「RPG(ロール・プレイング・ゲーム)」という言葉を聞いたことのある方は多いかと思います。
架空の世界で架空の主人公になって、様々な物語を体験するゲームのことですね。コンピュータ・ゲームでは、かの「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」などをはじめとして「RPG」と銘打ったものがたくさんあふれています。
ここでひとつ疑問。じゃあ、「TRPG」の「T」って何のことなんでしょう?
「TRPG」の「T」は「テーブルトーク」の略です。
そのゲームを遊ぶ人が一つのテーブルに集まって、トークつまり会話によってゲームを進めていくことから、こんな言葉で呼ばれます。
いえ、そもそも、この「TRPG」がコンピュータ・ゲームでの「RPG」もふくめた「RPGの源流」なのです。
プレイヤー(TRPGを遊ぶ人。つまりあなた)は、架空の冒険世界の住人である「キャラクター」を演じます。
コンピュータ・ゲームでは最初から名前・性格・職業などが決められてしまっているのが多いですが、TRPGでは(ゲームの世界観をそこなわない程度に)自分の想像にまかせて自由に演じ行動することができます。
そして、その自由に動けるプレイヤーが複数いるのが普通のTRPGなのです。
ですから、キャラクターは好きなように行動できますが、他のキャラクターにその行動を止められることもあります―――もちろん協力してもらえる場合もあります。
そういったキャラクター間のやりとりによって、物語がより楽しくなるでしょう!
さて、ゲームの進行は誰が管理するのでしょう?
コンピュータ・ゲームでは、まさにコンピュータがプログラムにしたがって処理するのですが、TRPGではゲームマスターがゲームの進行を管理します。
ゲームマスター(以下GMと略)は、キャラクターが冒険する物語のプロットを考え、キャラクターが出会う人々を演じ、キャラクターが行なう行動が成功したかどうかを判定します。このように、GMはゲームの進行に権限をもっていますが、あくまでそのゲームのルールに従って行動を処理し、プレイヤー達を楽しませることがその役割です―――いっけん大変な役割にみえますが、のぞむ冒険を用意するのはGMの特権なのです!
このように、プレイヤーとゲームマスターとの会話によって、TRPGは進められていきます。
TRPGの面白い点は、そのゲームのストーリーの行く先は自分たちで決められるところです。大まかな筋道はGMが考えてきますが、登場するキャラクターの行動はプレイヤーの自由です。キャラクターの言動にGMは文句が言えませんし、またそれによってはお話しが予想外の方向に進むかもしれません。
コンピュータ・ゲームではストーリーは最初から決まっています(主人公が話す台詞も決まっています!)。
が、TRPGではストーリーは新しく創りあげられていくのです―――自由な会話によって。
なにより、そのとき経験した冒険やストーリーは、商業向けに大量生産された誰もが味わえる物語ではありません。
その時集まったプレイヤーとゲームマスターだけが共有できる、いわば「あなたたちだけの物語」なのです。
それは誰にもまねのできない、世界でひとつだけのストーリーになるのです。
そう、TRPGは無限の可能性と物語を与えてくれるのです―――私たちに想像力があるかぎり。