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その頃、もう一隻の宇宙船が火龍星系を航行していた。
鋭く尖った流線形の船体は、優美さと猛々しさをともに兼ねている。
辺境のゴルディック星系で、辰帝国の一個艦隊相手に立ち回りを演じた、高速偵察艦アールグレイU。
乗組員はもちろん、この二人であります。

アイリス  「そうそう、また改造されちゃったんですよ、この船」
ミュー  「また赤字の種が増えた〜」
アイリス  「いや、別に改造費は取られていないので、いいんですけどね」
ミュー  「維持費がかかるじゃない〜。で、私の部屋は前のままなの?」
アイリス  「ぜんっぜん、変わってませんよ」
ミュー  ……すみっこに行って泣く。
GM  とか話してますと、こちらの船に向けて通信があります。
アイリス  じゃ、回線開きます。
GM  緊急救難信号です。
アイリス  うわっ(^^)
通信/GM  「こちら輸送船、ラッキースター号!  ただいま海賊の襲撃を受け交戦中!
               至急、星系軍か警察に通報を! 繰り返す、こちらラッキースター号……」
ミュー  「ん〜、船名をアンラッキースター号に変えた方がいいねえ」(^^)
アイリス  とりあえず、通信が出ている場所の位置を確認します。
GM  ここからほど近いですね。
ミュー  「行こう行こう」
アイリス  「はい!  アールグレイU、最大戦速!」


はじかれたように加速するアールグレイ2。数分とかからずに現場へと到着します。
 

GM  海賊船がコンバットアームを展開して、輸送船を抱きかかえるような形になっていますね。
        で、エンジンがもがれていてボロボロですね。
アイリス  ずいぶんと荒っぽい手口ですね。
GM  いや、この世界ではオーソドックスな方法です。
        コンバットアームで無力化した後、乗り込んで金品いっさいがっさいを奪って逃走。船沈めても仕方がないでしょ。
ミュー  「しっかし、海賊が狙うにしては、ずいぶんとボロい船に見えない?」
アイリス 「そうですね。VIPでも乗っているんでしょうか?」
ミュー  「どうだろ。VIPがこんなボロに乗るかなあ」
アイリス  「確率的には低いですね」
GM  さて、どうしますか?  このまま主砲を撃てば二隻ともに沈んでしまいますが。
アイリス  ですね。
               「じゃあ、接舷しますので、ミューさん、お願いします」
ミュー  「白兵戦ならまかせてよ。はっはっは」


一方、ラッキースター号の船内倉庫では……

GM  君達が入ると、別の扉をどかーんと爆破して、海賊どもが乗り込んで来ます。
海賊A/GM  「どこだ、あのマシンは!?」
海賊B/GM  「探せ!  探せ!」
海賊C/GM  「……ん?  なんだ、お前らは!?」
デュオ  「ふん、おい、三下」(^^)
海賊ボス/GM  「な……さんしただとぉ!」
デュオ  「おう、いかにもやられそうな顔している、そこのデカイの。
            お前だ。悪いことは言わねえから、とっとと消えな。
            ここには正義をふりかざすおっちゃんがいるから、鉄拳くらいたくなかったら早く失せろ」(^^)
海賊ボス/GM  「なにぃ!?  貴様、この火龍星系に名だたる海賊……」
デュオ 「?」
海賊ボス→ドン・ウォーリー/GM  「……ドン・ウォーリーさまにたてつく気かっ」

デュオ  “心配するな(Don’t Worry)”〜〜?
GM   違う!
          「首領(ドン)」ウォーリーだッ!
デュオ   「わかったわかった。その名前に従おう(^^)
            “心配いらねえ”よ、お前はこのままやられるんだ」
ドン・ウォーリー/GM  「このガキゃ!  野郎ども、やっちまえ!」   「ぬっ、またもや悪かッ!」(びしぃ)
アカラ  (……また変なやつが出て来た……)
ミュー  (周りを見渡して)
          「ん〜、どっちが悪だと思う?」
アイリス  (やはり周りを見渡して)
               「ん〜、多勢に無勢ってところから、あっちだと思いますが」(と、海賊どもを指差す)
ミュー  「りょーかい」と言って、にひひと笑いながら爪を出します。
デュオ  「よく分かってるじゃん」
アイリス  「だって海賊に子供はいませんし」
デュオ  「………………(- -)」
  「なに!  民間協力者かッ」(びしぃ)
デュオ  「おっちゃん、オレも民間だよ」(^^;) ドン・ウォーリー/GM  「ちくしょう……だが、今から運んでもエントリーには間に合わんだろうからな……
                                 報酬ぶんの仕事は果たした。てめえら、今度あったらおぼえてやがれ!」(←逃げてく)
デュオ  ちょっと待て!  それで終わりなのか!?(^^)
GM  スターロードのザコってこんなもんだよ。某誌のリプレイなんか二行で終わってるよ(^^)


