『深淵』プレイガイドver.2.01(1999/3/4) goto Top goto TRPG


 『深淵』のプレイガイドです。印刷してコピーしてセッション前に配布しておけば便利でしょう。でもいつものお約束は守ろうね。

使用上の注意(よく読んで正しくお使い下さい)
・サマリー類は私こと軍光一の文責によるオフィシャルルール、設定類の要約です。
・セッションの便宜の為に作成し公開しています。
・セッション終了後は回収し、配布しないで下さい。
・文章の改変をしないで下さい。
・以上の条件を守る限りで、既にルール(基本セット)を所持している人のみに使用を認めています。
・ヴァージョン情報について
 サマリーに何らかの誤りが発見され、或いは追加すべき事項が生じた場合、その都度訂正追加していきます。また、見やすさ読みやすさなどを考慮して訂正することもあります。
 ルールなど内容自体が変化している場合、ヴァージョンの整数部分を更新します。(例:ver1.0→ver2.0)内容はそのままで細かい表現やレイアウトを修正した場合、ヴァージョンの小数部分を更新します。(ver2.01→ver2.02)
 内容についての意見感想は常時受け付けています。その際には、出来ればその出典などを明らかにしてもらえれば助かります。(例:○○の記述はルールブック△△の書、××ページと照らし合わせるとおかしいのではないのか?など)
 それではよいゲームを。楽しんで下さい。

第1部 世界背景
 1神話/歴史
 12と1つの星座が巡る世界。天空城(ヴォタオナイア)に住む12と1つの神々。そこへ魔族と呼ばれる存在がその神々に反旗を翻し、「翼の王」(死の神。13神No2)や龍らとともに神々を放逐した。魔族はその後内乱を起こし、「翼の王」を葦原の国(死後の世界)へとたたき落とす。怒った「翼の王」は宣言する。「これよりは我が封土。死の安息の地なり。汝ら魔族の入ることあたわず」かくして魔族は死ぬことを許されなくなった。
 やがて「剣の王」(生命と支配の神。13神の主神)の妻「指輪の女王」(愛と契約の神)が不動星より巨人の軍勢を連れて帰還し、魔族に逆襲をかける。魔族は敗北したものの死ぬことはなく、各地に封印された。
 その後指輪の女王は地上を去り、後を任された巨人やその後継者の妖精騎士も復活した魔族との戦いに疲れ果て、地上から姿を消した。
 それから500年あまり。妖精騎士の王国は瓦解し、魔族の封印はゆるみかけていた。

 2政治体制
 理念的には世界を統治する「妖精王国」があるが、統治者である妖精騎士が姿を消して500年以上が経つ。各地では妖精騎士より統治を委託されたという名目で人の子が封建支配を行っている。名目上これらの統治者は王は名乗らず、爵位を以て土地と人民を支配している。(例:ラルハース侯爵領、ユラス男爵領、バッスル侯爵領など)

 3文明レベル
 文明レベルは地球の中世ヨーロッパよりかなり進んでいる。
 都市の事例についてみてみると、妖精騎士により建設された都市は上下水道が整備されているところもある。街道も比較的整備されている。ヴァルハン族(小人族)や巨人により優れた金属加工技術がもたらされており、優れた金属加工製品も作成されている。
 農村においては、妖精時代に普及した三圃制と灌漑路に加えて農耕神ライエルの魔法により生産力はぐっと上昇している。閉鎖的な共同体社会。都市と農村は稍乖離の様相を見せ、別々の道を歩もうとしている。
 火薬及び火器は存在しない。 また、密かに識字率が100%。(交易語の技能、みんな持ってるでしょ?)

