3Dタイル塗装 途中経過

 FM企画さんが去年の年末に発売を開始した3Dタイル「メイズメーカー(未塗装品)」を購入し塗装しているので、レポートもかねて写真付きで紹介します。

 3Dタイル(以後、タイル)はレジンキャストと呼ばれる材料でできているらしいのですが、未塗装品の場合バリが付いていたり離型剤と呼ばれる薬品が表面に付着していたりします。FM企画さんのページにも未塗装品を買った場合の制作・塗装方法が載っていますが、それとの差別化を図るためにも「できるだけ具体的な説明」を目標にここでは解説していきたいと思います。

 まず製作の手順ですが

  1. バリ取り
  2. 整形
  3. 離型剤落とし
  4. 下地塗装
  5. 塗装
  6. 仕上げ
という感じです。それぞれの行程に付いて説明していきたいと思います。

1 バリ取り
 このタイルやメタルフィギュアは通常たい焼きのような上下二枚の「型」に溶けた金属やレジンを流し込んで作ります。そしてそれを取ると、たい焼きにもあるようにタイルの端の方に余分な部分が固まってできたゴミが付いてきます。これのことをバリと呼びます。
 まずはニッパを使って、目立つバリを順次取っていきます。そしてそれが終わったら今度はヤスリを使って端の部分をきれいに剃り上げてください。
 これでバリ取りは終わりです。

2 整形
 最初に届いた状態では多少歪んだパーツも存在しています。レジンは暖めると柔らかくなって形を変えることができるので、この歪みを修正しましょう。熱湯やドライヤを使って暖めればすぐに柔らかくなります。壁などのパーツは曲がっているとちゃんと直立しないので、しっかり直しましょう。

3 離型剤落とし
 1でも言及したように、タイルは上下二枚の型を使って作るのですが、レジンの場合そのまま流し込むと、この型にくっついてしまうので剥がれやすくするために離型剤というものを塗って作業を行います。この離型剤が付着したままでは塗料をはじいてしまい塗装することができないので、落とさなければいけません。
 FM企画さんのページではクレンザと中性洗剤、歯ブラシを使ってゴシゴシこすって落とす方法が提示されていますが、同じ方法で僕がやってみたところ疲れるし時間もかかるので、おすすめしません。模型店に行けば「離型剤落とし」と呼ばれる薬品が安く購入できるのでこれを使いましょう。500mlで900円程度です。
 深めの容器にパーツを入れ、そこに離型剤落としを流します。そのまま5分ほど漬けておけばOKです。ただしそのときは換気と火気に注意してください。
 漬け終えたらば水で離型剤落としを流してしばらく乾かします。

4 下地塗装
 タイルはメタルフィギュアと同じように塗装することが可能です。そのまま塗り始めても良いのですが、塗料の強度や手間を減らすためにも下地を塗ることをおすすめします。下地塗装はタミヤやグンゼから出ているラッカー系のスプレを使うと簡単です。僕はタミヤのフラットブラックのスプレを使いました(ですがこの色を選択したことは後に失敗だと分かります)。
 さっとスプレを吹いて色が均一になっていればOKです。しばらく乾かしておきましょう。

5 塗装
 下地が乾いたら塗装を始めます。用意する物は大きめの平筆、万年塗料皿、塗料、水バケツです。本来ならばタイルのような上に物を置いたりするものを塗装する場合、摩擦で塗料がはげることも多いので皮膜の強い油性アクリルを使うのが良いのですが、僕は持っていないので水性アクリルの中でも比較的皮膜の強いシタデルカラーを使います。必要な色はCodex Grey、Fortress Grey、Shadow Grey、Chaos Black、Bestial Brownの5つです。
 まずは塗料皿にCodex Greyを大量に取ります。この色がタイルの基本色になります。シタデルカラーは粘度の高い塗料なので少し水を混ぜておきましょう。そうしたら平筆を使って、タイルの表面を一様に塗っていきます。
 タイルの塗装は1枚1枚終わらせていくのではなく、流れ作業でやっていきましょう。その方が早いし塗料に無駄もでないので良いです。

 塗装は以下の手順で行っていきます。

5-a 扉を除く全てのパーツをCodex Greyで塗装する
 Codex Greyは暗めの灰色です。これがタイルの基本色になります。全てのパーツをこれで均一に塗りましょう。本当なら下地塗装のところで黒のスプレで吹くのではなく、灰色で吹いていればこの作業は無くて済んだわけです。皆さんにはそっちの方法をお勧めします。タミヤのカラースプレのダークグレイ(フラット)あたりが丁度良いでしょう。

5-b 石畳の部分を塗る
 まずは床のパーツから塗っていきましょう。床のタイルは2×2マスで1パーツになっていて、1つのマスの中には4つの石畳モールド(凸の部分)があります(下の図参照)。全て同じ色で塗っても悪くないのですが、雰囲気を出すために幾つかの色を使ってみます。

※この図は1枚のタイルを模式化したもの、■が石畳のモールドでそれが4つ集まった集合が1マス。

 使う色は4色です。それぞれShadow GreyとCodex Greyを1:1で混ぜた青っぽい灰色(カラー1)、Bestial BrownとCodex Greyを1:1で混ぜた赤茶けた灰色(カラー2)、Fortress Greyをそのまま使って白っぽい灰色(カラー3)、そして何も塗らないでCodex Greyを残した基本の灰色です。
 一度にこれら全部の塗料を作って出しておいても乾いてしまうので、まずは1色作りましょう。万年塗料皿にカラー1を作ります。そうしたら9つの床タイルを並べ、規則的にならないようにどんどん石畳(図の■の部分)を塗っていきましょう。全てのタイルにカラー1を塗り終えたら、次は同様にしてカラー2、カラー3とやっていきます。

5-c ウォッシング
 石畳を塗り終えたら、まだまだ塗料の彩度が高いのが分かると思います。ここでCodex GreyとChaos Blackと水を1:1:2で混ぜた水っぽい塗料を作って、タイル全面に流していきます。そして半乾きになったところで、水で洗った綺麗な筆で石畳のモールドに乗った水っぽい塗料をとれば凹になった部分にだけ濃い塗料が残り、全体的に落ち着いた色になります。これで塗装は終わりです。

6 仕上げ
 塗料が乾いたら、最後にグンゼから出ているつや消しトップコートを塗装面に吹いておきましょう。タイルにはメタルフィギュアを乗せるわけで、摩擦も多いでしょうから塗装が剥げてることが予想できます。それを少しでも防ぐためにこのように表面保護をするわけです。
 完成したタイルはこんな感じ。


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