魔獣の攻撃が心地よい音楽であるかのように!――唐突に出現したキノコの森に遭遇した。奥から聞こえてくるのは魔法のアイテムを発動する声。略奪者達のお宝を求める第六感はビンビンに反応していた。
キノコの群生地の奥から霧が立ちこめ更に呪文を唱える声が挙がった、どうやら奥にいるのはDruidの様だった。慎重且つ大胆に敵ににじり寄る私生児達、Summon中のDruidにFlame strikeが飛び、Dire LionとGrowth Dire Bearはくんずほぐれずの争いを始めた。通路は巨大な熊がミッチリと塞いでいる所為で、本当ならばDruidに近寄ることは出来ない筈だった。そう奴が動き出すまでは。Monster's Basterdsお抱えのCaster killerである刺青Monkである彼。既にDire Lionが気絶し、Druidの障気の呪文で追いやられたHalflingとコレまでにないくらい彼等は苦戦していた。しかしそのMonkの無体な幸運が戦況を一転させた。まずはDire Bearの横をTumbleで擦り抜けることダイス目20。天井に張り付いているDruidへJumpすることダイス目20。そして攻撃することダイス目20。Improved Grappleでgrapple判定することダイス目20。全て事実である。
天井から引きずり降ろされたDruid。次のラウンドには頼みのDire Bearもついには倒れ情報の提供を条件に降伏した。
恐るべき侵略者達は、そのDruidが持っている様々な魔法の品を前に理性を失い、目を血走らせ、鼻息も荒く脅迫しつつ交渉し情報を得た。そして渋々相手の条件を呑み、アイテムは奪わずに逃がすことになった。そのうちScryしてDruidの居場所を突き止め、強襲し魔法のアイテムを奪いに行くことだろう。きっとやると私は確信している。
注釈