第31章:ラグナとの再契約


翌朝
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 メロゥス :「ん、ふわぁぁぁ」
 フィラント :「ん、もう朝か?」
 タップ :「ぐぅ」

まず最初に目を覚ましたのはメロゥスだった続いてフィラント、タップと目を
覚ます。
最初に気がついたのはタップだった。

 タップ :「おい、イオンが居ねぇぞ」

その言葉にみんながハッとする。

 メロゥス :「しかし荷物はありますよ」
 フィラント :「ただの散歩とは考えられないな、剣が無くなっている」

イオンが寝ていた後をあらため全員が考え込んだ。
 メロゥス :「と、とりあえず探しに行きましょうか」


そのころイオンは
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寄宿舎からそう離れていない林の中に池があるその池の中にただ一人たたずむ
物があった、イオンだ。なにやらぶつぶつと呟きながら地面に模様を書いてい
るそれは魔術に詳しい者が見れば一目で魔法陣と解るだろう、イオンはその中
心に立ちサークレットをはめると剣を抜きはなった。

 イオン :「神剣ラグナよ主の命に応えよ」
 神剣ラグナ :『何のようだ主よ』
 イオン :「再契約だ…サークレットの使用に伴いプロテクト解除と
:知識賦与を可能にする」
 神剣ラグナ :『やっと、その気になったか。しかし主よ、その体では無
:理ではないのか?』
 イオン :「関係ない…始めるぞ」

イオンが聞いたこともない言葉を一言呟くと魔法陣とサークレットは紫色の光
を放ち始めた。

 タップ :「いたぞ、イオンだ」

タップがどうやら池の中にたたずむイオンを見つけたらしい。

 メロゥス :「こ、この力は」
 フィラント :「どうした、何が起こっている?」
 メロゥス :「膨大な量の魔力が…邪悪な気が…いや、これは神聖魔法
:と…そんなはずは…」

メロゥスだけがラグナの影響を受けていた。

10分ほどたったろうか光は消えイオンは静かにたたずんでいた。

 メロゥス :「イオン?」

メロゥスがイオンに恐る恐る声をかける、その声にイオンは力無く答えた。

 イオン :「すべては、宿舎に戻ってから話す」

寄宿舎に戻って
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3人はそれぞれいろいろなところに腰掛けイオンに問いかけた。

 フィラント :「それで、その剣の正体はいったい何なのだ?」
 メロゥス :「先ほどの力の放出といいただの魔剣というわけでもあり
:ませんね?」
 イオン :「そうだ、まずこの剣だが名をラグナという。神々の大戦
:で神が使ったとされる剣だ」
 タップ :「それにしちゃぁレインとかは邪剣といってたじゃねえか」
 イオン :「ああ、そうだこの剣自体は純粋な神剣なんだが古代王国
:期にこいつを研究材料にした魔術師が居てな、実験の過程
:で邪悪な意志が生まれたということになっている」
 メロゥス :「そうですか、それで邪悪な力と神の力を同時に感じたの
:ですね」
 フィラント :「しかし、危険ではないのか?」
 イオン :「確かに危険だった」
 タップ :「だったって言うのはどういうことだ?」
 イオン :「これはまだ誰にも話してないことなんだが、この剣の邪
:悪な意志は魔術師が偶然生み出したものではなくある意図
:があってわざと植え付けたものなんだ」
 メロゥス :「意図があった?それは何なんです?」
 イオン :「この剣の力は人間が扱うには強すぎた、それを人間が完
:璧に扱えるように魔術師はしたかったんだろうな、でも失
:敗した…つまり完全ではないにしろ剣の力を使い手が操れ
:るように制御をしているわけさ」
 フィラント :「それではなぜ邪剣と呼ばれるのだ」
 イオン :「それは私が制御装置をつけてないからだよ」
 メロゥス :「制御装置?それは何なんです?それにあなたはなぜそん
:なに剣に詳しいのですか?」
 イオン :「私は今、黒水晶のはまったサークレットをつけているだ
:ろう?これが制御装置であり同時に魔法王国期の知識を私
:に授けてくれる」
 フィラント :「そうか、ところであの池で何をやっていたんだ?」
 イオン :「再契約…制御装置の使用を剣に伝えた。これで私は剣と
:一心同体も同じさ、おかげで体のどこかに契約印が浮き出
:てることだろうさ」

そういうとイオンは不意に悲しげな表情を見せた、だが一瞬だったので見届け
たものは居ないだろう。

 イオン :「それから、一つみんなに言っておく…とても重大なこと
:だ、もし私がこの剣を暴走させたら、そのときは…そのと
:きはためらわず私を…殺してくれ」
 メロゥス :「そんな、なぜあなたを殺さなければ…」
 イオン :「時間だ…そろそろ行こう」




  Written with MLR by リュー
1996/10/08 19:06:39


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