TopPage > 謎箱 > 過去の遺物 > 夕闇
薄い雲に隠れて 冷たい月がひっそりと 見下ろしている
ほの白く揺らめく 硬質な光の螺旋は 幻想へといざなように すべてを押し包みつつ 瞼の上に重くかさなり 永久の夕闇へと背中を押す
過ぎ行く夜を捕まえた 小さく白い流星が 二度と空を離さないようにと 圧し掛かる黒い雲を 呼び寄せたとき
冷たい月が 哀れみの涙をこぼした
もう二度と空は見えない
美しく散った花々も 実る果実のかぐわしき香りも 今は遠い過去の追憶の中………