・キャラクターメイキング編
PCとはゲームにおけるPLの持ち駒であり、PLはPCを通じてゲームに参加する。
つまり、ゲームはキャラクターメイキングの時点で既に始まっていると言える。
PCの名前
世界観から外れる変な名前を付けてはいけないというのは当たり前の話だが、意外とそのことが明記されているTRPGは少ない。また、現実架空を問わずに有名な名前と同じ名前にしてはいけないときちんと明記されているTRPGはわたしの知る限りない。
名前に元ネタがあると、その元ネタのイメージに引きずられるというデメリットがある。例えば演劇などで使う音楽では、有名な曲や歌詞のある曲は嫌われる。先入観に引きずられると、表現したいものがうまく伝わらなかったりするものだ。また、有名な人間の名前を取ったからといって、だからその人間のようになるという保証は全く存在しない。
自由設定の制限
ルールとして定められた特徴の他に、PLが自由に決められる自由設定というものがある。
TRPGにせよPBMにせよ、多くはある程度フェアなゲームであろうとしている。よって多くのゲームにおいては、キャラクターメイキング時に作成されたキャラクターの能力は役割分担こそあれ、総合的にはあまり差が出ないように作られている。(ランダマイズによる差異や、「経験点持ち込みルール」についてはこの際脇に置いておく)
しかし、ルールに束縛されない自由設定については「言ったもの勝ち」の要素がある。つまり、声と態度が大きいPLが幅をきかせることになる。
自由設定を作るなとは言わないが、独りよがりなものやあまりにも都合のいいものは却下することも必要だ。コスモエンジニアリングのゲームにおいては自由設定に松、竹、梅の三段階を設けている。松はそのまま承認。竹は一部変更。梅は全面却下をあらわす。
設定というものはマスターがきちんと認めていない場合ただの自称に過ぎないのだから。
・プレイング編
実はTRPGのルールブックにおいては、プレイングについて書いてある部分は極めて少ない。その点PBMはプレイングに関する説明が非常に充実している。まあ、PBMの参加者は全員プレイヤーなのだから当たり前か。
アクションのかけ方
アクションは「動機」「目的」「手段」により構成される。「動機」はPCがなぜその行動をしようとしたのか、「目的」は行動の結果どうなって欲しいのか、「手段」はどうやって目的を達成するかの具体的方法である。
最近TRPGでは「動機」(もっというならそれっぽい台詞)しかないとか、「手段」(というか、本人が格好いいと思っているそれっぽい行動)しかないとかいう現象を時々見る。気をつけるべきだろう。
連携アクション
簡単に言うと、共通の目的のために複数のPCが協力してアクションをかけることを連携アクションという。この際には数でごり押しするのではなく、それぞれのPCの考えをきちんと決めたり、特技に応じて役割分担をすること。
自己完結アクションの禁止
手段を書かずに結末を決めつけたり、世界設定を無視した自己中心的なアクションは没の対象となる。また、「仲間内だけで話が完結しているアクション」も同様。
つまり、一部で言われている「かけあい」がこれに引っかかっているケースは結構ある。
愉快犯的アクションの禁止
目立つためだけの短絡的なテロ行為など。非常に一方的かつ他人を無視したアクションであるため、厳しく判定される。
設定に寄りかかったアクションの禁止
自分に都合のいい設定に頼ったアクション。そもそもここに引っかかるような設定はキャラクターメイキング時に却下されているはずだが。
複数行動の禁止
Wアクションなどと呼ばれPBM特有のタブーではあるが、TRPGにも似たような問題は起こる。これは特定のPCばかりが行動して、他のPCに順番が回ってこない状況が相当する。
・PL同士の関係について
はっきり言ってこれについて明記してあるTRPGはわたしは全く見たことがない。
礼儀正しくしろとか放送禁止用語は控えるとか、そのようなことは省略する。
脅迫状
「わたしの行動が失敗したのは、あなたの行動のせいです」「邪魔をするなんてひどいや」といったような、恨み言や文句だけの内容。
ゲームなんだからさ。
命令文
「こういうアクションをかけて下さい」といったような、相手のアクションを指示するような内容。
協力を求めるときは、まず協力することを了承してもらってから詳しい内容にはいるが慣習のようだ。(パーティを組んでる、などの事例ではその過程が省略されることもあるが。まあ、親しい間柄になればある程度の簡略化は出来るようだ)
このような強制や押しつけは、TRPGにおいては自称上級者がやっているのを時々見る。
・PLとPCの微妙な関係
やはり書いているTRPGは見たことがない。
PLとPCは同一ではない。だから、自分のPCにとって都合の悪いPCのPLの悪口を言ったり非難したり嫌がらせをしてはいけない。きちんとPLとPCの区別をすること。(つまり、ゲームと現実の区別をしろってことなのだけどね)
ただし、PCの行動の責任はPLが持つこと。ゲーム中で他のPCを無意味に傷つけたり行動を邪魔したりして「これはPCが勝手にやったことで自分には関係ない」(お前は政治家か)などと言うのも間違っている。PCの行動を決定するのはPLであり、PCの行動の責任はPLにある。
トラブルを起こしながら「だってそういうキャラなんだもん」と言っている光景を時々TRPGで見る。しかしPLには第一にそのようなPCを作った責任があり、第二にそのようにプレイングした責任もある。PCはゲームに使用するための駒に過ぎない。責任はPLに存在することを忘れてはいけない。
・結局何のためのマナーなのか
もちろん、ゲームの参加者が無用のトラブルなくゲームを楽しむため。
悪意がないとしても一度相手を傷つけてしまったら、「そんなつもりじゃなかったんだよう」と言っても信じてもらえないことが多い。そのために疑わしいことはしない。いわば予防策だとも言える。
この際はっきりと言っておこう。
マナーはトラブルを減らすためにある。決してトラブルを増やすためにあるわけではない。
時々裁判官を気取ってマナーを金科玉条のように振りかざして、他人を攻撃することに喜びを見いだすような人間がいる。
最大のマナーは「悪意は禁物」ということかも知れない。
2000/2/15 初出
2000/2/15 用語を少し修正。
2000/2/15 壁紙を変えて、ちょっと推敲。