てなわけで、あっという間に海賊を蹴散らした英傑たち。ですが……

船長/GM  「いや〜、助かりました。よかったよかった」
技師/GM  「よくありませんよ!  今からじゃレースの受付に間に合わない!
船長/GM  「いや、それは……事故ということで」
技師/GM  「事故ですみますか!  あああ、ここまで来たっていうのに〜〜ッ」
アイリス  「……すみません、お取り込み中もうしわけないんですが」(^^)
技師/GM  「はい?」
アイリス  「海賊たちがねらっていたのは、いったいなんだったんですか?」
技師/GM  「それは……おそらく、このマシンです」

アイリス  「競技用……?」
技師/GM  「ご存知ないですか、紅龍杯グランプリですよ!」 アイリス  要するに、この時代のF1みたいなものなんですね。
技師/GM  「くそ、きっとあいつらの仕業にちがいないッ。船さえ無事なら、今すぐ運んで行けるものをッ!」
ミュー  「ふね……?  そういえば、すごーく近くにあったような。ねえ、アイリス」
技師/GM  「ええッ!  あるんですか! どこですか!」(肩つかんでがくんがくん)
アイリス  「いたいいたいいたいです」
技師/GM  「ああッ、失礼!」
アイリス  「船はあるんですけど……」
技師/GM  「お願いしますっ!  乗せてくださいッ、運んでくださいッ」
アイリス  「それはいいですけど……」
技師/GM  「あああああああ、急がないと、レースの受付に間に合わないぃぃぃぃ」
デュオ  「……おっさん、落ち着けよ」(- -#)
ミュー  「とりあえず、このまま船をほうってもおけないし」
アイリス  「そうですね、まずパトロールに連絡を……」
技師/GM  「マシーン!  レース!  出場資格?!  いそいでください?!」
アイリス  「…………はいはい」 デュオ  (ピッポッパ)「こんなもんでどうだ?  日給で5万クレジット
技師/GM  「……………………」(なやんでいる)
アカラ  「優勝すりゃいいんだよ、優勝すれば」(^^)
技師/GM  「……………………分かりました」
  「ふふ、また正義できそうじゃのう」
アイリス  「発進準備できましたよ」
技師/GM 「はい! はい!  いま行きます!  皆さんも急いで!」


アイリスは操作盤に手を置き、船の制御中枢と直結。はじかれたように船は加速。
航路上の他の船をたくみにかわしながら、宇宙港へと向かいます。

GM  で、宇宙港へ着くと、マシンに入っていたのと同じロゴのジャケットを着た人たちが待っていまして、
        「遅いじゃないかっ!!」
        「すまん、海賊に襲われた!」
        「なに!  マシンは無事なのか!?」
        「ああ、大丈夫だ」
        「くっそー、シューティングスターの連中め、汚い真似を〜っ」
        とかとか声をかわしてます。
デュオ  “シューティングスター”?
アイリス  ライバルのチームじゃないんですか。
GM  ちなみに、ここのチーム名は「コメット」というらしい。ハンガーにペイントしてありますね。
デュオ  ……「コメット」?  だっせー名前(^^)
GM  ところが、だ。まだ問題があるようでして、
        「しかしなぁ……」
        「どうしたんだ?」
        「昨日、バックアップパイロットが……」
        「どうかしたのか!?」
        「交通事故にあってな。足の骨を折って入院している
        「なんだって!」
        「マシンがあっても、パイロットは二名そろっていないと、エントリーできない
        「……ちくしょう」
       という風に困ったことになってるようですね。
デュオ  向こうの仕事は丁寧だな(^^)
技師/GM   「そんな、ここまで来て………………おお、そうだ」
                  (アイリスの肩を、ぽん、とたたいて)
                  「君、やってみないか!」
アイリス  「…………はい?  わたし、ですか?」
技師/GM   「頼む!  あの操艦は実に見事だった!  君ならレーサーとしても立派に通用する!  一生のおねがいだッ!」
アイリス  困って猫さんの方を見ます。
ミュー  「うーん、本来の任務とはまるで違うし」
   そのスキに、ちょっとマシンにまたがってみようかな(^^)
       「んん?  おお?  おお〜〜っ」
エンジニア達/GM   (ばきっ)「なにしてるんですか〜ッ」
   「いや、ちょっと試してみようかな、と」
エンジニア達/GM   (ばきっ)「まだ調整中なんですよ〜ッ」
   「わしだって、“マッスルレーサー”と呼ばれた男なんじゃぞ」(^^)
ミュー   「おっさん、おっさん、アンタの力じゃ操縦桿へし折っちゃうよ」
アイリス   「どうしましょう?」
ミュー   「まあ、おこづかい稼ぎと思えばいいんじゃないのかな?」
アイリス   「そうですね、アールグレイも、この後改造される予定ですし」
ミュー   「またやるの〜〜」と言って隅で泣く(^^)。
アイリス   「それでは、お力になれるかどうか分かりませんけど……」
エンジニア達/GM   「ほんとに?」「ありがとう」「ありがとう」「うううう(安堵の涙)」
技師/GM   「では、さっそくエントリーだ。お嬢さん、お名前は?」
アイリス  「アイリス・ローゼンベルグ、です」


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