
いつか俺は気が狂う そう言った事がある 俺の中の白と黒は水と油のごとく混じりあわない 白と黒は極にあって、俺を引っ張りつづける いつか 俺は裂けてしまう だから 狂ってしまう 俺は狂った 日常も仕事もできぬままになった ひたすら遊びの中で息をする俺は 日常でさえも水の中のように恐れた 日常はあまりに多く 日常はあまりに深く 俺に 逃げ出す事はできなかった 穴倉に潜り込み 俺は再起を図る 冬を迎え息を凍らせながら 全てを捨てざるを得なかった俺は 思い出と痛みだけは捨てる事ができなかった 雌伏の時 全て狂っていた頃を思い出す それは甘く腐った匂いを漂わせていた 腐肉喰らいを引き寄せる甘い匂い 白と黒は俺の中に在る まだ二つは極なのか? 俺はまた狂えるのか? |
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