 4魔法
 4−1魔法を使う者達
 魔法を使う者は、魔道師、もしくはまじない師と呼ばれる。
 a魔道師
 グラム山の魔道師学院にて正規の教育を受けた者を魔道師と呼ぶ。学院の門をくぐった者はまず「候補生」と呼ばれ、基礎課程を終えた後に星座ごとの専門課程を学ぶ。 課程を修了した後学院に止まり研究教育や魔族の「策謀」と戦う者も有れば、各地に派遣されたり貴族に仕えたりしている。
 bまじない師
 各地の在野で魔法を生業とする者達。技術者。師匠について徒弟制で技術を学ぶ。いかさま師と同義に扱われることも多々あるが、魔道師よりも民衆の生活に密着した存在だといえる。
 c司祭/神官
 神などのより強力な存在の力を借りて魔法を使う者たち。日々の生活や糧を得るために便利な魔法がたくさんある。民衆の生活と非常に密接な関係を持つ存在だといえる。

 4−2魔法を使う者達への対応
 人ならざる技を使い、刻印を身につけた魔法を使う者達であるが、人々の生活を支える「技術者」として不当な差別の対象となることはない。特に「治癒」を使える者は医者程度には待遇される。ただし、魔法の暴走により誰かに被害を与えた場合はその限りではない。

 5信仰
 深淵世界において信仰とは単なる精神上の問題ではなく、それを通じて得られる恩恵と不可分である。人々は自らに恵沢をもたらしてくれる存在を崇める。
 a12と1つの神々
 12と1つの神々は地上を去り、その力は地上には届かない。地上の人の声は天空には届かない。よって12と1つの神々を崇めることには何の利点もなく、現実に全く信仰されていない。
 ただ、妖精騎士の継承者を自称する貴族達の中には教養としての神々の知識と共に、「指輪の女王」を敬い女性を尊重する現象がある。

 bブラージュ・ライエル群神
 深淵世界でもっともありふれた信仰。狩猟と漁労の群神「ブラージュ」(ウォルフ、ケレス、エンケなど多数の神により構成される)と農耕群神「ライエル」(アアク、クノープ、シーブなど多数から構成される)の魔法は人々に豊かな獲物と安定した豊作をもたらす。またこれらの司祭/神官は治療師として人々にとって無くてはならない存在でもある。

 c魔族教団
 魔族を崇める教団のことを魔族教団という。多くは存在自体が違法であり、民衆にとっては恐怖と排斥の対象となる。公権力や魔道師学院からも攻撃の対象となることが多い。
 c−1通常教団
 一見普通の宗教団体と何の変わりもない教団。信徒の多くも自分たちが崇めているのが魔族だとは知らず、公権力や学院も通常は弾圧しようとしない。特に地方神などは実は魔族である例も多いのだが、誰も真実を知らないために問題にしない。(例:医王教団、金狼教団、海神教団)
 c−2秘密教団
 活動が邪悪、もしくは非人道的、異端行為などであるために存在を隠す教団。信徒も多くは信徒であることを隠している。その性格は様々で「新たなる暁」のように単なる嘆美趣味の死体愛好家(無論一般人から見れば不気味そのものだが)の集まりであることもあれば、「緑の猟犬」のような過激な魔族解放論者、「龍王教団」のようなもう何が何だかわからない狂信的な集団もある。
 註 だから、「魔族教団」=「邪教集団」=「邪悪」という等式は無条件で当てはまるわけではない。いずれにせよ、触らぬ神(魔族)に祟り無し。行動はくれぐれも慎重に。

 6魔族
 かつては神々をも滅ぼした魔族。その名を聴いたとき、人々はどのような反応を示すか?
 a恐れる人々
 魔法知識を全く持っておらず、かつ多くは戦う手段を持たない人々。農夫、狩人、踊り子など。
 ほとんど知識無しに魔族を畏れ、その反動として魔族に関係する者に対してはヒステリックに攻撃する。魔族と関わりのある人間に対しては村八分にしたりリンチにしたりする。その反面、魔族に対する知識がないためにいとも簡単に魔族に踊らされるのもこういった人々。

 b戦う人々
 魔法知識は持っていないが、戦う手段を持っている者達。戦闘系テンプレートなど。
 彼らは魔族が何なのかは知識としては知らないが、その眷属や怪物達と戦った経験はある。彼らの武器は手に持つ得物と勇気と経験であり、魔族本体や龍でもない限りその危険性の度合いと勝機の度合いは理解している。必要ならば戦うが、好きこのんで敵対するわけではない。場合によっては妥協もする。そんな人々。

