第16章:エリネ倒れる
ミケロ達に襲撃されてから1時間ほどエリネの介抱を終えたメロゥスはキ
ャンプ中央のたき火に向かった。そこには既にエリネをのぞくパーティの全
員が顔をそろえ、先ほどのことで話をしていた。
「エリネは?」
ユノーが話を中断してメロゥスに切り出す。
「ええ、大丈夫です。」
その言葉を聞いて安心したのかユノーはまた話を再開した。
「さっきの…あのエリネが放った白い光…あれは何だと思う?」
「魔法…なのかな…あまりにもとっさのことだったから私には解らないわ。」
「俺もあんなのは初めてだ。」
その質問に対してキリとタップが答える、それ答えを聞くとユノーはますま
す悩み込む。
「ホントに何なんだよ、あれは…エリネはちゃんとした人間…だよな、なぁ
イオンはどう思う?」
「……」
「おい、イオン?」
深刻な顔をして黙りこくっているイオンに再度ユノーは話しかける。
「ん?ああ、すまない、話を聞いてなかった。」
「いや、エリネのだしたあの光さ、イオンはどう思う?」
「あの光…初めてだなあんな光は…」
「そうか…」
その言葉にますます悩む一同。
「とりあえず、今日はもう寝ませんか?エリネも目を覚まさないようですし。
あれはあまり気にしていてもどうしようもないでしょう」
フィラントがもうこれ以上考えてもしょうがないと行った表情口を開いた。
「そうだな…そうしよう。もう今夜は敵も来ないだろうから見張りもいらな
いだろう」
その言葉にユノーも同意すると皆は重い腰を上げてテントに引き返していっ
た。
パーティの皆が引き上げた後イオンだけが一人その場に立ち尽くしていた。
「私…私は…何をやっているのだ…くそっ」
その言葉と共にイオンは自分の拳を近くにあった樹にたたきつける、同時に
その拳からは血がほどばしる。
さきほどからイオンはエリネを助けるために剣を抜こうとしたが抜けなかっ
た自分を責めていた、邪剣を使えばエリネは気を失うこともなかったであろ
う、しかしそれと同時に残忍になるであろう自分が怖かったのだ。
「結局私はこの剣に頼らないと何もできないのか…」
『そうだ…早く私を抜けっ』
イオンの頭の中に邪剣の声がこだまする。
「!?、うるさいっ、だまれっっ」
両耳を押さえイオンはその場に崩れる。
「私は、私は一体どうしたら、あの悪夢をまた見ろというのか…」
「イオン…」
イオンと同じテントのユノーはイオンが来ないのを気になりどうしたものか
とイオンを呼びにテントを出ようとしたがイオンその様子を見、一人テント
の中で立ち尽くしていた
夜は更けていった…
Writeen with CLV by リュー
96/03/16(Sat) 21:09:50
リレー小説目次へ
TRPGに関する情報へ
サイバラのホームページへ
E-mail address :
saibara@big.or.jp