I'm sorry this cite is Japanese only too
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並木通りをぬけ、住宅街から少し離れたところにそれはある。すがすがしい陽光を受けて白い壁材がまぶしく木々の間から見えてくる。 オ−トドアを通ると、適度にきいた空調が汗ばんだ身体をやさしく静める。落ちついた色調の壁、床…そこここに、観葉植物の鉢が置かれている。 受付に座っているのは、やさしそうな笑顔の女性。だが、通いなれたものは、彼女がナビゲ−ション用ホログラムであると知るだろう。 「いらっしゃいませ。今日は、どうなさいます? 軽く汗を流しますか? それとも、強い相手に挑戦なさいます?」 にっこり笑って、語りかける。 奥のほうから、首にかけたタオルで汗を拭いながら、女性が近づいてくる。遠目で見ても、なかなかひきしまってバランスのとれた体つき。動きやすい、ぴったりした服を着ている。褐色の肌。黒髪は汗を含んで首筋にはりついている。大きなくりくりした目が、活発そうな印象だ。 「あぁ。あなたも挑戦者? まぁ、楽しんでいきなよ。どんな対戦相手でも用意するよ。だ〜いじょうぶ、けがしたって、シミュレーションなんだからさ。あはは…い〜い強者が、おじけづくんじゃないよ!」 威勢のいいことを言って、シャワ−ル−ムのほうへ去っていく。彼女はこのジムのインストラクター。傭兵出身で、相当の腕前らしい。希望すれば、彼女と手合わせもできる。 彼女は傭兵時代の稼ぎを元手に、趣味半分でこのジムを開いた。といっても実際のオーナーは別にいて、彼女は稼ぎを頭金に、いずれ買い取るつもりで、出資してもらったらしい。趣味半分というだけあって、ほとんどの日はここで汗を流している。 「どうなさいます? お客さま? えぇ、どんな対戦相手でも、御用意できますわ。こちらで、希望対戦相手を申請してくださいね」 そう、ここでは、どんな相手とも対戦できるのだ。全て、挑戦者の希望通りに… |