広大な新星界の一角に、“フォート”は存在する。
存在は知られているものの、その実体に関しては全く知られていない犯罪結社、黒体社<ダークマター>。
その数ある秘密要塞のひとつが“フォート”である。
異常な重力場やエネルギー流、波動嵐に囲まれた“暗礁宙域”の中心にあるため、いずれの組織もその場所をつかむことができない。
その“フォート”の一室で、一人の男が査問を受けようとしていた。
ホログラフのモノリスが彼の周りを威圧的に取り囲む。男は、ちらりと顔を上げたが、ホログラフには「SOUND
ONLY」とだけ現われていた。
「…………これより、査問を開始する」
その声に、男は頭をうなだれ、必死に弁明を始めた。
「こ、今回の事態は、たしかに私のルール不理解にもとづくものですが、しかし……」
<見苦しい。言い訳は無用>
<そのとおり。“戦闘中はAPを1使えば命力を1枚プロットできる”というルールを忘れていた点とか……>
<“コズミックハンターの耐ショック値を間違えていた”とかは、実に些末なこと>
「で、では、何が私の失敗なのでしょうか……」
<決戦に際して、カーンに語らせし台詞、いま一度思い起こせ>
「じゅ、銃は威力ではない、数だ、と……」
<痴れ者! ヒーローどもの持つ武器の総数を数えてみよ!>
<フェイルの持つ“戦士の銃”、カリスの持つ“サイブラスター”、カナミの持つ“愛用のブラスター”>
<合計で3丁。対するカーンはマグナム2丁。この時点で既に彼の負けは決定しているではないか!>
「そ、それはですね、戦士の銃に対する特殊例と申しますか、なんというか……」
<評決を取る……この者への罰は?>
<滅!>
<滅!>
<滅!>
「お、おゆるしを…………う、うぎゃぁぁぁぁ…………」
このセッションは、『スターロード』を買って2回めのGMなのです。
1回めの時には、ルールの理解が不十分で、プレイ中にルールブックをひっくりかえして“しっちゃかめっちゃか”でした。
(まあ、前日に買ってロクに読まないまま、徹夜明けの頭で、しかも他のゲームの後で時間が余ってのプレイですから、無理もない)
で、ルールブックをしっかり読んで、臨んだのがこの2回め。
セッションの流れ自体はスムーズに行き、終わってから「またやりたいです!」と言ってもらえ、なんともマスター冥利につきましたが、
やはりあったよ、ミスとチョンボ(^^;)
「見落としたルール→“戦闘中は自分の手番で1APを払えば、命力<ミンリー>を1枚プロットできる”」
これを押さえてなかったので、ヒーローが戦闘中に使える命力<ミンリー>は1ラウンド1枚だけというシビアな状況に。
まあ、結局は勝ったのですが、それにしても酷なコトをしたもんです。
「コズミックハンターの耐ショック値を間違えていた」
正誤表には、ちゃあんと書いてあるのですけどねえ。テンプレートを訂正し忘れていました。
「戦闘でエキサイトしすぎて壊力デッキを使い切った→<捨て台詞>での脱出不可能」
これは進行上のミス。カーンには格好よく逃げてほしかったのですが……見事に失敗。
次に載せる予定のリプレイでも、壊力デッキの使い過ぎがあったりします。
GMは、壊力デッキの総数と、イベント進行で使うであろう枚数とを、よーく考えて、場合によってはイベントを減らすことも必要かも。
にしても、エピローグで逃亡させたのは、GMの悪あがき。ちょっと卑怯です。
「ちょっとGMがアドバイスしすぎでないか?」
これは、たつのうたの悪い癖。もうちょっと控えたほうがいいのかもしれませが…………うむ、控えよう(ホントか?)
ひるがえって、ヒーローたちの活躍を見てみると、シナリオが迷走するでもなく協力的なプレイで、GMとしては“謝謝!”です。
もっとも、今回は「逃げるテロリストを追っかける」という一本道シナリオなので、迷走のしようがないのですが。
カーンとの戦闘では、APを使う戦闘が初めてだったこともあり(そしてGMのチョンボもあり)、かなりの苦戦をしいられたようです。
が、勝利! 終わってみると、「もう少しシビアな方がよかったかな?」と思ったのですが、こんなものかもしれません。
……それにしても、やはり強いよ、古代船。なぜみんな「異星人の遺産」を選ぶのォ?
“ダブルマグナム”ドレニム・カーン。
「初めて作る話は、やはりコロニー落としの阻止だよね」と妙な思い込みから生まれたダークサイド。
(いや、もともとから隕石が落ちるとか、そーいう“落ちモノ”は好きなのですが)
悪の科学者とか連合加盟に反対する軍人とか、色々と考えたのですが、どーも面白くない。
(何が面白くないって、科学者だと「ただおっことす」なんてアタマ悪すぎだし、軍人だとシナリオが終わったら使えないとゆー)
そこで考えたのが、“テロのためにテロをするテロリスト”。“テロ馬鹿”というヤツです。
問題は戦闘力をどうするかでしたが、<二挺拳銃>で遠くから撃ったらイヤラシイなァ(^^;)、と思い両手にハイパーマグナム。
最後は<捨て台詞>で逃げてもらおうと思ってましたが、実にカッコ悪い終わり方は周知の通りであります。
次のページに、カーンのデータを暫定掲載しておきます(シナリオソース「GreatFall」がUPできれば、そちらへ移行します)。