 c滅ぼす人々
 戦車の魔道師など。魔法知識と戦う手段の双方を持つ。魔族の危険性を熟知し、狂信的に魔族を滅ぼそうとする人々。
 彼らは戦うために魔族を研究する。魔族の危険性を指摘し、魔族と取り引きすることの危険性を指摘し、魔族を滅ぼすことに命を懸ける。魔性の存在に対しては滅ぼすことこそがその対象にとって幸せであると見なし、また知識を持たない者が魔族と接するのを止めようとする。

 d召喚する人々
 高い魔法知識を持ち、魔族の危険性を理解し、それでもなおかつ魔族の力を利用しようとする人々。原蛇の魔道師など。
 彼らは魔族や深淵に関して高い知識を持ち、その危険性を理解した上でなおかつ魔族の力を己がものとして使うために魔族の眷属や時には魔族そのものを召喚する。彼らの多くは自信家であり(でなければ誰が自分から魔族と関わろうとするものか!)、魔法や魔族の探求心が強い。反面、魔族に関する知識を持たない者が魔族に関してあれこれいうことを笑止だと思っている。

 e崇める人々
 魔族を崇拝する人々。魔族の信徒、司祭など。
 魔族を魔族と知りつつ崇める者達は多く社会の異端児であり、反社会的な性格を持つ。日常生活での鬱憤を信仰に注ぎ込み、狂気に染まっていく。彼らは魔族を崇めることによってそれによってしか得られない何らかのメリットを得ようとする。その究極的な目的は自らも魔族となり永遠の生と魔力を手に入れること。

 7性、年齢など
 a性
 女性もしばしば旅にでるが、女性が子供を産むという役割は変わっていないので、軍事関係は女性の数が少なくなる。
 全般的に男尊女卑の風潮があるが、貴族達の間では「指輪の女王」崇拝により女性尊重の風潮もある。差別というより区別、社会的分業といったところか?

 b年齢
 1才。数え年であるために生まれた歳が1才。歳の最初の「月待ち」の日に一つずつ歳をとる。
 3才。嬰児死亡率が高いため、2回目の冬を越えた新年の指輪の月に「名付けの祭り」を行い正式に名前を与えられる。
 4才。共同体の一員としての役割がはじまる。といっても家の手伝いぐらいだが。
 7才。この世に生を受けてから色数が一巡したということでお祝いをする。義務教育はないが、共同体の中や家庭教師によって読み書き計算や共同体の規範、職業教育などを学ぶ。
 13才。成人の儀式が行われる。以後成人としての義務を要求される。
 14−18才。青年期。結婚適齢期。この段階で結婚しているのが普通。20才を過ぎての結婚は遅いとされる。
 20代。壮年。多くの者は結婚して子供が一人二人いるのが普通。社会を支える一人となっている。現代日本では20代後半から30代の感覚。
 30才。子供もそろそろ成人を迎えるかという頃。現代日本の感覚では40才ぐらい。責任やしがらみもかなりある。
 40才。老人。孫がいるのが普通。現代日本の感覚では50才ぐらい。労働が辛い。
 50才。死ぬ。
 60才。何で生きてるの?
 92才。君本当に人間?

 8貨幣
 a公式通貨
 金貨(ドリン)。1枚で一人の人間が半月以上暮らせる。銀貨100枚。
 銀貨(スギン)。500円ほど。簡単な食事が出来る。
 銅貨(ジェブ)。50円ほど。
 b地方通貨
 交易銭/メジナ大銀貨(キリアン)。銀貨10枚相当。メジナ大公キリアンがつくったもの。
 海王銀貨(アエス)。銀貨5枚相当。主に船乗りにより使われる。
 水晶貨(ライン)。金貨20枚相当の魔法水晶。グラム山の魔道師学院が支払いに使用する。魔法水晶としても使える。
 銀鱗貨(タシャム)。銀の森に産出する木の実。薬効があるため銀貨50枚相当で取り引きされる。

第2部 実践編
もうちょっと待って。