広大な新星界の一角に、“フォート”は存在する。
存在は知られているものの、その実体に関しては全く知られていない犯罪結社、黒体社<ダークマター>。
その数ある秘密要塞のひとつが“フォート”である。
異常な重力場やエネルギー流、波動嵐に囲まれた“暗礁宙域”の中心にあるため、いずれの組織もその場所をつかむことができない。
その“フォート”の一室で、一人の男が査問を受けようとしていた。
ホログラフのモノリスが彼の周りを威圧的に取り囲む。男は、ちらりと顔を上げたが、ホログラフには「SOUND
ONLY」とだけ現われていた。
「…………これより、第二回査問を開始する」
その声に、男は眉をしかめ、口をへの字に曲げて文句をぶーたれた。
「ちょーっと、待ってください。今回はいったいなんなんですか?
なんかルールで間違っているトコロとか?」
<見苦しい言い訳は無用>
<そのとおり。武器のレートに関するルールを忘れていた点とか……>
<趙紫雷が竜星拳使っているくせに壊力消費し忘れたとかは、実に些末なこと>
「じゃあ、なんですっちゅーねん」
<貴様、このリプレイを仕上げるのにどれだけの日数がかかった?>
「へ? 去年の12月15日からだから……5週間ですが」
<痴れ者! リプレイ一つにどれだけ時間をくっておるのだ>
「それはムチャですよぉ。こちとら卒業論文かかえてたんすから……」
<貴様、ゲームをなんと心得ておる! 「真剣に遊べ」とせ○た三○郎も言っておるではないかッ>
「んなムチャクチャな……」
<評決を取る……この者への罰は?>
<滅!>
<滅!>
<滅!>
「ちょ、ちょっとまてぇ…………う、うぎゃぁぁぁぁ…………」
やあ、ずいぶんと時間がかかって申し訳ありません。スターロードのリプレイ第二話、ようやく完成であります。
このリプレイ収録までには、数回のセッション、およびネット上での情報交換などを経ておりまして、GMも慣れてきております。
……が、慣れておりましても、やはりあるのですね、チョンボが(^^)
「戦闘手順の間違い」のチョンボ
これは前回のチョンボ。何をどう読み違えたのか、戦闘時のAPによる行動順位を間違えておりました。
ただしい戦闘手順については、本リプレイをご覧くださいませ。ううむ、文章で概念を伝えることの難しさの現われですな(こら)。
「武器のレートを使っていない」のチョンボ
これはある意味で、意図的に無視しているルールであります。
というのも、初めてスターロードに触れたプレイヤーに、いろいろとルールを詰め込んでも、覚えてくれないという現実がありまして。
それなら、最初はハズして、二回目から「実はこういうルールがあったんですよ〜」と出しているのです。
これに関しては非難などございましょうが、たつのうたのハウスルールなのだとご承知くださいませ。
(とゆーか、周囲の戦闘系キャラクターの誰も彼も武器はレート無限大なので、ルール話しても意味がねえという事情もあったりする)
大きなトコロはこんなところですね。他にも小さな点はいくつかございますが、反面教師としてご活用ください。
さて、チョンボだけだと(書いている人間の)気が滅入るので、前向きなことも。
「今回のMVP」
問答無用でユキさんでしょう。いやあ、つよいつよい“桜花の剣士”。さすが最強の対艦兵器だけのことはあります。
ただ、ユキさんの場合、強いというだけじゃなくて、ドラマチックな場面で活躍していましたね。
<アサルト>で戦車から子供をかばうとか、ミスター張を一刀両断してしまうとか、
そしてなにより、最後の戦いでボロボロになりながらも、趙紫雷を打ち倒すとか。
しかし、プレイヤー本人はべつにねらっているわけじゃないんですね。うーん、無心の勝利なのかなぁ?
「ロードの強さ」
作戦指揮を理解しているプレイヤーが、ロードを受け持つといかに強いか、というよい見本ですね、今回は。
リプレイ中でいみじくもユキさんが「作戦指揮がないと二、三人は死んでますよ」との言葉通り、
今回のミューはまさしくスコードの守護神でした。とゆーか、彼女いないとアイリス死んでいただろうな。
しかし、彼女があれだけの守護神ぶりを発揮できたのは、やはり抜群の回避値と、掃いて捨てるほど多いAPのおかげでもあります。
宇宙軍師だと、ああいうふうにはいかなかっただろうなァ……
“格闘将軍”趙紫雷<チャオ・スーレイ>
「ふーむ、格闘家って面白そうだなっ」と思って作ったのが、このダークサイドです。
それがなぜ「将軍」になったかというと、一方では「権力持ったヤツを敵に回したいなあ」とも考えていたのです。
で、すったもんだのあげく、「占領下の惑星で人を探すシナリオはどうかな?」と今回のストーリーとあいなったわけです。
個人的に最後まで悩んだのは、「占領下の惑星」をどうするか。
さーんざん困ったあげく、「あまり人がいなくて便利だ」とゆーくだらない理由で西部劇ふうの惑星になりました。
その意味では、今回はつぎはぎなシナリオになってしまい、個人的にはちょっと反省しております。
でも、ゴルディックはなかなか面白そうな星なので、また次回に使いたいですねえ。
ちなみに、データ的には趙紫雷はそれほど強くはありません。強かったのは壊力がたんまりあったからです(^^)